8.25祝園ミサイル弾薬庫いりません!デモ

京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク

ピースパレードに300人参加

 【京都】8月25日(日)精華町むくのきセンター4階多目的ホールで、京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク主催の「祝園ミサイル弾薬庫問題 大学習会」が行われた。
 会は午後2時から始まった。その前には多目的室は既に満員となり、椅子に座れない参加者たちは後ろに敷かれたブルーシートに座って参加した。500人を超える参加者たちが、大阪府、京都市、奈良県から集まった。
 共同代表の呉羽真弓さんが開会あいさつを行った。今回で二回目の学習会の実施になる。
 「元自衛官が見る日本の安全保障」と題して、小西誠さん(元航空自衛官・軍事評論家)が講演を約1時間、様々な資料を使って行われた。

「元自衛官が見る日本の安全保障」

小西誠さ(元航空自衛官・軍事評論家)

 精華町と防衛省幹部との自衛隊開設時に結ばれた「確認書」があるのに、防衛省は住民説明会を開こうとしない。大分敷戸弾薬庫、瀬戸内弾薬庫は情報開示請求によって開示されているが、「祝園」は情報開示しようとしない。これは「確認書」の存在の意味合いが大きいのではと思われ、祝園はトマホークに加え長射程ミサイルの配備計画があるからではないか。
 1.政府・防衛省は、祝園弾薬庫の大増強をめざしている。
 陸上自衛隊教範『火砲弾薬、ロケット及び誘導弾』(発行・武器学校)の記述では2分以内に1キロ避難となっている、火薬類等取締法に基づく安全基準による保安物件及び保安距離が決められているが、これらからしても「祝園」は住宅地のそばにあり危険極まりない。
 2.九州・西日本へと広がる軍事化、戦争態勢づくりが急ピッチで広がっている。
 安保関連3文書で策定された弾薬備蓄のため、祝園、大分・敷戸、えびの市、大湊の弾薬庫を増築する。
 2023年8月25日に、40施設の沖縄・九州・西日本の「特定重要拠点空港・港湾」を閣議決定で指定し軍民共有化を行うとしている。大分、岡山などで民間空港を使って、自衛隊機がタッチアンドゴーをやっている。このような「軍民共有」は国際人道法(ジュネーブ諸条約)違反であり、戦争犯罪である。
 3.安保関連3文書の目的は、対中国戦争(台湾有事を含む)の本格的ミサイル戦争の発動態勢づくり。重点は、長距離ミサイルの開発配備と量産化。現在6個のミサイル連隊と第8地対艦ミサイル連隊の新編成。戦争を遂行するため、司令部の地下化、継戦能力・抗湛化を行う。
 4.なぜこのような大軍拡を行うのか。
 日米は中国に対して軍拡競争を仕掛けている。かつては、ソ連に対して軍拡競争を仕掛けて、ついにはソ連を崩壊に導いた。米国は台湾独立へと挑発して、海洋限定戦争を起こそうとしている。
 5.日米の対中国戦争を阻む「命どう宝」、戦争への不服従、祝園弾薬庫反対を全国運動へと広げていく。日本政府に中国との平和外交を行わせる。

運営委員会からの報告・アピール

 私たちは「住民説明会」の申し入れを防衛省に行っているが、未だ応じようとしていない。説明会開催の署名集めに現在取り組んでおり、防衛省に「住民説明会」開催を要求している。第2に精華町と防衛省・自衛隊幹部と締結した「確認書」の22項目は正式な「契約」であり、「契約書」の契約的な意味合いを防衛省に認めさせる取り組みを行っている。

今後の取り組み

 午後5時から精華町役場前から約300人がピースパレードを行って、精華町住民に弾薬庫問題を訴えた。本日の学習会・集会は毎日放送(KBS)によって11月24日(日)午前5時から6時に報道される予定である。(衆議院解散総選挙の時期により12月以降に変更の可能性あり)
   (関西 S)

京都精華町住民に弾薬庫問題を訴える(8.25)

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