3.1郵政ストライキ

すべての労働者の大幅賃上げを!
非正規差別、パワハラをやめろ!

 【東京南部】郵政産業労働者ユニオンがストライキに立ち上がった3月1日、その拠点局となった大田区の田園調布局前には、地区の同労組組合員、また支援に駆けつけた地域の労組や市民団体の仲間が結集し、午前8時を期してストライキ突入集会が開かれ、合わせて通りを通る人々にも、なぜストライキを行うのかを知らせるチラシが配られた。ちなみに、同労組の労働者の場合、ずっと前から地域の市民運動の積極的な担い手が多く、ストライキの際には市民運動からも支援にかけつけるのが慣行のようになっている。

不当な労務政策を許さない

 集会ではまず同労組東京地本委員長が、実質賃金が下がり続け特に非正規の仲間に賃上げがない状況を何としても打開し、物価上昇を上回る大幅賃上げを勝ち取ろう、と呼びかけた。そして社会的にも問題になっているヤマトメールの郵便移行の問題も取り上げ、要員不足問題がさらに大きくなり大幅増員要求も死活的な要求だと強調し、ストライキをテコに団結をさらに固め会社に要求を認めさせようと訴えた。
 次に中央本部の代表が発言。すべての労働者の大幅賃上げ、非正規社員の均等待遇と正社員化、要員不足の解消と長時間労働の是正、を求める要求書が2月14日に出されたことを確認した上で、非正規化の進行が続き現在では60%にも達している、正社員になれず生活設計ができない状況だ、と会社の労務政策の不当性を明らかにした。そしてその打開に引き続き全力を挙げようと呼びかけた上で、この後本社前で予定されている非正規社員の均等待遇を求める署名提出行動への結集を訴えた。
 連帯発言ではまず、東京地評の仲間から、賃下げの社会から賃上げの社会へ変えよう 労組の力で格差を解消しようと呼びかけられた。
 次いで東京全労協の仲間が、特に、能登地震が公共サービス劣化が何を引き起こすかを明らかにしたと指摘し、公共サービスを守る闘いの重要性を訴え、その点でも正規、非正規の格差をなくさなければならないと強調した。
 文京労連の仲間は、日本の最低賃金の劣悪さを指摘、全国一律1500円/時の即時実現が切実な必要だと強調し、賃上げで日本を変えようと訴えた。

ヤマトメールの郵便移行問題

 最後に南部全労協の仲間が発言、ヤマトメールを郵便に移行するとしつつ、ヤマトで雇い止めされた配達員を郵便会社で雇用しない不当性を糾弾、そして田園調布局でもパワハラの話を聞いていると明かし、人権を尊重しない郵政労務を批判、いのち、人権、雇用、平和のために労組こそ先頭に立とう、と呼びかけた。
 しめくくりに郵政産業労働者ユニオンの仲間から、この後の本社前署名提出行動と院内集会の行動提起を受け、全体は団結ガンバロウ三唱でこの場の行動を集約した。(D)

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郵政ユニオンがストライキ(3.1田園調府局前)

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