投書 3・20「ファナック署名、新宿ビラ配り」に参加した

匿名希望

 3月20日・水曜日、市民によって17:00~19:00にかけて、JR新宿駅東南口で「ファナック署名(資料) 全員でビラ配り スタンディング」がおこなわれ、40人~50人が参加した。みんなで「ファナック(FANUC)という日本の企業のロボットがイスラエルが使う爆弾とか武器をつくっているので、ファナックに『イスラエルとの取り引きやサービス提供をやめてください』という署名」(参加者)のQRコードが印刷されているビラを通行人に配った。スピーチもおこなわれたが、メガホンが小さいものだったせいか、良く聞こえなかった。
 私は、通行人に訴えながらビラをまいた。「民間人を殺りくするイスラエルを黙認してそれでいいのか」「自分さえよければ、それでいいのか」「遠い国の出来事は知ったことじゃないのか」「自分が逆の立場だったら、どう思う」「自分がパレスチナの立場だったら、どう思う」「自分がパレスチナに住んでいたとしたら、どう思う」「学校を空爆され、病院を空爆され、子どもを殺され、自分が逆の立場だったら、どう思う」「学校を空爆する、病院を空爆する、子どもを殺す、そんなことを許していいのか」「どんなに世界でひどいことが起きても、自分さえ良ければそれでいいのか」「日本はイスラエルに加担している」「殺りくに加担している」「黙認することは、殺人の共犯者になることだ」「イスラエルの共犯者にならないでほしい」「世界中でイスラエルに抗議の声が起きている」「日本はまだまだだ」「黙認する人は殺人の共犯者だ」「あなたの良心を呼び覚ましてほしい」。これらのことを、時には「ですます調」で訴えながら、ビラをまいた。
 そうしたら「受け取ってもらうために言葉をもうちょっと考えたいなと思います。怒りすごい分かるんですけど、日本人責められると……」などと指摘してくれる人がいた。「それは言葉の選び方がたりないから受け取らないんじゃなくて……。これはいじめ問題なの。みんなパレスチナが困ってるの知ってるの。知ってて無視してんの」と言っている人もいた。指摘されてからは、「子どもたちの手足に、死んだときのために名前を書くときの親の気持ちはどんな気持ちなんだろう」と訴えながらビラをまいた。
 また、「イスラエルの旗とナチスの旗を並べてイコールで結んで、下に『ユダヤ人至上主義とドイツ人至上主義には、相違点よりも共通点が多い!』と書いた私のプラカード」に対して、「あのう、これは若干反ユダヤ主義と思われるかも知れません。これ気をつけたほうがいいと思います」と指摘してくれる人もいた。他の参加者に聞いてみた。「すいません。これ反ユダヤ主義に思われるかも知れないって言った人がいたんですけど、これ問題ですかね」「どうだろう。ユダヤ人で来てくださっている人もいるので、そういう……じゃないことは分かるんですけど」「シオニズムとナチズムは……って書いた方がいい?」「その方がいいと思います」というやりとりがあった。
 ビラは受け取ってくれない人もたくさんいたが、受け取ってくれる人も結構いたという印象だ。「ファナックはイスラエルの『死の商人』に武器製造ロボットを売るな」「フリーパレスタイン」「誰も殺すな」。
  (2024年3月25日)

【資料】
ファナックはイスラエルの“死の商人”に武器製造ロボットを売るな! #StopFANUCNow

                                      開始日  2024年2月24日

署名の宛先

山口 賢治 代表取締役社長兼CEО(ファナック株式会社)と3人の別のあて先
署名の発信者 BDS Japan Bulletin

ファナックは、パレスチナ虐殺に加担しているイスラエルの“死の商人”に、武器製造ロボットを売るのをやめてください!

