雪の思い出

 日曜日(12月7日)、朝6時に天気予報をテレビで見ました。北海道から東北地方の日本海側は白くなっていました。雪です。今年も雪の時節がやって来ました。この雪の季節、子どもの頃の私の役割は玄関から大通りまでの雪かきでした。屋根の雪下ろしは弟2人の仕事で、裏口から道路までの雪かきは母親と父親の仕事でした。
 したがって雪の降った朝は4時半頃に起こされていました。私の田舎の家は、隣が町の農協の建物であったので、雪かきの終わり頃には、農協の泊まりの人と顔を合わせ、あいさつをするのが日課でした。
 学校で朝、まきをストーブのまわりまで運ぶことが仕事でした。ストーブのまわりに置くバケツに水を入れかえる仕事の弟としょっ中、学校の廊下ですれ違いました。どちらも朝8時半までは学校に着かなければならないので、ほうきを持った母親に「学校にむかえ」と追いかけられました。
 雪が降ると体育の時間に「スキー教室」がありましたが、子どもたちは、サッカーやラグビ―の方が好きでした。当然にもスキー板には値段が高いのと安いのがあり、また流行があって、兄や姉のおさがりは流行から外れていました。これを比べられるのを子どもたちは極度に嫌いましたし、スキーが「うまい、へた」と比べられるのも嫌いました。私は長男なのでおさがりはありませんでした。
 私は学校から帰ってからのスキーをはいてのうさぎ追いや鳥追いは好きで、毎日のように出かけていました。山の水が湧く場所はうさぎや水鳥のオアシスのような所で、吹雪になればなる程、小動物が集まりました。それが狙いで毎日、スキーをはき、網を持って山の水場に出掛けました。まるで狩猟の民のようでした。
 私たち兄弟が仕掛けたワナにうさぎがかかることがない時、他人の仕掛けで取れたウサギを盗んで一番下の弟に家に持ち返させるのです。自分らで取ったウサギと盗んだウサギの数は同じ位であったと思います。うさぎの毛皮は当時貴重でした。
 雪が降った思い出になると必ずこの話が一番最初に出てきます。正月のお宮詣りにスケートを履いた思い出です。大好きな雪の季節が始まりました。
(武)