役割と任務 第四インターナショナルの党建設の任務に関する決議に向けて
第四インターナショナル第18回世界大会
(賛成106、反対14、保留1、棄権9で採択)
はじめに
われわれの諸決議で概説されている、複数の危機が連動している情勢と、その結果としてのより大きな破局を回避するために、人類が資本主義的生産様式から離脱する緊急性の高まりは、活動的で戦闘的な各国組織を持つ国際的潮流としての第四インターナショナルの役割を一層必要なものにしている。
この決議では、1995年以降のわれわれの決議(2003年、2010年、2018年)に概説されているような政治化と急進化の現在のレベルにおける過渡的な形態として理解される、新しい左翼政党と反資本主義政党の建設というわれわれの現在の方向性に関する議論を復唱してはいない。われわれは2018年に[第12回世界大会で]以下のようにこれを総括した。
今日のわれわれの任務は、階級闘争に役立つ党を建設することである。すなわち、階級闘争のアプローチと綱領に基づいて、階級闘争を前進させ、効果をもたらす行動を決定することができる勢力を結集することができる党であり、そのような党の究極的な目標は、それがどのような一般的用語で表現されようとも、明らかに既存の資本主義体制を排除することである。こうした観点から、FI勢力は、単に勧誘を目指し、最終的な裏切りを糾弾するのを待つのではなく、これらの新党を建設し指導する不可欠で忠実な一部となることを約束する。われわれの戦略的目標は、大衆的革命政党と大衆的革命的インターナショナルの建設である。
この決議では、他の伝統にもとづく潮流を惹きつけ、歓迎する、理論的・分析的・綱領的な活動の源であり、国際キャンペーンを推進する力であり、国内政治レベルや社会運動における組織活動もおこなう国際的潮流として、われわれ自身の政治的・組織的なプロフィールと能力をいかに強化するかに焦点を当てている。2010年世界大会での『第四インターナショナルの役割と任務』という決議では以下のように述べている。
第四インターナショナルとその各国支部は、社会主義に向けて、即時的要求と過渡的要求の両方を含む綱領を防衛・推進・実行する上で決定的な役割を果たしてきたし、今も果たしている。つまり、労働者とその組織の大量動員を目指す統一戦線政策、民族ブルジョアジーとのいかなる種類の戦略的同盟にも反対する労働者階級の統一と独立の政策、あらゆる国際主義を放棄した国家と資本主義経済を管理するだけの政府へのいかなる参加にも反対すること、ジェンダー・人種・民族・宗教・性的指向を理由とする格差と差別の撤廃のために闘うこと。
第四インターナショナルは、「世界を理解し」、革命的活動家・潮流・組織の分析や経験に向き合い、革命的基盤の上で広範に収斂するという同じ戦略的ビジョンと同じ選択を共有する組織・潮流・活動家を統合するために、革命的マルクス主義潮流の歴史を存続させる上で機能的な役割を果たしてきたし、今も果たしている。「政治活動について考える」ことを可能にする国際的枠組みの存在は、革命家の関与にとって不可欠の長所である。守備一貫した国際主義は国際的な枠組みという問題を提示しなければならない。(中略)
われわれは実際のところ、一連の政治的潮流が認識している特定の役割を担っている。われわれはさまざまな起源を持つ政治勢力を一点に集中させることのできる唯一の政治勢力かもしれない。(中略)われわれは、第四インターナショナルが新しい国際的な結集という展望において集中の「世話役」という役割を果たすことを望んでいる。
結果として、われわれ自身を強化し、この役割を果たすためには、第四インターナショナルの全ての組織が強化されなければならない。つまり、定期的なビューロー会議、国際委員会、特定の[問題についての]委員会、旅行、支部間の交流。インターナショナルが過去数年間展開してきた、EPB[訳注:ヨーロッパ政治ビューロー]会議の定期化と強化、ラテンアメリカ各国支部間の協調の努力といった活動を強化する必要がある。国際委員会の会合は毎年、約30組織の代表で開催されてきたが、われわれの国際的潮流の組織的継続性を保証するものでなければならない。
A)インターナショナルの公的なプロフィール
2018年の世界大会以降、われわれは多言語による「第四インターナショナル」のウエブサイトを作り出すという責務を果たしてきた。それはわれわれの声明や指導部の決議を3つに基本的な言語[訳注:英語・フランス語・スペイン語]で同時に公表するのを保証するものであり、同時に一般的に言えば各国情勢に関するわが組織の意見や国際問題に関して個人署名の形であってもわれわれの全般的立場を明らかにする重要論文を選んで公表するものである。それはまた、これまでの世界大会や国際委員会の公表済みの決議のアーカイブでもある。
ビューローや国際委員会は重要な国際的出来事についてのインターナショナルの立場を明らかにする声明を活発に採択してきた。世界大会以降、約50の声明を発表したが、2021年以降にはその間隔は広がってしまった。
われわれはまた、英語版の「International Viewpoint」、フランス語版の「Inprecor」(そして、アラビア語版の「Al-Mounadil」や最近では「Alomamia」)とともに、カスティリャ語で「Punto de Vista」サイトを再開させた。ポルトガル語での公開という問題はすでに合意されている。
こうした単言語のウエブサイトは「第四インターナショナル」のサイトよりも幅広い役割を果たす。それらはその言語の読者の特性を考慮に入れて、最近の事件に関する論文や書評、討論などを公開している。われわれの国際組織の弱点が意味するものは、「Inprecor」は別にして、われわれの全てのウェブサイトが他にも多くの指導的任務を抱えている同志のボランティア精神に依存していることである。
次のステップはこうしたウエブサイトを基礎として、より具体的なインターナショナルの存在感を作り出すことである。
この方向性を具体的に前進させるために、われわれはこの問題を次のICとビューローの優先課題とする必要がある。われわれの分析や立場をよりよく広めることは、インターナショナルを構築する上で有益でしかない。われわれは、われわれの(限りある)実際の強みと(限りある)財源を考慮し、2つの段階に分けて前進することを提案する。
第1段階 現にあるチームをまとめて強化する われわれのサイトを支えている力量の現状はどうなのか?