 ファナックは山梨県に本社を置く、世界シェア第2位の産業用ロボット製造企業です。ファナックは自社のロボットなどを、イスラエルの最大手軍需企業エルビット・システムズやIAI、その他の軍需企業に販売しています!
 今まさにパレスチナ人の虐殺に加担している“死の商人”たちの工場で、日本企業のロボットが武器製造に使われているのです。エルビット・システムズとIAIは、イスラエルのトップ1と2の軍需企業であり、パレスチナ人を虐殺しているイスラエル軍に武器を供給しています。両社はガザで民間人の殺害に使われている戦闘ドローンや陸上装備の大半、ガザ・ヨルダン川西岸・東エルサレム全域で使用されている監視ドローン、国際法違反であるアパルトヘイト・ウォール(分離壁)の部品を製造しています。
 そのような軍需企業の工場でファナックの製品が使われています!また、イスラエル軍の戦車や戦闘機のエンジンを製造しているBSEL社、エルビット・システムズやIAIなどの顧客向けに武器関連部品を製造し、組み立てを行っているAМI社、イスラエル軍のライフルの部品などを製造しているローゼンシャイン・プラスト社といった他のイスラエルの軍事企業でもファナックのロボットが使われています!
 さらに、イスラエル軍がガザの空爆で最も使用しているМK─80型爆弾や、砲撃で多用している155ミリ榴弾砲の大半を製造するアメリカのジェネラル・ダイナミクス社をはじめ、今まさにパレスチナ人を虐殺するための砲弾や爆弾を供給しているアメリカやイギリスの軍需企業の工場でも、ファナックのロボットが使われています!2023年10月7日以降のイスラエル軍によるガザ攻撃では、複数の人権団体から戦争犯罪や国際法違反が指摘されています。
 さらにイスラエルはジェノサイド防止条約に違反しているとして国際司法裁判所(ICJ)で提訴されており、2024年1月にICJはイスラエルに対して、ジェノサイド(集団殺戮)を防止するためのあらゆる措置を講じることを暫定的に命じています。ファナックを使って武器を製造するイスラエルや米英の軍需企業は、イスラエル軍に武器を供給している点で、ジェノサイド犯罪の共犯にあたる可能性が高いといえます。ファナックがロボットを販売して協力を続ければ、これらの“死の商人”たちは安く効率的にパレスチナ人を虐殺し、人権を奪う武器を製造することができます。それはすなわち、ジェノサイド犯罪、戦争犯罪、アパルトヘイト犯罪に日本企業のファナックが加担していると見なされるということです。
 よって私たちはファナックに対し、以下のように求めます。1.今すぐにエルビット・システムズやIAIなどのイスラエル軍需企業への、自社製品の販売と保守点検などのサービスの提供をやめ、今後二度と直接的または間接的に取引をしないこと。2.今すぐにジェネラル・ダイナミクスなどのイスラエル軍向けの砲弾やミサイルを製造する米英軍需企業への自社製品の販売とサービス提供をやめ、今後二度と直接的または間接的に取引をしないこと。
 ファナックは、自社の「人権方針」である「会社の事業に関連するビジネスパートナー等が、人権に負の影響を及ぼす行動に関連している場合には、これらのパートナーや関係者に対し、人権を侵害しないよう働きかけます」「会社の事業が、人権に負の影響を及ぼす、またはそれに関与していることが明確である場合は救済に努め、必要な苦情処理等の仕組みを構築します」を遵守し、人権侵害を直接支援しているエルビット・システムズなど軍需企業各社への製品の販売と保守点検サービスの提供を即刻停止してください。
 また、自社の「基本理念」である「組織の腐敗、企業の衰退は不透明から始まる」ことを念頭に置き、イスラエルのパレスチナ人虐殺に加担している上記以外の軍需企業にも自社製品を販売している場合は、その情報を全て公開したうえで、取引関係を全て解消してください。エルビット・システムズと協力覚書を結んでいた日本企業の伊藤忠アビエーションと日本エヤークラフトサプライは、ICJの暫定措置命令を受け、2024年2月中に協力覚書を終了すると発表しています。ファナックも後に続いてください。
 2024年3月22日(金)に、私たちはこの署名簿を提出します。ファナックは、パレスチナ人の虐殺に加担しているイスラエル及びアメリカ・イギリスの軍需企業各社への自社製品の販売と保守点検サービスの提供を停止すると可及的速やかに発表してください。その発表があるまで、ファナック製品に対するボイコットやファナックに対する投資引き上げを含むグローバル・キャンペーンを行ないます。
連絡先:BDS Japan Bulletin
Bdsjapan.bulletin@gmail.com
〈賛同団体〉
Palestinians of Japan
武器取引反対ネットワーク      (NAJAT)
〈パレスチナ〉を生きる人々を想う学生若者有志の会

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