2.24ロシアは撤退し、 ウクライナに平和と尊厳を!
総領事館に抗議行動
【大阪】2022年2月24日ロシアのウクライナ侵攻が開始されてからまる3年が経った今年2月24日、ロシア軍の即時撤退とウクライナに平和を求める行動が取り組まれた。呼びかけたのは、しないさせない!戦争協力関西ネットワーク、ロシアの即時停戦・撤退を求める高槻市民グループ、戦争法廃止!豊中市民の会の3団体。高槻グループや豊中市民の会を中心に毎月24日にロシア総領事館前で抗議行動が取り組まれてきたが、今年2月24日には、大阪府豊中市の住宅地の中にあるロシア総領事館前に100人を超える市民が参加した。
凄まじい数の死者と避難民
総領事館前集会では、初めに犠牲になった人々に黙祷をささげた。松岡さん(豊中の会)の司会で集会は進められ、呼びかけ団体を代表して高槻グループの山本さんがあいさつをした。
トランプ大統領は1日で戦争を終わらせてみせるとホラを吹き、その裏でウクライナのレアアース(鉱物資源)を手に入れようと欲望を露わにしているが、プーチン大統領はそれに乗って自分の思いを遂げようとしている。国連発表によると、ウクライナ市民の死者1万2650人以上負傷者2万7836人以上、子どもは死者669人以上負傷者1854人以上、国外避難者は690万3200人に及ぶ。ウクライナ軍の死傷者43万人、ロシア軍の死傷者は84万人と言われている。このウクライナ戦争の原因がウクライナを属国にしたいというプーチン大統領の侵略的野望にあることは今や明白だ。目的達成のために、2万人を超える子どもの強制移住とロシア化教育、電力・エネルギー施設への攻撃、1000を越える学校の破壊、800を越える保健医療施設の破壊、住宅地や歴史建造物の破壊が行われた。プーチン大統領は法の裁きを受けねばならない。
ウクライナ抜きの交渉はあり得ない
山本さんは、今求められているのは、戦争の国際法・国連憲章に則った公正で平和的な解決だ。国土を破壊され、おびただしい犠牲を被っている当事国ウクライナを抜きにした「交渉」はあってはならない、1日も早く戦争を終わらせるために、世界の平和を求める人々の声を集めて両国大統領に突きつけ、平和を取り戻していかなければいけない、と訴えた。
続いて、3団体からアピールが続いた。
大阪憲法会議の三宅さんは、「ウクライナからのロシア軍の完全撤退・ウクライナの主権と領土保全・4度にわたる国連総会決議に基づく公正な和平の実現を」と訴え、米ロ両大統領によるウクライナの主権無視の停戦交渉を批判した。
戦争をさせない1000人委員会・大阪の近藤さんは、「侵攻の初期、ロシア軍はキーウに侵攻、撤退するときにブチャで数百人以上の民間人を殺害した。チェルノブィリ原発・ザポリージャ原発を占領したりドローンで攻撃している。このような核による脅しは許されない」と述べ、この同時刻に東京では、ウクライナに平和を!核兵器を使うな!原発に手を出すな!の集会が、総がかり実行委員会とさようなら原発1000万人アクションの共催で開かれることを報告した。
日本もやった自衛の侵略戦争を忘れるな!
しないさせない!戦争協力関西ネットワークの山本さんは、「ウクライナでもガザでも自衛のためという口実で侵略と虐殺が行われている。日本も敗戦から80年になるが、日本の侵略戦争も自衛のためとして始まったことを忘れてはいけない。ロシア総領事館には今こそ停戦を実現し平和なウクライナを戻してほしいと訴える。戦争の継続はいつかは核の使用につながる。日本政府に対しても、大軍拡や戦争準備を止め、平和の準備を訴える。武器の輸出ではなく憲法9条の輸出を!税金は戦争ではなく、暮らしや医療社会インフラ整備に使うべきだ」と訴えた。
この後、ロシア総領事宛の「ウクライナ侵略開始3年にあたってプーチン大統領への抗議と要請」文を読み上げ、代表者が総領事館に届けた。最後に司会から、15時からJR大阪東口でスタンディングを予定しているとの報告があった。
JR東口でのスタンディングは40人ほどの参加で行われた。ロシア総領事館に届けた抗議と要請文のビラを配りながら、呼びかけ団体代表のあいさつ、その他3団体のアピールに続いて、参加した個人のリレートークとして2人の女性がアピールした。今後も毎月24日、ロシア総領事館行動を続けるとの連絡があり、この日の行動を終えた。 (T・T)

25.2.24ウクライナ戦争3ヶ年 大阪
週刊かけはし
《開封》1部:3ヶ月5,064円、6ヶ月 10,128円 ※3部以上は送料当社負担
《密封》1部:3ヶ月6,088円
《手渡》1部:1ヶ月 1,520円、3ヶ月 4,560円
《購読料・新時代社直送》
振替口座 00860-4-156009 新時代社