第1回反ファシスト・反帝国主義会議が開かれる

ブラジル・ポルト・アレグレでの反ファシスト・反帝国主義会議 大きな成果、課題、そして機会

 3月26日から29日にかけて、ブラジルのポルトアレグレで第1回人民主権のための反ファシスト・反帝国主義会議が開かれた。会議に参加した第四インターナショナルのビューロー・国際委員会のメンバーによる報告である。(「かけはし」編集部)

 第1回「人民主権のための反ファシスト会議」はユニークな経験であり、地球上のどこでもこうしたとりくみは実現されてこなかった。この会議は、革命組織の枠をはるかに超えた、広範な反ファシスト・反帝国主義戦線を体現していた。とはいえ、会議には限界もあったが、それは国際主義的な抵抗運動が直面する困難に起因するものだった。
 オープニングデモには約七千人が参加し、第四インターナショナルの各国組織も多数参加した。われわれは、全盛期の世界社会フォーラムや2003年の反戦運動に見られたような闘争的な熱気――極めて多様な背景を持つ何千人もの人々が集い、あらゆることを議論し合う――を目の当たりにした。こうしたものこそが、その中で共通の理解と目標が築き上げられ、闘いを担う前衛の意識が形成される闘争的な瞬間なのである。
 ブラジル以外では、アルゼンチンからの代表が200人と最も規模が大きく、その多くが長距離バスでやって来た。その中には、マラブンタ(第四インターナショナル・アルゼンチン支部)の同志たちも含まれていた。アフリカ(南アフリカ、マリ、コンゴ、ケニア、コートジボワール、モロッコ)やアジア(インド、パキスタン、フィリピンなど)からも同志たちが参加し、とりわけCADTM(不当債務帳消し委員会。同委員会は会議の現地組織委員会とともに、組織運営において中心的な役割を果たした)を通じての参加が目立った。もちろん、帝国主義諸国(アメリカ、カナダ、オーストラリア、およびベルギー、デンマーク、フランス、イタリアなどのヨーロッパ諸国)からの代表も参加していた。ウクライナとロシアの活動家による重要な参加もあった。

会議はどのように進められたのか


 制度内での行動との本質的なつながりを浮き彫りにした「議員パネル」と「首長パネル」に続き、数千人が多様なテーマに関する数多くの討論に参加した。その討論は、極右の台頭に関する分析、ミレイ[アルゼンチン大統領]への対抗闘争、ミネアポリスを中心としたアメリカにおけるトランプへの抵抗運動、労働現場における闘争の特殊性、ブラジルの情勢、パレスチナ抵抗運動、気候危機、フェミニズム、教育、多様な形態の国際連帯などにわたるものだった。
 第四インターナショナルの各国組織や活動家は、「公式」プログラムの11回の全体会議に参加したほか、予定されていた150もの活動のうち、数多くの自主企画を提案した。同志たちは、特に『エコ社会主義革命宣言―資本主義的成長との決別』をめぐる集まりを通じて重要な役割を果たした。この集まりには600人以上が参加し、『宣言』の主要な起草者の一人であるミシェル・レヴィと、第四インターナショナルを代表して参加したペネロペ・ダガンが主導した。
 また、われわれは、反人種差別・反資本主義の闘争、ウクライナとの連帯、ロシアの囚人への連帯、フランスの情勢、そして移民との連帯に関する討論会を主催したり、開催に大きな貢献をした。特に最初の討論会には数百人が集まった。
 CADTMは、移民問題、Z世代の動員、富の蓄積、ウクライナ・コンゴ民主共和国・ベネズエラの天然資源の略奪、アフリカの情勢などに関する重要な活動を組織した。
 第四インターナショナルは、会議の参加者に対し「ネオファシスト的権威主義とあらゆる形態の帝国主義に反対して」と題する声明を4カ国語で配布した。

最終宣言


 会議の最終宣言は、その開催を可能にした幅広い合意を要約している。すなわち、ミレイに対する大規模な抗議運動、イギリスにおける極右勢力への反対運動、アメリカでの「王様はいらない!」運動、そしてキューバとの連帯を想起させるものである。また、社会・環境・反人種差別・フェミニズム・LGBTIQ+に関する一連の要求、そしてもちろん帝国主義に対する要求も掲げている。そこには次のように明記されている。「われわれはあらゆる帝国主義に反対し、あらゆる必要な手段を通じて、諸国人民の自己決定のための闘争を支持する」。この宣言は、とりわけパレスチナにおけるジェノサイド、レバノンとイランへの攻撃、さらにはベネズエラへの侵略やキューバに対する脅威に反対している。この広範な合意が、きわめて多様な組織を結びつけ、会議の成功に寄与した。