第四インターナショナルのウェブサイト(8ヶ国語)は少人数のグループによって更新されており、主に英語、スペイン語、フランス語、ギリシャ語のサイトでの更新である。ときにはアラビア語のサイト、さらに例外的にポルトガル語、イタリア語、ドイツ語のサイトでも更新されることがある。このグループは2週間に1度ほど会合を開き、主にインターナショナルの3つの使用言語について、既存の翻訳を使ったり、翻訳者のネットワークに依頼したりして、掲載する記事を選んでいる。このサイトには毎月約4,000のアクセスがある。
「インプレコール」には、フランス語のウェブサイトと雑誌がある。「インプレコール」には、ビューローのメンバーでもある先住者が1人いるほか、事務的業務や経理をボランティアでサポートする同志が1人、ボランティアの校正担当者が1人いる。数ヶ月前から編集委員会が毎月1回開かれ、次号のテーマを決めている。ウェブサイトへのアクセス数は月間約3,500件である。
「Morasalat Alomamia」(国際通信)は、「インプレコール」のアラビア語版である。創刊されたばかりで、インプレコールの記事を翻訳・転載している。多くの同志からなる編集委員会によって運営されている。
「インターナショナル・ビューポイント」(IVP)は、第四インターナショナルの英語版ウェブサイト(紙ベースの機関誌は2005年に廃刊となったが、その主な理由は、世界の隅々まで機関誌を送るには郵送料が高すぎるためであり、とりわけ読者が購読料を払えないような国があったからである)であり、翻訳者のネットワークにも頼りながら、2人の同志によって公開されている。これを可能にするために、継続的な資金調達キャンペーンがおこなわれている。このサイトには毎月約17,000件のアクセスがある。
「Punto de Vista Internacional」(PVI)は、第四インターナショナルのカスティリヤ語[標準スペイン語]ウェブサイトである。ラテンアメリカとスペインの同志で構成される編集委員会によって運営されている。月に約1,000件のアクセスがある。
ernestmandel.orgのウェブサイトには、エルネスト・マンデルのテキストが6カ国語で掲載されている。当初はベルギー支部によって作成されたが、数年間更新されていなかった。サイトの構造は非常に古く、現在、同志がコンテンツをより新しいバージョンに移行する作業をおこなっている。しかし、それは1人では不可能な仕事だ。そこで、まずは既存のコンテンツを移行するための増員が必要である。第二に、このサイトを継続的に運営・管理できる人材が必要となっている。このサイトには月に約1,000件のアクセスがある。
internationalcamp.orgは国際青年キャンプ専用のウェブサイトである。2018年までRIJのプログラム、録音などが更新されていた。現在の計画では、Jeunes anticapitalistes(JAC、ベルギー支部の青年組織)がこのサイトを引き継ぎ、ベルギーで開催される2025年の青年キャンプに関するプログラムやコンテンツを公開する予定である。その後、サイトの管理は次回のキャンプを主催する支部に移管される。青年同志はまた、2025年の青年キャンプのための共同国際コミュニケーション・キャンペーンを立ち上げたいと考えている。サイトはあまり頻繁に更新されていないが、月に約1,000件のアクセスがある。
われわれは、「周辺」にある他のサイト(IIREやESSF)、われわれの同志が活躍している重要な独立ウエブサイト(例えば、Spectre, Tempest, New Politics (USA), Contretemps (France) Jacobin America Latina, Jacobin Italia, Viento Sur (Spanish state), Amandla (South Africa), Asian Marxist Reviewなど)にも留意すべきである。それらはある程度まで、われわれのウエブサイトのための原素材の公開にあたっては「ライバル」関係にある。われわれのウエブサイトだけでは現在の素材を公開するチャンネルになれないからである。
われわれの短期的目標
(1) さまざまな編集委員会の定期的な会合を通じて、サイト運営の集団的側面を強化する。
(2) ニュースレターやソーシャル・ネットワーク(特にインスタグラム)を通じて、これらの出版物を配信する。この側面は、おそらく若い同志が編集委員会に参加する動機付けになるだろう。
(3) 2週間ごとに会合を開く多言語報道チームを設置することで、ニュースウェブサイト(IVP、PVI、Inprecor、Alomamia)を優先する。このチームの目的は、第四インターナショナルの編集方針(必ずしもすべての言語で同一のサイトを持つことを意味しない)を調整し、大規模な動員や国際会議などのイベントを報道する特派員のネットワークを構築することである。2024年2月の国際委員会会議では、この方向で小さな一歩を踏み出すために同志のグループが集まった。このグループは、すでにこの作業の核を形成することができた。
(4) 第四インターナショナルのサイトを、第四インターナショナルのより「組織的」な出版物(宣言、決議、大会テキスト、アーカイブへのリンク、組織や報道機関のサイトへのリンクなど)のために使用する。
(5) 第2段階に移行するための財政的キャンペーンを開始する。
第2段階 質的な飛躍とグラフィック・アイデンティティの調和
