衝撃的な話

コラム「架橋」

 11月6日朝、お馴染みの八百屋さんとの立ち話。「野菜の値段どうですか」「高値で困っているよ。トマト1個が400円もする」「え、普通のトマトですか?」「そうだよ、これから年末にかけてもっと値上がりするよ」。
 一カ月前には「猛暑で、苗を植えても枯れてしまう。これから品薄が始まる」と言っていた。猛暑の影響が今頃になって出ているのだ。それにしてもトマト1個が400円とは。近くのスーパーで最近ミニトマトを買ったことを思い出した。10個くらい入って300円以下の安いミニトマト。人の顔のラベルが貼ってあった。生産地を見ると何とオランダではないか。ミニトマトをオランダから運んでも利益が出るとは。
 本来野菜などは鮮度やコストの点から言っても地産地消が良いに決まっている。輸入品は大量に燃料としてガソリンを使うことになる。物価高は収まるどころかますますひどくなっている。コンビニのおにぎり1個がついに200円代に突入した。
 11月11日、いつもの八百屋さんとの会話。何時から働いているのか聞いてみた。すると驚くことに「午後11時から」との答え。「それから今まで(朝の6時)ずっと働きづめなの?」「そうだよ、終わるのが午後4時頃。家にいるより、市場にいる方が長いんだよ。こんな職場なので若い人が入ってこない。市場は外国人労働者だらけ、9割ぐらいがそうかな」。「新鮮な野菜や魚介類市場に持ってくる長距離トラックドライバーはどうなっているの?」「運転手が足りなくて、困っているよ。若いドライバーはいなくて、みんな40歳代上ばかり、今後このままだと物流が止まっちゃうかな?」。
 信じられないような長時間労働の内容だった。長距離ドライバーの長時間労働問題は、さすがに政府もほっておけなくなり、長時間労働の規制を打ち出した。その結果、ドライバー数が足りなくなって路線バスでもバスの本数を減らさざるをえなくなっている。
 三里塚反対同盟の柳川さんは早くから「腹八分の生き方や地産地消」の重要性を語っている。「エコ社会主義」をどう具体的に訴えるかが問われている。
(滝)