8.24原発事故汚染水の海洋投棄糾弾!

政府・東電はただちに暴挙をやめろ
日本・アジア・世界の人々への犯罪だ
東電本店前緊急行動に400人

これは私たち
自身の責任だ
 【東京】8月24日、岸田政権と東京電力はついに福島原発事故で発生したアルプス汚染水の海洋廃棄を開始した。今年度のうちに3万トン以上にのぼる原発汚染水が海中に放出されると考えられている。2014年に、政府・東電は「いかなる処分も漁業者などの理解なしには行わない」と述べていたが、それは見事に反故にされてしまった。海草や魚に放射能が取り入れられる危険性が避けられないことは誰も否定できないのだ。
 この日午前10時から、東京電力本社前で「海を放射能で汚すなと声に出して言いたい 汚染水の海洋投棄に抗議 東電本店前行動」が行われた。平日の午前中にもかかわらず、この行動には400人が参加し、政府・東電への強い怒りの意思を表明した。
 原水禁の谷雅志事務局長は「事故を起こした側が安全神話にのっとって事業推進をやろうとするのはおかしい」と厳しく批判し、「今の私たちの時代の責任は原発の即時停止を実現することだ」と訴えた。全労協の仲間は「東電との話し合いは事故被害者の了解なしにはありえない」と訴えた。

日本政府の居
直りを許すな
 韓国の「汚染水海洋投棄反対共同行動」のイ・ソンギョさんは「韓国や中国は、トリチウムを日本の何十倍も流している」という「日本政府のプロパガンダの悪質さ」を批判した。さらに「在日」韓国人で韓統連のソン・セイウさんは「海洋投棄に断固反対する。IAEA、アメリカのバイデン政権、韓国の政権も合意している『政治決着』の合意に反対」と強調した。
 韓国の政権は、韓日関係の改善に拍車をかけている。そのために汚染水の海洋投棄への批判を行っていない。それに抗する『海を下水道にするな』という韓国カトリック正義と平和協議会の批判も紹介された。
 「たんぽぽ舎」の柳田さんは、東電行動、とりわけ本店行動の重要さをあらためて強調し、さらに「汚染水を海に流しているのは、世界でも東電・自民党政府だけ」と指摘し、「東電・自民党政権のやっていることはロンドン条約にも違反している犯罪行為だ」と強調した。
 参加者からは、さらに海を汚すな市民会議などからの発言もあり、ふぇみん婦人民主クラブの小川さんからは、水俣のように「被害が出てから謝罪するのでは遅すぎる」という警告も発せられた。
 福島原発事故汚染水海洋投棄という日本のみならずアジアと世界の人々への犯罪行為を絶対止めさせよう。 (K)

汚染水流すな!東電本社前を怒りの糾弾(8.24)

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