この第2段階を実行するためには財源が必要である。2020/2021年に第四インターナショナルのウェブサイトが開設されたとき、1万ユーロが集まった。必要な金額を詳細に見積もった上で、支部の内外においても新たな寄付の呼びかけをおこなうことが不可欠である。
そのためには、順番に取り組むべき2つの側面を区別する必要がある。つまり、まず実質てきなものに、続いて形式的なものに取り組むのである。
実質的な側面
第一の優先事項は、より精巧なビデオやポッドキャスト(例えば、国際委員会やビューローの会議を利用して同志にインタビューする)を通じて、われわれの制作物を多様化することである。これは、オーディオ/ビデオ機器への投資や、ソーシャル・ネットワーク上での特定の投稿のスポンサーとなってわれわれのサイトを宣伝することなどを意味する。
形式的な側面
最終段階では、主要サイトのグラフィック・アイデンティティを再検討し、視覚的に魅力的で一貫性があり、同じ国際組織の一員であることがすぐにわかるようなものを考え出す。この段階では、これまでの努力を失わないよう、既存のサイトをベースにする。同時に、「インプレコール」の紙雑誌のグラフィック・アイデンティティも、新バージョンのサイトと一致するようにデザインし直すことができるだろう。
その前段階として、2026年の国際委員会の前にアムステルダムのIIREで報道に関するセミナーを開催し、国際委員会でのより深い議論を可能にする。セミナーの目的は、これらの課題に取り組む準備ができている同志を集め、報道(印刷物、ウェブ、ソーシャルネットワーク)に関するさまざまなセクションのノウハウを結集することである。この会議は、国内部門間の調整を強化し、編集委員会に参加する同志の意欲を高める。また、同じ制作物を異なる言語で使用することを促進するために使用する共同ツール(翻訳、ビデオの字幕、写真の共有など)について、全体的に検討する役割も果たすはずである。
われわれの理念の普及を質的に飛躍させるために、インターナショナルは規約に従って(組織的・戦闘的・財政的)な努力をしなければならない:
「したがって、国際委員会は、国際委員会が任命する機関を通じて、インターナショナルの公式報道機関(可能であれば英語、スペイン語、フランス語の3カ国語)の発行に責任を負う」(第四インターナショナル規約第15条)。
ウェブサイトやソーシャル・メディアの出版物、記事の共有などの相互促進によって、国内的・国際的な公的表現が相互に強化されなければならない。われわれの各国指導者の多くは、国際的な出版物の読者よりもはるかに多くの読者を持っている。このことはインターナショナルの記事や声明などを宣伝するために活用されるべきである。
書籍の出版
われわれは、SR(ソーシャリスト・レジスタンス)とIIREの共同出版を通じて英語による出版活動を展開しているが、IIREは他の言語で本を出版することがあり、SR/Anti*Capitalist Resistanceは、特にイギリス人に関心のある本を出版することがある。また、イギリスの出版社(マーリン・プレス)とも協定を結んでおり、共同出版に合意した書籍については、より良いデザインと流通を保証している。同志が書いた本を出版するために、ヘイマーケット・ブックスや史的唯物論書籍シリーズとも協力している。
イタリアとスペインの同志たちも、実行可能な出版事業をおこなっており、スペインの場合はラテンアメリカに読者を拡大するプロジェクトをおこなっている。
これらの事業を相互に豊富化し、自国の同志の作品を国際的に広める手助けをすることが重要である。克服するのが最も困難な障壁の一つは翻訳である。翻訳出版を希望する同志の本が何冊かある。われわれは、個々の同志の努力のおかげで、翻訳本を出版することができている。
われわれのウエブサイトでの公開、書籍の出版、IIREが主催する活動で展開される貢献にもとづいて、われわれはマルクス主義左派が議論している空間における私たちの存在感を強化しようとすべきである。そうした空間には、「史的唯物論」会合、特にマルクス主義フェミニストの流れを含む毎年の「ロンドン会議」、アメリカにおける「社会主義」、そしてトロツキーとトロツキズムをめぐってラテンアメリカで組織された会議のような他の臨時または定期的な会合などがある。
B)各国組織とインターナショナル
[以下、第四インターナショナル規約からの引用]
はじめに
(略)各国支部が第四インターナショナルの基本的組織単位である。あらゆる支部組織の目的は、われわれと目標を等しくするすべての勢力を結集し、それぞれの国における階級闘争で決定的役割を果たし、社会主義勝利に向けて前進することができる大衆的な革命的マルクス主義政党を建設することである。このようにして第四インターナショナルは偉大な解放の目標に到達しようとするのであり、国際組織は革命のための活動において各国指導部にとってかわり、それを代行するものではない。(略)
第1章 支部組織
1 インターナショナルは、この規約の前文で明示されている原則に同意し、インターナショナルの活動と組織生活に参加し、同意した負担金を支払う各国支部によって構成される。各国支部は、それぞれ自国の階級闘争の現実に根ざしつつ、人材ならびに資金的に貢献することを含めてインターナショナルを一致協力して建設する。インターナショナルに支払われる分担金は、支部組織の財源を考慮して、支部指導部との合意にもとづいて決められる。
