SOSパレスチナ 絶滅とバーバリズムに反対して立ちあがろう!
2025年5月15日 第四インターナショナル執行ビューロー声明
イスラエルは「最終攻撃」のための戦略としてガザを餓死させている。世界中の人道主義的運動と労働者運動が、虐殺を阻止するために動員されなければならない!
シオニスト国家イスラエルがパレスチナ人民に対しておこなっている残虐行為はとどまるところを知らない。何千人もの子どもや女性を含む12万人の負傷者と5万2千人の民間人の死者(公式発表による)、190万人の国内避難民(ガザ住民の80%)、連帯輸送隊への攻撃、医師やジャーナリストの処刑に加えて、19ヶ月間続いてきた大量虐殺はここ数週間でさらに恐るべき様相を呈している。
3月の停戦が終わって以降、ネタニヤフ首相とその極右内閣、タカ派軍部は、アメリカの直接的支援とヨーロッパ諸国の間接的支援を受けながら、ガザ地区に対する包囲と人道支援物資の搬入禁止、病院・食糧インフラへの空爆によって、ガザ人民を飢餓と医療不足で苦しめてきた。
国連やオックスファム、アムネスティ・インターナショナルなどの人権監視団は、ガザの飢餓は「停戦前よりも悪化している」と報告している。ガザ地区のインフラはほぼ完全に崩壊しており、人口の93%が飢餓による絶滅レベルの深刻な食糧不安に直面している。急性栄養失調、脱水症状、病気、未治療の傷による死者が蔓延し、燃料・水・電気・医薬品が不足している。
現在進行中の集団的拷問は、今日、世界の極右を主導するイスラエル政府の意図的な手段である。イスラエルのイタマール・ベン・グヴィール国家安全保障相は露骨にも、過去2カ月と同様に、イスラエルはすべての食料・水・医薬品・燃料がガザに入るのを阻止し続けると述べた。彼はまた、食糧倉庫や発電機への爆撃を擁護した。そして、ガザ住民への集団的拷問は、ネタニヤフ首相が月初めに発表したように、「ガザをハマスから解放する」ための「最終」攻撃を準備する方便にすぎない。
あるパレスチナ人活動家がイギリスの主要新聞で指摘したように、大量虐殺者は安上がりの静かで残忍な大量殺人の手段を用いている。
殺戮する沈黙を打ち破れ
帝国主義政府とそれに加担する企業メディアは、情報の消去や弾圧によって抗議の声を黙らせようとする。この場合の戦略は、パレスチナで起きている残虐行為を「自然」であり、容認できると思わせることである。
われわれは緊急に、この沈黙と不作為の壁を破る必要がある!
第四インターナショナルは、ヴィア・カンペシーナをはじめとする17の社会団体が、ジェノサイド、戦争犯罪、人道に対する犯罪につながるような人道支援の妨害があった場合に介入する拘束力のある法的義務を有する国家と国際機関を動員するよう呼びかけたことに賛同する。
主に左派政府、中道左派政府、民主主義的な政府に対し、ヴィア・カンペシーナが提案したような人道的回廊の形成とガザ市民のための保護部隊の設置に協力するよう、圧力を強めることが必要かつ緊急である。社会運動と左翼政党は、集会、請願、抗議、電話キャンペーン、世界的な行動日の調整などを通じて、この取り組みにおいて基本的な役割を担っている。世界中の国会議員や大衆指導者たちは、このジェノサイドの新たな局面を糾弾するために、集中的な攻撃を開始するよう求められている。
この恐ろしいナクバ記念日にあたり、第四インターナショナルは、パレスチナ人民と連帯する大規模かつ長期的な国際的動員を呼びかける。われわれは、加担している政府に対し、虐殺国家との経済的・外交的・学術的な関係をすべて断ち切るよう要求しなければならない。街頭・大学・学校で! 死の道具を積んだ船がイスラエルに到着するのを阻止するために闘おう。パレスチナを守る声や組織に対する弾圧に立ち向かおう。
•右翼・極右政府が加担し、沈黙を守っているイスラエルによる包囲と殺人的な人道的封鎖を終わらせよう!
•街頭や議会で、各国政府や公的な国際機関に圧力をかけ、ガザ封鎖に反対する声明や行動をただちにとるよう求めよう。
•支援物資をガザ沿岸に届けようとする「自由のための船団」を全面的に支援しよう!
•世界的な反ジェノサイド・イニシアチブを調整するため、国内および世界的な社会的・人道的団体の幅広い連合を!

