大椿ゆうこさんの大阪府議選での勝利を

2.1市民の熱気の中、キックオフ集会を開催

 【大阪】2月4日、茨木市立文化福祉会館で、「大椿ゆうことともにつくる大阪の未来 キックオフ集会」が開かれ、茨木市民ら160人が参加した。このキックオフ集会は、4月に予定される大阪府議会議員選挙で、茨木選挙区から立候補を予定している社民党副党首の大椿ゆうこさんの選挙活動を本格化させるために開催された。

茨木市から─
大阪の未来を
 キックオフ集会では、冒頭で、大椿さんと「茨木から未来をつくる会」との間で、「茨木からつくる大阪の未来」確認書の調印がおこなわれた。この「茨木から未来をつくる会」は、大椿さんに立候補を決意させる原動力となったさまざまな市民グループや個人が結集して結成準備が進められ、このキックオフ集会で正式に発足したもの。この確認書には、府議選を戦う意義が「来る4月9日投開票(3月31日告示)で行われる大阪府議会議員選挙にあたって、『茨木から未来をつくる会』と大椿ゆうこは、誰もが生きやすい、誰にとっても優しい茨木と大阪を作りたいとの想いと知恵を集めてまとめられた、一つ一つの要望の実現のために、府議会の議席を獲得し茨木から大阪の未来をつくる取り組みを、力を合わせて進めていきます」(前文)と述べられている。

女性が変える
大阪の政治!
 確認書の調印を受けて大椿さんがあいさつし、「2017年の総選挙で服部良一さんが大阪9区で立候補して以来の地道な市民の取り組みによって、今回の政策協定を結ぶに至ったことに感謝したい。大阪府の公務員職場での非正規雇用を減らし、安定した雇用を通じて住民サービスを充実させることに取り組みたい。維新による教育の荒廃を食い止め、カジノではなく教育・医療・福祉を」と決意を語った。
 続いて、高槻島本選出の野々上愛府議(立憲民主党)と吹田選出の石川たえ府議(共産党)を迎えて、大椿さんとのトークセッションがおこなわれた。3人のパネラーが異口同音に指摘したのは、大阪府議会における女性議員の少なさ(現在の定数88人中6人しかいない)、少数会派に対する冷遇、そして大阪府政が府民に対して冷たいことだった。野々上さんは「維新府政は、知事による専決処分が全国一多い。民主主義に対する考え方が違う」、石川さんは「コロナによる死者数が全国一の中、カジノまっしぐらでギャンブル依存症を増やそうとしている。とばくに依存した経済成長はあり得ない」と維新府政を批判した。3人からは、隣接した高槻島本、茨木、吹田で、女性が府議会での議席を確保して「いのちとくらしを守る」ために奮闘しようとの決意が語られ、会場を埋めた参加者から大きな拍手で迎えられた。会場が熱い雰囲気に包まれる中、辻元清美参議院議員とたつみコータロー府知事選予定候補者からのビデオメッセージが紹介された。
 集会は、茨木市民と茨木市会議員からの大椿さんを応援する発言に移り、まず4人の市民が医療問題、女性の立場、原発と放射能問題、軍拡・戦争との戦いなど、それぞれの観点から問題点を指摘した上で、「大椿さんに期待するとともに、当選に向けてがんばろう」と発言をおこなった。さらに、茨木市議の西本ちかこさん(立憲民主党)、大嶺さやかさん(共産党)、山本よし子さん(無所属)、桂むつこさん(無所属、緑の党サポーター)、山下けいきさん(新社会党)が発言に立ち、立憲野党と市民の共闘で大椿さんの当選をかちとろうと呼びかけた。また、集会に参加している川口洋一高槻市議(社民党)、木村真豊中市議(無所属)、朝田みつる茨木市議(共産党)が司会から紹介された。
 最後に、「茨木から未来をつくる会」事務局の島野さんから、会の取り組み、これまでの経過、統一地方選挙をめぐる状況が報告され、カンパの訴えに加え、具体的な行動への参加が呼びかけられた。キックオフ集会は、大椿さんとともに選挙戦を戦おうという熱気の中で成功裡に終了し、残る2カ月間の活動をともに戦うという決意のみなぎる集会となった。

 大椿さんは、2019年参議院選挙(比例)、2021年総選挙(大阪9区)、そして昨年の参議院選挙(比例)と3回連続して国政選挙にチャレンジしてきた。とりわけ昨年の参議院選挙では、副党首として全国を駆けめぐり、社民党の政党要件確保に大きく貢献した。このように国政選挙に挑戦し続けてきた大椿さんは、今回、長く続く大阪の維新府政に対して「府民のいのちとくらしを守る」ためにぜひ立候補してほしいという茨木市の市民グループからの強い要請を受けて、大阪府議選に立候補することを決意するに至った。大椿さんは社民党公認での立候補となるが、大椿さんの出馬決意を受けて他の立憲野党は立候補を見送り、大阪9区から総選挙に立候補した際と同じように野党と市民の共同候補、統一候補としての選挙戦となる。
 そして、特筆すべきことは、大椿さんと「茨木から未来をつくる会」が、杉並区長選挙での岸本聡子さんを中心にした杉並区民の闘いに学んで(12月3日には内田聖子さんを招いて講演会を開催)、市民主体の選挙戦を展開しようとしている点である。大椿さんは、市民一人ひとりが自らの思いを明らかにできる、楽しい選挙戦にしたいと話している。選挙政策も市民主導でさまざまなスローガンを出し合いながら決めていった。さらに杉並区長選と同じように、選挙運動の中で政策のアップグレードをおこない、市民の声をもっと反映できるようするとのことである。
 維新は、大阪府議会の一党支配を目指して議会の定数削減をおこなってきた。2011年には109議席から88議席に大幅に削減し、さらに今回の選挙からは79議席にまで減らした。この結果、選挙区のうち一人区が7割近くを占めることになり、立憲民主党、共産党の現職議員4人の選挙区(高槻、吹田、枚方、東大阪)のうち、枚方を除く3選挙区で定数が削減されることになった。つまり、維新の狙いは大阪府議会から維新・自民・公明以外の会派を締め出し、これまで以上に議会を空洞化させ、さらに思うがままに府政を操っていくことにあるのだ。これに対して、立憲民主党、共産党、社民党などは、維新府政に風穴を空けるために、現職議員のいる4選挙区と大椿さんが立候補を予定している茨木選挙区で、お互いに立候補調整をおこない、市民と野党の共同候補で選挙戦を戦う体制をつくった。この選挙協力がどれだけ身を結ぶかは、これら選挙区での草の根の市民レベルからのとりくみにかかっている。大椿さんの当選のために、そして反維新・非自公の府会議員を一人でも多く当選させるために全力で取り組もう。        (О)

9.24気候正義行動
元気に訴える大椿ゆうこさん(2.4)

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