インターナショナルそれ自身が存在しているのは、まさに各国支部の存在、および会議、学校、その他の活動への積極的な参加を通じてなのである。
こうした活動については、ビューローの責任のもとで、ICメンバーおよび各国組織のアドレス宛に電子メールで送付される回覧文書によって知らされる。したがって、各国指導部は、これらのメール送付をチェックし、送付先のアドレスを最新のものに保ち、その内容を適切な指導機関に知らせ、参加可能な同志が活動に参加するよう提案することを保証しなければならない。
同様に、さまざまな地域やテーマ別の電子メール・リストをチェックし、情報交換の可能性を利用して、すべての同志の国際主義者としての意識を発展させるべきである。
インターナショナルのオンライン刊行物や紙媒体出版物もまた、記事を提供し、国際出版物のウェブサイト、フェイスブックページ、ツイッターフィードを自らの出版物の中で目立つように共有することによって、それらを拡散させる各支部の努力に依存している。
インターナショナルの財政も同様に、各支部の貢献の産物である。インターナショナル自らが(非常に限られた中央組織を)維持する手段を持ち、国際的なイベントに出席するために援助を必要とする支部を援助しようとすることを可能にするために、直接加盟費を支払うことが重要である。
固定した公式があるわけではない。各支部の予算において、この項目は優先事項であるべきである。
各支部はまた、国際会議や国際学校に出席する同志の旅費や費用を支払うことで、インターナショナルの財政に貢献する。
直接加盟費の支払いは、基本的に先進資本主義国[の支部](参加資金の全額負担も)からである一方、グローバル・サウス[の支部]からは、少なくとも旅費と参加費の50%を拠出金として支払うよう各支部に要請する。
[以下、第四インターナショナル規約からの引用]
3 インターナショナルが効果的であるために、第四インターナショナルを自己の立場とする革命的闘士の隊伍は各国において統一されるべきである。このため、インターナショナルのメンバーは、インターナショナルの統一した支部組織のもとで、そのような統一を達成するように活動すべきである。(略)
近年、われわれの支部が、通常、国内での方向性をめぐって分裂しているにもかかわらず、[分裂した]全ての部分が第四インターナショナルの中にとどまることを希望している事例が増えてきた。
そのため、われわれは、同一国の複数組織を[FI]構成グループとして認め、それらをまとめて支部とみなさなければならなくなった。これは、可能な限り同志を共通の枠組みの中に維持し、やがて統一された支部の再結成が可能になることを期待する目的でおこなわれた。このような場合、この目的は各組織の活動において不変のものであるべきであり、出版物、学校、第四インターナショナリストとしての大衆集会など、共通の活動形態を追求すべきである。最終的な目的は国内政策における共通の方向性を構築することであり、これが支部再結成の基礎となるべきである。
世界大会ごとの資格審査委員会は、このような関与がどこまで継続しているか、またこの地位を継続すべきかどうかを評価する観点から、これらの事例を検討すべきである。
世界大会ごとの資格審査委員会はいずれにせよ、各組織の地位と、その組織が引き続き承認基準を満たしているかどうかを再確認する。場合によっては、この作業と勧告をおこなうために、大会の特別委員会が設置されることもある。資格審査委員会と特定の支部に関わる委員会は世界大会に報告し、大会は「各国支部に関わる問題については、世界大会が最終的な提訴・決定機関として機能する」と規定された規約に沿って、その勧告について投票をおこなう。
規約は他に2つの地位を規定している。
[以下、第四インターナショナル規約からの引用]
7 第四インターナショナルを支持するが支部組織の責任を引き受ける用意がない組織が存在しうることに対応するために、世界大会そのものまたは世界大会によって選出される国際委員会はそのようなグループを支持組織[シンパ組織]として認めることができる。支持組織はインターナショナルの立場を宣伝し、インターナショナルの刊行物を広め、インターナショナルの対外的ならびに内部的活動に参加し、インターナショナルに対して規則的に貢献する。(略)
シンパ組織の代表は、国際委員会会議および世界大会に招待される。シンパ組織の代表はそこで発言を許可され、公式の財政的貢献の基準を満たしている場合には参考投票を投じる権利が与えられる。シンパ組織という公式の地位の目標は、関係国での各国支部へと発展する橋渡しを提供することである。
[以下、第四インターナショナル規約からの引用]
8 インターナショナルの闘いの展望を支持するが、正式の参加を望まない組織は、「オブザーバー組織」[パーマネント・オブザーバー]の地位を獲得することができる。その組織は、この地位を得ることで、発言権はあるが投票権はないという条件で、指導機関(どの機関かはその都度指定される)の会議に参加することができる。
C)指導機関の機能
国際委員会は、世界大会において各国代表団からの提案に基づき選出されたインターナショナルの指導機関である。われわれは近年、各国組織の全てからメンバーを選出することを決定した。このような会議を開催することは、他の国際潮流の場合がそうであるように一つの国の組織に支配されたインターナショナルではなく、水平的な国際的指導部を構築することを配慮して、われわれが引き受けることを決定した重要な業務・財政的努力である。オンライン会議は、対面型会議に貴重なものを加えるが、公式・非公式の両方において物理的会議ほどの質の高い交流はできない。加えて、時差による会議の制約もあり、会議時間が大幅に制限されるため、委員会や少人数のグループでの活動は排除されてしまう。したがって、年に一度の対面による国際委員会会議は優先されるべき事項である。
