6・1経ケ岬・米軍基地現地行動 Xバンドレーダー基地の撤去を

日本列島浮沈空母化やめろ

 【大阪】米軍Xバンドレーダー基地反対・近畿連絡会主催の経ヶ岬基地前行動が、6月1日に取り組まれた。75人が参加した。

世の中の底が割れた

 初めにあいさつした瀧川さん(京都連絡会)は、「毎日新聞塩田記者の話の【今の世の中なんでこんなに?底が割れたような世界になったな】という言葉を引用しながら語った。ウクライナ戦争、イスラエルのパレスチナ侵略、カナダを米国の第51州にしたらというトランプ大統領の暴言、長射程のミサイル開発、防衛費GDP1%から2%への増額、南西諸島のミサイル基地化を決めた防衛3文書。まさにその言葉の通りだ」。
 完成するかどうかもわからない辺野古大浦湾での杭打ち工事に時間と大金を費やしてこの国は大丈夫なのかと問いながら、「Xバンドレーダー基地ができて今年で12年目、日米韓のレーダーがつながって相互運用できるようになり、昨年10~11月のキンソード25日米合同軍事訓練では、この宇川で米軍・自衛隊330人が団子になって訓練をしていた。廃校になった中学校の体育館に宿泊、校庭に車両を駐車させて1週間訓練し、終わった後の状態はぐちゃぐちゃ。市は整備を申し入れたという。宇川の米軍基地がつくられ10年が経つが、この地域は過去と比べ空き家が増えている。道路は少し整備され自治会館ができたが、10年経ってこの地域は本当に繁栄したのか。住民の人たちが暮らしやすくなったのか」と、逆説的に問を語った。

地元からの発言

 続いて現地から3人が発言。
 永井さん(米軍基地を憂う宇川有志の会事務局長、現京丹後市会議員)「2014年5月27日が基地の工事が始まった日。畑と田圃の土地を防衛省が借地というかたちで強奪をして米軍基地を持ってきた。その日から毎日ここに来るようになり、議員になって6年目になるが、ここの報告をFBにあげている。この基地ができてからの世界の動きは本当にめまぐるしく、戦争に向けて世の中が進んでいるなと思う。この地は特別注視区域になっていて、土地の売買は申し出が義務づけられていて、違反すると罰せられる。自衛隊が統合され、その自衛隊を米軍が一括して使っている。言うときは言う、してもらうときはしてもらうという活動を続けていきたい」と述べた。
 増田光夫さん(米軍基地を憂う宇川有志の会代表)「11年間にわたって毎月戸別訪問をしビラ配りをされている皆さん(京都連絡会のこと)に本当に感謝する。この基地ができたとき75歳だったが、今87歳になった。今国政の中心課題の1つになっている日本学術会議への攻撃を考えると、1933年の京都大滝川事件を思い出す。あの事件の5年後日本に国家総動員法ができ、日中戦争から太平洋戦争へと移っていった。そのことを考えると、何があっても人間が人間を殺すという戦争だけはなくしていかなければならない」と語った。
 藤原さん(米軍基地反対丹後連絡会)は「皆さん(京都連絡会)には敬意と感謝を申し上げる。私どももそれに倣って、会報を作ったときは、ここに来て手渡し対話をするようにしている。声を上げることも重要だと思い、毎月22日(2012年2月22日安倍・オバマ対談)に、デモを行っている」と述べた。

連帯アピール

 続いて、参加団体からのアピールがあった。
 神田さん(京都祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク副代表)は、「2023年12月に102億円かけて祝園にミサイル弾薬庫建設、舞鶴の海上自衛隊とも共同使用というニュースを時事通信で知った。これはいかん、と翌年3月20日に祝園ネットをつくった。今年の5月地元精華町の選挙があり、弾薬庫問題で出馬しないわけにはいかないと立候補した。基礎票のない神田がいくら取るかによって町民の考えがわかるから、防衛省は祝園弾薬庫のある地元の選挙に注目している、ということを訴えたおかげで当選した。この夏にも造成工事が強行されようとしている。工事については説明会をするようだが、住民説明会は予定されていない。全国で、10年間に130棟の弾薬庫を増設するといわれているが、全国の自衛隊基地14箇所の弾薬庫の数は50棟未満だから、あと80棟以上の弾薬庫の設置場所がまだ決まっていない。6月15日住民のネット総会では布施祐仁さんの講演会を開く。参加してほしい」と訴えた。
 山本さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク)は、「1999年の周辺事態法のときに反戦市民運動、労働組合、地方議員でつくられたネットワークだ。かつて中曽根首相が使った言葉だが、日本列島は不沈空母化してきている。先月陸上自衛隊が葬儀会社の全国組織(全葬連)と協力協定を結び、遺体の安置・処理・家族対応について取り決めをした。自衛隊は戦死者がたくさん出ることを想定しているようだ。防衛省は、自衛隊員全員の血液を採取し、全血液型対応の血液製剤を独自に製造することを明らかにした。また自衛隊奨学生を募集している。大学・大学院・髙等専門学校生対象に、将来自衛隊に勤務する意思がある学生には月8万円を貸与する、就学年数の1・5倍の期間自衛隊に勤務すれば奨学金返済は免除するというもの、言い換えれば経済的徴兵制だ。6月19日には、近畿中部防衛局に祝園弾薬庫増設撤回の申し入れ行動を行う。5月22日沖縄を再び戦場にさせないスタンディングが行われる」と訴えた。
 最後に、工藤さん(滋賀県民平和人権運動センター)は、「丹後半島の中でここ(基地)の風景には違和感しか感じられない。防衛費がどうして4年で1兆円ずつ増えるのか。減税すると言われながら、防衛費だけはどんどん増えていく。社会保障をもっと充実してほしい、そこにお金をかけるべきだ。トランプ大統領が就任して、ノーといえない日本がまだ続くのか。でも少しでも世の中を変えていかなければと思う。9月にはまたあいば野で日米合同軍事演習が計画されている。過去の演習では実弾により車が破壊された。その時、『遺憾に思う』という言葉を聞いた。ほんとに悪いと思っているなら、謝罪してほしい。それができないのであれば、中止してほしいと思う」と訴えた。
 最後に基地に向かってシュプレヒコールで集会を終え、袖志の東端まで移動し、そこからデモを行った。袖志地区の中を通り基地前に、さらに西に進んで尾和地区の中を通り西の端まで行って、再び基地前に戻り、自衛隊経ヶ岬分屯所前の抗議行動では清水早子さん(ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会)のメッセージを読み上げ、Xバンドレーダー基地前では金治明さん(ジュゴンの家店長)のメッセージを読み上げて行動を終了した。
      (T・T)
                      

Xバンド基地前抗議行動(6.1)

増田光夫さんのアピール(6.1)

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