2.18「県民のための県政、民主主義による県政」を求める

兵庫県庁2号館前でヒューマンチェーン

 【大阪】2月18日(火)11時半より、「兵庫県知事選挙を振り返る市民の会」の呼びかけで、「県民のための県政、民主主義による県政」を求めるヒューマンチェーンが兵庫県庁2号館の前で行われた。平日にもかかわらず150人の市民の長いチェーンができた。

百条委員会は知事のパワハラを認定せよ!

 斎藤知事が再選されて3カ月、知事はパワハラを認めず、公益通報者保護法も無視し、判を押したように「しっかりと取り組みます」と繰り返すばかりである。この間、死者は3人にのぼり、その死者を悼むどころか、SNSには今なお死者への誹謗中傷があふれている。
 18日からは兵庫県議会の本会議が始まった。今議会に「百条委員会」の最終報告が提出される予定である。県議会がある建物は県庁2号館の向かい側、ヒューマンチェーンを行っている歩道と車道を介しての対面になる。参加者は県議たちに聞こえよとばかりに発言に立ち、自分たちの思いのたけを語った。

次々と企画される知事追及の県民集会

 司会者の「今日は集会ではないので、斎藤知事に物申したい人はマイクの前に来て、自由に発言してほしい」という要請により、絶え間なく発言者が続く。
 「斎藤知事には道義的責任が絶対ある。そのことを知事は絶対に認めようとしない。そんな人が知事に留まることを絶対に認めることはできない」。
 「3人の命が亡くなったのに、斎藤知事は何の責任も取っていません。選挙に負けて悔しい思いがしたが、公選法違反の告発が受理され、PR会社へ捜索が入った。私たちは絶対にあきらめません」。
 「県会議員の皆さんは斎藤知事の問題を究明し、より良い県政を作り上げるために奮闘していただきたいと思います」。
 「昨年の12月22日に県知事選の真相究明の集会が教育会館で行われたが、予定参加人員の300人をはるかに上回る1600人から1800人が来場し、会場からあふれた人が教育会館前を埋め尽くした。このように、多くの人たちがこの県知事選の問題を真剣に考えている」。
 「普段は晩御飯の時しか顔を合わせない息子が、ユーチューブで見たことを次々と私に言ってくる。その一つ一つにデマだと説明するのだが、私の言うことは何も聞かない。ユーチューブやSNSの発信する噓やデマを簡単に信じてしまう。若い人だけではない。今まで、ユーチューブなどをやったことのない60代以上の人も、子供たちに見せられると簡単に信じてしまう。それらの情報をうのみにするのではなく、必ず自分で検証してください」等々と、発言は続いた。
 最後に、司会者は近々行われる各市民団体の集会=3月22日―「兵庫に民主主義と人権を取り戻す県民大会」・メリケンパーク、2月24日―「兵庫県政の正常化を求める県民集会」・神戸文化ホール、3月1日―「斎藤知事の辞職を求める西宮集会」への参加を呼び掛けて、1時間半にわたるヒューマンチェーンを終えた。
 尚、2月19日大阪本社発行の毎日新聞は百条委員会の素案がまとまり、斎藤知事のパワハラを「おおむね事実」としたが、県議会の第二会派の維新がパワハラの認定等に否定的な見解を示しており、最終報告書の取りまとめに向けて協議が続けられると報じた。
 また、2月20日付の同新聞は維新の会所属の岸口と増山の2人の県議が立花孝志に、岸口は死亡した竹内元県議を誹謗する文書を、増山は百条委(秘密会)の音声データを提供したことを認めたと報じた。 (山三)

ヒューマンチェーン(2.18)

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