選出されたメンバーを(関係する選出メンバーの同意のもとで)一時的または恒久的に交代させる権利が各国組織にあるため、毎年の会議への出席者の構成は変更される場合がありうる。このため、(2019年2月から2023年10月までの間、対面による会議を開けなかったパンデミック期間中はさていても)国際委員会全体の、あるいは基本的には国際委員会メンバーから作られる委員会において、集団的チームを作り出すことは、平時でさえ困難になりうる。
国際委員会の構成での一般的な原則は、1つの組織から複数のメンバーが出る場合、男性2人とするのではなく、女性と男性を同等にすべきであり、全体としての国際委員会の構成はこの同等目標を満たすように努めるべきである。これは、各組織の推薦についてその組織と協議する指名委員会の責任であり、また、各国組織が個々の会議について、あるいは恒久的にメンバーを入れ替える場合は各国組織の責任である。
国際委員会の議事録は、決定事項だけでなく、誰が出席したか、さまざまな議論への参加度合いなどの情報についても提供するため、各国組織に送付される。決定に至ったかどうかにかかわらず、討議内容の伝達は、テキストの公表を通じたサイトの役割の一つである。それだけでなく、それは国際委員会メンバーからの報告を通じて、各組織に適した方法でおこなわれる。
ビューローは、国際委員会内部から選出される執行機関である。その構成は、インターナショナルの主要支部に基礎をおき、特に対外的な出版物や教育活動に関するインターナショナルの主要な継続的任務を担う同志が含まれる。ビューローに選出された同志は、出身の各国指導部の同意と支持を得ており、孤立した個人ではない。
2010年以降、私たちは定期的なビューロー会議(年2~3回)を開催し、西ヨーロッパの構成員が依然として優勢であるとしても、全大陸の同志が出席するよう努力している。パンデミックの期間中にオンライン会議が発展したことで、われわれはより頻繁に会議を開くことができるようになり、コストと時間の理由から、今後も対面による会議を減らし、オンライン会議と組み合わせることを想定している。
ビューロー活動と支部との関係を強化するために、われわれはビューロー会議のあとに、そこでの議論や決定を説明するために、回状を送る実践を開始している。
2018年以降、われわれはより広範なビューロー書記局をも持つようになり、オンライン会議の可能性からも利益を得ている。最近ではラテンアメリカ出身の同志を組み入れることができるようになった。書記局は、発生したすべての問題に直接対処するか、あるいは適切な機関に引き継いで対処している。書記局は、ビューロー会議の準備および国際委員会会議の大体の準備をおこない、決定事項の実行を確かなものにする。
しかし、ビューローや書記局の集団的指導機能は依然として弱いままである。その理由は、会議の合間には迅速かつ集団的な対応ができないことが多いからであり、継続的責任を担うことができ、会議への出席に加えて任務に関与できる同志がほとんどいないからである。われわれの各国組織自体、専従を抱えているところはほとんどない。したがって、国際レベルで責任を負っている同志の大部分は-まだ引退していない場合には-各国指導部の任務や有給労働とこれとを両立させている。
われわれは、他の同志がフルタイムまたはパートタイムで党専従となることができるように、われわれの各支部が貢献できる資金だけでなく、さらなる人件費を維持する可能性を検証しなければならない。
われわれの指導部機関の刷新--若返り、女性化--という問題は、あらゆるレベルで最大の関心事でなければならない。これは、もっと若い同志や女性同志などの全面的な参加を阻むあらゆる要因が特に強い国際指導部にとって、特に困難な課題である。加えて、インターナショナルの3つの作業言語を一つも使わない国々にとっては、外国語に堪能である必要性という障壁がある。
そのため、指導部会議で同時通訳を確保する努力は政治的に重要である。これは重要な組織的任務であり、そのためには多くの同志がボランティアでこの作業をおこなう必要がある。この困難は、指導部機関や委員会などの会議をより定期的に開催する上での障害となっている。この困難は、さらに作業言語を追加することで増大するであろうし、そのような提案をする場合は関係する組織が責任を持っておこなわなければならない。
D)地域連携
強力な地域的連携はインターナショナル全体を強化することであり、それによって、同志のより広範なネットワークが国際主義的枠組みで討議する機会を持つことを可能にし、またわれわれの組織が、特定のキャンペーン、大衆的イベントや内部イベントのための講師の交換、したがって私たち自身の組織を強化することを通して、それぞれの地域内での政治活動において相互に助け合うことを可能にする・・・。このような活動は、地域の他の組織との関係発展にも寄与すべきである。インターナショナルが他の伝統に由来する組織を惹きつける能力は、われわれの目標である、開放的かつ革命的なマルクス主義インターナショナルの建設に不可欠な部分である。われわれはこの点で、特にアジアにおいてだけではなく重要な成果を上げてきた。そして、それはわれわれが継続しなければならない観点である。
