10.15ながさき由美子(社民党)衆議院選出発式
野党統一候補として出馬
【大阪】衆議院大阪第9区選挙区(茨木市・箕面市・豊能町・能勢町)から野党統一候補として出馬した社民党のながさき由美子さんの選挙運動出発式が10月15日、阪急茨木市駅西口前で行われた。
9区で立候補しているのは、自民党(新人)、日本維新の会(新人)、社民党(新人)、参政党(新人)の4人。前回トップ当選し4期目の維新の足立衆院議員は、維新による党員資格停止処分を受けており、引き続き無所属で出馬を予定していたが、維新が公認候補の擁立を決めたことで、衆院解散をもって政界から引退した。
ちなみに、大阪北摂の第7選挙区(吹田市・摂津市)は共産党公認候補が野党統一候補、第10選挙区(高槻市・島本町)は、立憲民主党公認候補が野党統一候補になっている。そのような点で大阪北摂の7、9、10区は注目される。第8選挙区(豊中市・池田市)は、野党統一は成立せず、国民民主と共産双方が立候補した。
市民と野党の共闘の成果だ
第9選挙区は大椿ゆう子参院議員が衆院選に出馬したときに選挙を支える住民のネットワークがつくられ、この度の選挙もその基盤がいかされたといえる。出発式は4名の茨木市会議員のあいさつから始まった。
山下慶喜議員(新社会党)、「社民党と新社会党は共に闘っていく。裏金、旧統一教会問題を打破していく。大阪ではさらに万博・カジノ問題に対してきちんと闘う。憲法の明文改憲の策動があるが、彼らには憲法問題に指1本触れさせない、そのことを選挙運動の中でつくっていこう」と訴えた。
西本睦子議員(立憲民主党)、「政府は国民の意見を全然聞いてくれない。長崎さんは21年間保育士をしてこられ、弱い立場の人のことがよくわかる人だ。今は、女性議員が増えることが望まれている。長崎さんへの投票よろしくお願いします」。
大嶺さやか議員(共産党)、「9区では、市民と野党の共闘、総がかり行動で皆さんと一緒にやって来た。このことが野党統一候補につながったのではないかと思う。この選挙で大切なのは憲法を守る政治を取り戻すことだ。市民の思いを国会に届ける、この9区ではそれができるのは長崎さんしかいない」。
山本由子議員(無所属)、「巨額の軍事費ではなく、生活の向上にお金を使うには、政治を変えないといけない。今回の選挙は政治を根底から変えていく選挙だ」。
続いて、支援する3つの労働組合から支援のアピールがあった。
𠮷馴さん(全港湾大阪支部)「みんなが望むのは、やはり平和な社会・安全安心できる暮らしだと思う。しかし今の政権は戦争できる国に向かっている。自公政権、大阪維新政治に終止符を打つ時だ。裏金問題・統一教会問題を打ち消すように総選挙に打って出たことは本当に許せない」。
西山さん(全日建連帯労組)、「政治家は公約というけど、それを守っているか。大椿さんは裏切らない。労働組合としては裏切らない・ウソをつかない候補を国会に送る。そうしないと社会は変わらない」。
南さん(大阪全労協)、「長崎さんと言えば、朝鮮学校の授業料無償化除外問題だが、今日は組合の立場で、労働基準法のことを訴える。いまこれを解体しようという動きがある。これに対抗し、是非長崎さんを国会に送りたい」。
村上さん(サポートユニオン・ウイズユー)、「この地域で闘っている。労働相談をきちんと受け止めて、その改善に取り組んでいる。ここの商店街にも零細企業がたくさん入っている。団体交渉で50円の賃上げを勝ちとった。このような問題に答えてくれるのは長崎由美子さんだ。非正規労働者の雇用を守るためにもがんばってほしい。9区の市民連合としても政策協定を交わした」。
大椿参院議員のあいさつ
引きつづいて、大椿参院議員があいさつをして、「21年の衆議員選、大阪で新人の中では私が一番票が多かった、それは9区の市民と野党の共闘のおかげだ。9区の候補者の中で、裏金、万博・カジノ問題にまっすぐに向き合って政策提言できるのは長崎由美子さんだけだ。
今本当に憲法が危機に瀕している。野党の中にも改憲派の人が大勢いる。憲法はしっかり守るという人を国会に送らないと、このままでは止められない。4人の候補者の中で、憲法を活かそうという立場の人は長崎さんだけだ。まさに1択だ。選択的夫婦別姓、同性婚や朝鮮学校の無償化問題をどう考えているのか、この点も人権やジェンダーに関して党を見るときの重要な指標だ」、と述べた。
ながさき由美子さんのアピール
最後に、候補者が決意表明をして「(土井たか子さんの言葉を引用して)政治は、光を当てられなかったら弱いままに置かれる人たちのためにある。政治家がやってはいけないことは、人間の心の中に眠っている差別や妬みをあおり立てて、それを力にすることだ。政治は希望の中にある。
関東大震災の時に祖母が、朝鮮人たちは放火をするような人ではないと最後まで言い続けたことを、母は私にちゃんと伝えた。これは私の家族の歴史だ。治安維持法で拷問を受けて耳が聞こえなくなった叔父のことも。戦争に向かうときに誰が権利を奪われていくのか、私はこの家族の歴史を私の道として守り抜きたい」と述べた。
選挙カーが出発すると、参加者の多くが、ポスター貼りと証紙貼りを手伝った。
(T・T)

力強く決意表明するながさき由美子さん。左は大椿参院議員(10.15)
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