大衆労働者組織による動員は限定的

 会議が大成功を収めたからといって、いくつかの重大な限界を見逃してはならない。これらは会議の準備段階から明らかであり、われわれはそれらに対処しようと試みたが、成果は限定的であった。
 その一つは、ブラジル国内および国外の伝統的な大衆組織からの積極的な参加が欠けていたことである。会議には、労働者党やPSOL[社会主義と自由党]全国多数派、さらにはブラジルのCUT(中央統一労働組合)、CTB(ブラジル労働者センター)、その他の教員組合や労働組合が形式的には参加したものの、ポルト・アレグレが位置するリオ・グランデ・ド・スル州以外での動員構築への貢献はほとんどなかった。アンデス教員組合とブラジル共産党(PCdoB)の方が、より活発な存在感を示していた。実際には、われわれの組織(とりわけリオグランデ・ド・スル州で強い勢力を誇るPSOL内の潮流であるMES[社会主義左翼運動])―が参加者の大部分を占めていた。これは一方で誇りとするべきことだが、他方では、改良派組織や労働組合とともに大衆運動を築き上げるための統一をめぐる闘いが、依然としてわれわれの前に横たわっているという事実を反映している。
 ブラジル国外からは、「不服従のフランス」や、とりわけスペインやラテンアメリカの労働組合組織からもこの会議への支持が寄せられた(注)。会議開催に向けて、他の多くの組織に対し、この会議がそれぞれの運動にとって重要であることを説得する試みが繰り返しおこなわれたが、運動内での可能な限り広範な統一を目指すこの闘いは、今後も最大限の決意をもって続けられなければならない。

あらゆる帝国主義への反対


 もう一つの問題は、最終声明が「あらゆる帝国主義」に反対しているにもかかわらず、実際にはもっぱらアメリカ帝国主義だけに焦点が当てられていたことである。したがって、会議内の「陣営主義」的な勢力の影響下で、プーチン率いるロシアによるウクライナ侵攻に対する非難もなければ、ロシアの独裁体制の性質に関する明確な立場も示されなかった。これは深刻な問題であり、ロシアやウクライナの反ファシスト勢力との共同活動に対する潜在的な障害となる。ロシアは間違いなくファシズムに最も近い体制の一つであり、ウクライナの人々―そしてロシアの人々もまた!―はこの体制の下で、困窮と数十万人の死者という苦難に直面している。
 ロシアとウクライナの同志たちの参加、そして第四インターナショナル活動家の支援により組織され、ロシアの反体制派に発言の場を提供したワークショップ、さらに2人の主要な労働組合活動家と「ウクライナ社会運動」の代表からなるウクライナ代表団の存在は重要な均衡要因となった。これは関係する代表団から歓迎され、ウクライナ連帯ヨーロッパネットワークからの参加者の言葉を借りれば、「ウクライナの同志たち、そしてロシアの社会主義反対派の人々の参加は、特にロベルト・ロバイナが司会を務めた会議の閉会セッションにおいて際立っていた。彼らはまた、ブラジルやその他の国々の活動家たちとも話し合うことができた。さらに、彼らはインタビューに応じ、動画を撮影しており、これらは現在、左翼組織の間で広められている」。彼らはこれを足がかりに、特にラテンアメリカにおいて、自分たちの闘争への連帯を広げていきたいと望んでいる。
 いくつかの全体会議では、第四インターナショナルの同志たちやその他の参加者(ATTACフランス・「不服従のフランス」からの参加者など)が、こうした立場に反対して発言し、ロシアの囚人や亡命中の反体制派、ウクライナの自己決定権、ロシアの侵略や自国政府の新自由主義的・反民主的な政策に反対するウクライナ人民の闘いを擁護し、イランの女性運動および民主化運動を支持した。われわれの立場は、いかなる政府にも追随することなく、自らの行動によって世界中のすべての人民が自己決定権を行使できるべきだというものである。しかし、この根本的な争点は、今回の会議では完全には解決されなかったことは明らかだ。自主開催されたワークショップでは、発言した第四インターナショナルの同志たちがロシアによるウクライナ侵攻を非難し、ウクライナの自己決定権を支持した。

イランに関する矛盾したメッセージ

 最終宣言は「イラン人民の自己決定権を支持する」としているものの、会議にはイラン・イスラム共和国の非公式代表者が出席し、きわめて穏健な口調ではあるが政権の政策を正当化した。われわれは、帝国主義の侵略に対して自衛するイラン・イスラム共和国の権利を擁護し、この攻撃が撃退されることを願う一方で、アメリカやイスラエルが支援するシャー体制の代表者たちとは何の関係もない、イランの社会運動、とりわけフェミニストの運動を全面的に支持する。