われわれの大陸別電子メール・リストは、各支部間の交流の場である。われわれはまた、適切な資料を送り、適切な資料を受け取ったときに共有するために、こうしたメーリングリストをフォローするために1人(またはそれ以上)の同志を任命するように各組織に促すべきである。
地域会議は、この地域連携を構築する上できわめて重要なステップである。オンライン会議は有用だが、他のすべてのレベルと同様、同志間の国際主義的理解を発展させる政治的・人的つながりを築く上で、対面による会議はかけがえのないものである。
こうした会議という文脈の中で、女性同志(そしてまた、より若い同志)が出席するようにすすめることが重要である。代表団は混合(同等)であるべきであり、これらの会議に関連して専門の女性委員会や党員集会を組織すべきである。アジアの女性同志が始めつつあるように、女性の活動や国際委員会を拡大・強化するために、地域女性委員会を構築することを目標とすべきである。
過去には、ヨーロッパやラテンアメリカに限定された政治局会議、そしてアジア地域のマニラ学校があった。われわれは国際委員会における地域会議の開催をすすめてきたが、特にそれはヨーロッパの政治局会議に取ってかわるものだった。その一方で、ラテンアメリカの会議が何回か開催され、アジア地域学校は2019年まで続いた。アジア学校の新しい活動は2024年に提案されている。
以下のような2つの問題が指摘されている。
a) 国際委員会開催中の地域会議に十分な時間がとれない。
b) このレベルでは(分野別の枠組みの中や小委員会を通じてだけでは)、他の同志を国際的カードルとして育成することができない。
地域連携の指導部は各国組織自身から生まれなければならないが、地域調整委員会を促進することも、ビューローにおける各地域の同志の具体的かつ継続的な任務でなければならない。
E)テーマ別小委員会
テーマ別小委員会は、綱領上の問題についてのわれわれの考え方を発展させるとともに、さまざまな問題についての組織活動の一般的な方針を示す上で、重要な役割を果たすべきである。国際指導部は、決議を充実させ、具体的な決議を提案するために彼らの貢献を利用する。
われわれは、このような政治的積み重ねを継続的な方法で実行する安定した組織を作りたいと考えていることと、新しい同志を絶えず迎え入れ、指導機関との有機的な関係を維持したいと考えていることの間で矛盾に陥っている。いくつかの委員会(エコロジー、LGBTI)は各国組織の提案によって選出される。女性委員会は国際委員会の女性同志の会議であり、そのときに年2回のセミナー開催のための作業部会を指名する。パンデミックの最中に発足した反レイシスト委員会は、実のところ順調にスタートを切ったわけではない。反レイシスト委員会は、われわれの反ファシストという任務を組み入れて再開されるべきである。
教育部門や(再建された)経済委員会といったその他の委員会も同様に停滞している。
それぞれの委員会について、われわれはその構成と機能について最善の選択肢を検討しなければならない。
国際委員会開催中に開かれる毎年の女性委員会は非常に重要な瞬間である。しかし、それを補完するために、オンラインやハイブリッドによる、年間を通じたさらなる会合が必要である。
関係する活動領域に責任を持つ国際委員会や支部指導部の他の同志と協力して、これらの委員会を確実に機能させることがビューローの同志の具体的かつ継続的な任務でなければならない。
われわれは豊かで生産的なセミナーを開催することができるが、われわれの意見を明確に表現する記事やその他の表現手段といった形での著作物があまりにも少なすぎる。個々の同志の意欲や優先順位に任せすぎている。委員会は計画を立て、同志を割り当て、集団的な方法で著作を奨励すべきである。
われわれは、文章化された決議だけでなく、記事・ポスター・ビデオなどのアーカイブ資料を同志がもっと利用できるようにする方法を見つけなければならない。
F)教育活動
われわれの教育活動は、主にIIREアムステルダム・マニラ・イスラマバードを通じて組織されている。ラテンアメリカ(ブラジル)にもIIREを設立するという提案があったが、われわれは条件が熟せば同様の努力を支援し、それに参加したいと考えている。
われわれの教育機関は二つの目標を持っている。すなわち、各国レベルで提供できるものに加えて、国際的な教育経験をわれわれ自身の同志に提供すること、および公開セミナーや出版物などを通じて、マルクス主義左翼全般における思想潮流としての存在感を高めるためのプラットフォームとなることである。
対面による国際的な教育会合の開催は、国際主義者としての考え方を持つカードルを訓練するための貴重な資源である。すなわち、数週間にわたって世界中の同志と生活・議論する経験は、革命的国際主義への深い関与を獲得する決定的なポイントとなることが多い。各支部は、国際学校を各国支部の建設だけでなく、国際的なレベルで第四インターナショナルを構築する機会としてとらえるべきである。IIRアムステルダムにおける青年学校とエコ社会主義学校は、国際的なレベルで組織された第四インターナショナルの最も重要な活動の一つである。IIREマニラは、毎年アジア地域学校を開催することで、特に東南アジアにおける第四インターナショナルの構築に貢献してきた。
