「取るべきところから」

コラム「架橋」

 「今年は裏作であまり出てこない」「当たり年で次々でてきて」。旬の筍を届けてくれた友知人が語る「豊作/不作」の真逆な話しに「自然は千差万別の顔を持つ」と感じる。なかなか下がらなかった葉物も値下がりした。
 「米価」は、切り札の備蓄米放出後も値上がりが続く。JAの資料では、3月、2回の放出米の94%(19万9270t)をJAが落札。4月~7月までの出荷依頼が15万3348tあり、そのうち出荷済は5月15日現在8万2314tで「41%」。4~5月期の出荷依頼数量12万7516tにも及ばない。
 しかも小売店に届いたのは僅か1・4%3018t。昨年のJAの集荷量は「55%」、顧客情報は「取引関係のある卸売業者」のみ。残り45%の流通は? 
 国の備蓄米買い入れ価格は60㎏「1万2829円」。放出米の落札価格は60㎏「2万1926円」。
 なんと上乗せ額は約1万円。農水省は批判を受け買い戻し期間を5年に延長したが、買戻し時期で集荷業者の「逆ザヤ」は発生しないのか? 落札価格が基本になれば、消費者米価は高止まりになる等、疑問だらけだ。
 農水省は「市場価格に政府は介入できない」と語り、落札価格は「適正価格」だと主張した。JAは「決して高くない価格」であり、長年生産コストを吸収できない価格で販売してきたと「適正価格」を匂わす。
 「コメ農家の時給は10円」! 全国47都道府県で農民の「百姓一揆」の幟旗が上がった。
 減反・米価抑制政策と、労働者の実質賃金引き下げ、3回にわたる消費税率引き上げと法人税引き下げ。労働者、国民の負担が増大し大企業・富裕層に「富」が集積した。
 国の指示に従わなければ罰則と言う悪法「食料有事法」に、農民は「国家権力からの強制で農家の自由を奪う」と怒り、百姓一揆で「生産者」と「消費者」の連帯を訴えた。
 会場に「全労協」の幟旗が翻っていた。労働者の賃上げ闘争と農民の米価闘争は同じだ。税は負担すべきとこが負担し、富は社会的に還元することだ。選択の夏が来る!         (朝田)