米騒動
コラム「架橋」
「古米」が需要不足を補うために、「古古古古米」まで総動員した備蓄米放出が始まった。また、石破総理や小泉農林水産大臣は、それでも足りなければ海外産の米を輸入するとまで言い切った。農業政策の切り捨て、方向転換を疑わざる得ない発言である。
現在の米騒動は、国民の食の多様化が招いた消費離れや減反政策による農業人口の減少、気象変動の不作などが要因だが、JAだのみの流通システムによる人災だとも言い切れる。まさに「令和の米騒動」だ。
ボクは、あまり米を食べる習慣がない。米が嫌いな訳ではないが、朝、昼はあまり腹が減らないせいか食事をとらない。もっぱら珈琲ですまし、夜は焼酎のソーダ割とつまみで過ごしている。たまに夜に赤札がついたおにぎりを食すくらいだ。
だからといって日本の主食は米であることには間違いない。毎日の新聞やテレビ報道、さらにはボク自身がスーパーなどで目にする小売米価の値上がりに実感させられる。2024年まで1000円台後半だった売値が今年の5月には4000円台まで高騰し、家庭はもちろんのこと外食チェーンまであおりをくって、価格転嫁ができない弁当屋の倒産もあいついでいるという。
テレビ報道で米穀店の店主が、古い米は酸化が進み、食べられるものも決して美味いとはいえないという。前回書いた子ども食堂にもこの影響は広がっている。米袋の上に座り「米など買ったことがない。支持者が持ってきてくれるので家の倉庫はいっぱい。売るほどある」とうそぶき更迭された前江藤農林水産大臣の言動こそが、日本の食糧自給不足の根幹、元凶といえよう。また、この発言には落ちがついて、大臣の妻は「売るほどはありません」と夫をたしなめたというから笑える。
新米が出始める8月を過ぎれば米騒動も落ち着くといわれているが、米の生産や買い上げだけでは、自分たちの生活はままならないという米農家の声を自民党の農林族はどう考えているのだろうか。支持者が持ってくるという米は、贈収賄そのものではないか。米は先物取引で価格が乱高下するのでは、もはや日本の主食とは言えないはずである。
なんでもドラッグストアで惣菜コーナーや弁当売場が拡充されているという。今夜はスーパーではなく、ドラッグストアを覗いてみようか。 (雨)