近年、われわれは学校に出席する同志たちの政治教育のレベルにおいて格差が拡大していることに注目してきた。すなわち、マルクス主義の読書や議論を何十年も経験している同志がいる可能性がある一方で、われわれの潮流に初めて接した同志もいるからである。この不均一性は、各国における左翼の不均等な発展状況を反映している。そのため、われわれの教育活動は、われわれの考え方や戦略を一般的に紹介し、さまざまな背景を持つ同志に役立つという課題に直面するようになった。
しかし、参加者の数は減少している。学校やセミナーを開催する主な責任者は各機関や各委員会のスタッフであるが、参加者を見つけ、学校やセミナーが機能するための資源を作り出すことは、われわれ全体の責任である。
各支部は学校に受講者を派遣するのにもっと積極的な態度を取り、教育的ニーズに関する情報をさらに提供すべきである。また、学校やセミナーに参加する受講者がいるにもかかわらず、参加費や旅費を支払うことができない支部をわれわれは集団的に支援することができるので、各国支部は経済的な制約についてもオープンにすべきである。
また、講演者を見つけたり、われわれの講演者リストを若返らせたりすることもより難しくなっている。さらに、アムステルダムで開催される国際学校や国際セミナーのほとんどは、第四インターナショナルで使われている3ヶ国語でおこなわれており、われわれの活動でボランティア通訳を見つけることの困難さにも直面している。われわれは、各支部に対して、学校で扱われるさまざまなトピックについて講演者を提案し、通訳を探す手助けをしてもらえるよう要請している。
先述したように、われわれの第二の目標は、マルクス主義左派領域全般における思想潮流としてのわれわれの存在感を高めることである。われわれは出版事業を発展させ、各国組織の出版事業ともっと連携させる必要がある。これまで、われわれの学校やセミナーは公然と宣伝されてはこなかった。それらは明確に第四インターナショナルのメンバーやそのネットワークの同志を対象としたものである。われわれは、第四インターナショナルの同志によって組織され、指導されながら、より広い左翼に開かれた、特定のテーマに関するより短いコースやセミナーも組織することによって、より多くの人々を第四インターナショナルに引き付け、より大きな範囲でわれわれの立場を拡大することができると信じている。青年キャンプの経験から、実際の活動で第四インターナショナルを知った人々は、われわれが何者であり、何を望んでいるのかをよりよく理解することができる。
パンデミックの期間中、われわれはオンライン教育の可能性を模索し、短期間の学校やセミナーをオンラインで開催することに成功した。オンライン体験、特に通訳付きで多言語でおこなわれる体験は、参加者が講義や討論に参加するだけでなく、数週間の共同生活を送る実際のスクールやセミナーに取って代わることはできない。しかしその一方で、われわれは各支部にもオンライン資源を提供したいと考えている。
われわれの教育活動はすべて、わが支部とインターナショナルを強化するための集団的な活動としてとらえるべきである。そのためには、情報が適切に行き渡るようにする必要があり、国際的な教育を調整し、組織するためのさらに積極的な方法を作り出すことに精通すべきである。各支部で政治教育の組織化に積極的に取り組んでいる同志は、IIREと連絡を取り、協力し、お互いを強化できるようにすることが奨励される。
G)青年活動
「青年はわれわれの革命の原動力でなければならない」(チェ・ゲバラ)
青年を迎え入れ、変化する世界のニーズに合わせてわれわれの綱領と活動の再調整を継続的に推し進めるための青年活動の重要性は、われわれの党建設決議で絶えず強調されてきた。今日の世界における変化のスピードは、このことを各国・国際レベルにおいて一層適切なものにしている。
青年キャンプは40年間、欧州の各支部にとって、若い同志を惹きつけ、組織のための新しい国際主義的な指導カードルを育成する上で貴重な経験となってきた。この間、それは第四インターナショナルの主要な大衆活動であり、若者のための自らが組織した国際主義的経験として例外的な経験だった。欧州の各支部は、このイニシアティブが有用なツールであり続けるためにはどうすればよいか、真剣に議論しなければならない。
他の地域的連携や国際的な青年の連携を作り出すことに向けて、欧州の組織を超えて青年活動やキャンペーンの調整を拡大する可能性を検討し、発展させるべきである。
各国レベルでも国際レベルでも、青年活動や青年のイニシアチブは新しい国際的指導的カードルの養成の場として優先されなければならない。
H)キャンペーン
第四インターナショナルが積極的な国際キャンペーンに参加する必要性は、キャンペーン自体の必要性という客観的な理由だけでなく、国際潮流としての第四インターナショナルの存在と有用性を示すためでもある。
われわれは、ESSFや直接に国際的なウェブサイトを通じて、あるいはわれわれの支部の一つが始めたキャンペーンを引き継いで国際連帯キャンペーンを開始する。われわれはまた、すべての組織に対し、特定の広範なキャンペーンを支援するよう促す。キャンペーンの提案は、われわれの各国組織、テーマ別小委員会、地域調整委員会から、あるいはビューローや国際委員会の内部からおこなうことができる。
とはいえ、われわれは、組織的配置が幅広く多彩である各国組織と国際組織とを組み合わせながら、われわれ自らの名前でキャンペーンを開始することの難しさに直面している。多くの国々で、われわれの同志たちが第四インターナショナルの支部として自らの名前で公然と活動しているわけではない。