運動における民主主義の強化


 数千人の活動家が集まる会議において、参加者間の真の議論の場が欠如していたことは、疑いようもなく避けがたいことだった。それは、中心的な全体会議で議論された政治的テーマ(自主的に組織されたワークショップは別として)についても、とりわけ最終宣言とその提案内容についても同様であった。われわれは皆、挙げられた取り組みを推進することに賛同しており、第四インターナショナルもそれらすべてに参加する予定だが、組織の中核は拡大され、民主的な説明責任の仕組みを構築しなければならない。これは、政治的な代表性の観点からも重要だが、国際組織委員会で指摘されたように、ジェンダーの平等という観点からも重要なのである。さらに、すべてのパネルに女性スピーカーが登壇していたことは認めつつも、フェミニズムに関する課題は公式パネルからはほぼ欠落していた。もっとも、自主的に組織されたワークショップの数々では当然ながら取り上げられていたが。

闘いを続けよう


 結論として、この会議はファシズムと帝国主義との闘いにおいてきわめて重要な前進である。これほど多くの人々を集めた社会フォーラムが開催されたのは、数年ぶりであることを忘れてはならない。
 国際的かつ国際主義的な運動を築く実践は失われており、再構築されなければならない。
 統一された反ファシズム・反帝国主義戦線を模索するという決定は、共同宣言における明瞭さを多少損なうこととなった。というのも、誰がファシストやネオファシストなのか、あるいは誰が帝国主義者なのかといった基本的な問題について、左派の間でも大衆的にも理解が大きく異なっているからである。したがって、会議の運営を導いた決定―それは第四インターナショナルの立場でもあった―は、たとえ明快さを大きく損なうことになろうとも、会議を開催することが重要であるというものであった。それ以外に取るべき道があるとすれば、それは会議を開催しないこと、つまり、何千人もの活動家を一堂に集め、合意点や意見の相違について議論し、ファシズムと帝国主義に対する継続的な闘争にコミットする可能性を放棄することだろう。
 政治的な闘いは、実際に存在する運動に参加することによって、実践の場で戦われるものである。つまり、われわれが全面的に参加してこそ、影響力を発揮することができるのである。この会議の組織化や、とりわけ会議に向けた動員において重要な役割を果たしたブラジルでの一連のプレ会議の組織化は、第四インターナショナル、とりわけブラジルの組織(特に社会主義左翼運動(MES)、火花(センテリハス)、エコ社会主義者)の活動家、幅広い基盤を持つ組織や団体に関わる同志、そしてその他の国際主義的・反植民地主義的・反帝国主義的組織に大きく依存していた(注2)。
 議論と闘争が今後も続くことは疑いようがなく、次のイベントもすでに予定されている。すなわち、2026年6月にフランスとスイスで開催されるG7対抗サミット、2026年7月にトルコで開かれる反NATO集会、そして2026年8月にベナンで開催される世界社会フォーラムである。また、各大陸規模の会議、特に南北アメリカでの会議に加えて、5月のベルギーでの「エコ社会主義者会議」も提案されている。
 ファシズムと帝国主義に対抗するために必要な同盟関係が築き上げられるのは、こうしたイベントの全てを通じてなのである。労働組合、人権団体、フェミニスト運動、LGBTQI+運動、反レイシスト団体、パレスチナ支援にとりくむ組織、ウクライナ人民やイラン人民との連帯のために立ち上がっている組織を参加させるのは、われわれにかかっている。われわれが世界を変えるために必要な運動を築いていくのは、このようにして――そしてわれわれのエコ社会主義革命という展望を擁護することによって――なのである。
2026年4月4日
(注1)この中には、バスク地方の主要な2つの労働組合である連帯労働組合連合(ELA)と民族主義労働者委員会(LAB)、バレンシア、ガリシア、カタルーニャの労働者総連合会(インテルシンディカル)、アルゼンチン労働者センター(CTA―AおよびCTA―TT)、ウルグアイ労働組合連合会―全国労働者連合(PIT―CNT)、メキシコ電力労組(SME)、チリ中央統一労働組合(CUT)、コロンビア労働者統一連合(CUT)が含まれている。
(注2)第四インターナショナル・ブラジル支部は、現在のところ5つの潮流によって構成されており、そのうちMES、火花、エコ社会主義者はPSOL内ではルラ政権とは独立した立場をとる少数派に属している。このうち、「エコ社会主義者」は、ブラジル支部内の従来の2潮流――インテルジェンシア民主再建派とエコ社会主義反乱――の合同によって、最近結成された。

The KAKEHASHI

購読料
《開封》1部:3ヶ月5,064円、6ヶ月 10,128円 ※3部以上は送料当社負担
《密封》1部:3ヶ月6,088円
《手渡》1部:1ヶ月 1,520円、3ヶ月 4,560円
《購読料・新時代社直送》
振替口座 00860-4-156009  新時代社