われわれは、すべての公然な表現手段を通じて、キャンペーンや活動テーマを首尾一貫してうまく調整しながら宣伝することによってのみ、この問題を克服することができる(これはA項で指摘した点を補強するものである)。開かれたキャンペーンをおこなうインターナショナルとしてのわれわれのプロフィールは、さまざまな国々の同志の存在と活動を宣伝しながら、勧誘における貴重な手段である。
世界中で重要性を有する国際的な宣伝キャンペーンの実現可能なテーマは、性と生殖に関する権利の問題である。
当面のキャンペーンは、エコ社会主義革命宣言を普及・促進することである。われわれのウェブサイトでの公表だけでなく、少なくともインターナショナルの3つの活動言語で文書として公表し、公開会議やフォーラム、ソーシャルメディアでの宣伝などを支援する。
I)われわれの党
われわれの党が有効であるためには、同志の勧誘・訓練・維持が可能でなければならない。とりわけ固有の抑圧の犠牲者である人々だけでなく、社会的格差に苦しむすべての人々の勧誘・訓練・維持ができなければならない。
エルネスト・マンデルが言ったように、ブルジョア社会で生きるということは、いかにしてプロレタリア革命家になるのかという学校にはなりえない。それは、異なる行動様式を吸収し、自分自身の意識に同化させることである。われわれは、支配的な分業と力関係に対する対抗傾向、対抗勢力を必要としている。われわれは1991年の決議『女性の積極的行動と女性の中での党建設』で、このことを概説した。もちろん、あらゆる場所、あらゆる時代、さまざまな組織形態の全てに適用できるような正確な特効薬はない。
われわれは、女性だけの会議が女性同志-および家父長制的抑圧に苦しんでいる他の同志たち-にとって、党の集団的枠組みの中での行動によってこの抑圧のあらゆる形態を理解し、明確化し、それと闘うための重要かつ必要な手段であることを再確認する。人種差別を受けている人々をわが組織に勧誘することに関して言えば、われわれ自身の活動家の外国人嫌悪(ステレオタイプと偏見)と闘うことに加えて、あらゆる形態の人種差別との闘いを(階級闘争の二次的・従属的な闘いとしてではなく)われわれの出版物・行動・動員の中心に据える必要があり、彼らに最も影響を与える問題(構造的人種差別、警察暴力、パレスチナとの国際連帯)をわれわれの活動と行動に組み込む必要がある、 構造的人種差別、警察による暴力、パレスチナとの国際連帯)だけでなく、彼らの移住先や先祖の出身国(特にそれらが旧植民地や現植民地である場合)、さらには精神・博物館・公共空間の脱植民地化の問題も、われわれの活動や行動に取り入れる必要がある。最後に、われわれは、宗教的マイノリティもレイシズムの犠牲者であり、女性は自分の身体を所有する自由、好きなように服装を整える自由、ベールをかぶるかかぶらないかによって自らの宗教を実践するかしないかという自由を持たなければならないことを認識しなければならない。すべての場合において、われわれは学校、雇用、昇進、レジャー、スポーツからの女性の排除に対して闘っている。
われわれの目標は、単に女性を勧誘することでも、女性メンバーの数や指導機関における女性の存在感についての具体的目標を達成することだけではなく、女性同志の政治活動が十分に認められ、女性同志が組織の中心的指導者として評価されるようにすることでもある。
われわれの規約(2003年版)は、国際不服申し立て委員会は女性だけの組織として会合できるようにすべきだという但し書きが含まれているものの、性差別や性的暴力の問題にどのように対処するかという点については非常に限定的である。さまざまな各国組織は、これにどのように対処するかという点について、それぞれさまざまな段階での議論や経験を積んでいる。われわれは、特に女性セミナーや女性学校において、この問題に関してわれわれの共通の枠組みを発展させるのに役立つような多くの議論や貢献をしている。その一方で、われわれの組織に具体的なやり方を押し付けることはしていない。
われわれは基本原則として以下のように考える。われわれの最初の対応は暴力の被害者であると言う女性を信じることであり、われわれは彼女たちが安心して活動を続けられるようにすることを保証すること、われわれが実行するやり方やプロトコルは明確で透明性があること-告発された人は告発について知らされ、被害者は自由に自己表現できるようにすること、最も重要な原則は「党の評判」についての懸念は横に置いて、抑圧と闘うことへのわれわれの関与にも当てはまること、われわれのやり方の結果として、具体的な抑圧の被害者である女性とすべての同志がわれわれの党内で安心できることであり、すべての同志のために継続的な教育プロセスがあること。
女性や若年層、公式の教育をあまり受けていない人々を政治活動や指導部から排除する社会的力学に対抗できる程度にまで、そういった人々が組織内で安心して活動できるようにすることは、広い意味での階級闘争、すなわちあらゆる形態の搾取と抑圧に反対する闘争において実質的な重みを持ちうる組織を構築するというわれわれの目標においてきわめて重要になるだろう。
われわれはこの世界大会のあと、障害者同志のためのEメールリストを立ち上げ、参加に関心のある同志をビューローに知らせるよう加盟組織に要請する。さらに、これらの同志に、ビューローと協力して、各国でおこなっている活動の経験を共有し、メディアにおいて障害者にかかわる政治の報道を改善する手段を検討するためのオンライン会議を開催する可能性について議論するよう要請する。

