トランプの最初の6ケ月間地球とそこに暮らす民衆への脅威
第四インターナショナル執行ビューロー
2025年7月13日
トランプが当選したことは、世界の中心的な帝国主義国において、ネオファシスト指導者が権力の座に就いたことを意味する。トランプはパレスチナ人民に対するジェノサイドを積極的に鼓舞している。このことは国際的な力のバランスが右へとさらに移行していることを示すものであり、オルバン[ハンバリー首相]、モディ[インド大統領]、メローニ[イタリア首相]、ボルソナロ[元ブラジル大統領]のような連中を強化している。
投票を二分する接戦に勝利したあと、トランプ大統領は、2025年1月19日の就任以降、きわめて反動的な政策を追求し、アメリカ国内の民主主義的権利を脅威に晒し、世界の他の部分を攻撃してきた。トランプはまた、アメリカ労働者階級と世界中の抑圧されたコミュニティに対するきわめて悪意に満ちた脅威となっている。彼の主要な前線の一つはLGBTIQ*の人々、とりわけトランスの人々に対する攻撃である。それはプーチンを含む国際的な極右の大半と一致するものである。これは、人種的マイノリティ・女性の生殖にかかわる権利・移民・気候変動の否定、民主的権利への敵意、暴力行使の用意、民主的プロセスとチェック・アンド・バランスへの侮蔑、完全な権力への衝動など、トランプによる全般的で反動的な社会的アジェンダの一部である。
米帝国主義の覇権の脅威!
貿易関税の一般化はドナルド・トランプのイデオロギー的な強迫観念であり、この発表は彼の就任当初から帝国主義の力を誇示するものだった。しかし、国内経済への影響を懸念し、特にBRICSからの報復措置が発表されたことで、ワシントンは後退し、アメリカ帝国主義の覇権の危機を助長した。ブラジルからの輸入品に対する50%の課税は、政治的な目的でブラジル政府を公然と「懲罰する」ことをも目的としており、ボルソナロや他のクーデター計画者が訴訟を逃れる道を開くためのものだ。矛盾するが、この措置はブラジルに新しい前向きな政治的瞬間をもたらした。
共和党と米国司法の一部によって支援・幇助されている、完全な権力を求める彼の動きは、彼を権威主義者、ネオファシストに仕立て上げ、世界的に極右の力を強めている。反対運動が禁止され、民主的権利が完全に排除されている(それらはネオファシズムの指標である)わけではないが、そうした方向へと向かう傾向は明らかである。
アメリカは長い間、化石燃料の最大の乱用者であった。トランプ大統領の下、アメリカは実効性のないCOP(国際的な気候変動について協議する場)から脱退し、石油会社に化石燃料の採掘と使用を増やす許可を与え、アメリカの規制関連文書からは気候変動に関する記述がすべて削除された。
反動的な白人至上主義政策
トランプ政権は、何百万人もの移民(主にラテンアメリカ出身者と南アジア出身者)に対して、警察と軍事力によるとりわけ残酷な迫害と強制送還のキャンペーンを開始した。すべての移民労働者を犯罪者と同一視する冷笑的なレトリックで、エルサルバドルをグアンタナモのような強制収容所に変えた。このキャンペーンは、最も反動的な白人至上主義勢力を刺激している。
アメリカのエリート大学に対するトランプの攻撃は、パレスチナを支持する抗議デモの取り締まりが不十分であるとして、皮肉なことに反ユダヤ主義を非難している。この弾圧は、パレスチナ連帯運動と言論の自由の権利を冷え込ませている。パレスチナを支持するデモに反ユダヤ主義のレッテルを貼ることは、トランプの人種差別的な言論や政策によって育まれた真の反ユダヤ主義を覆い隠す役割を果たしている。
トランプと彼の支持者は、最近になって、直接的にはメディケイド(7100万人に適用される政府健康保険制度と最貧困層のためのフードスタンプの制度)を削減することによって、超富裕層に莫大な税金優遇をもたらす反動的な予算を可決させた。
パナマ運河、カナダ、グリーンランドを併合するというトランプの公然たる脅しは、世紀が赤裸々な帝国主義へ回帰していることを表している。トランプは、ウクライナに関しては、ロシア国家の植民地戦争の犠牲者である[ウクライナ]人民を犠牲にして、(多くの極右イデオロギーを共有する)プーチンと勢力範囲を分け合うという略奪的な取引をしようとしている。
トランプは、ヨーロッパ諸国がトランプによる[NATO]離脱という言辞に直面して政治的ショックを受けたあと、アメリカの軍備支出増の命令に欧州が従順であることを示させるためにそのことを利用したため、この同盟はその歴史的位置(ヨーロッパが従属的であるというシナリオ)を回復した。
「アメリカファースト」がトランプの同盟国に対する好戦的な姿勢を導く一方で、最近のイラン攻撃は、アメリカが自国の利益が脅かされる場合には軍事力の行使も辞さないことを思い起こさせる。
トランプは、バイデンをはじめとするすべてのアメリカ大統領のイスラエルに対する軍事的・政治的支援を継続している。ガザ地区の住民を追放して高級リゾートにするという彼の脅しは、世界史的に重要な犯罪である。
民主党はトランプに対抗する上でまったく有効でないことを示している。民主党が共和党と同じ1%[の富裕層]に奉仕しているからだ。
反トランプの闘いと連帯を
AOC[アレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員]とバーニー・サンダースの大規模で昂揚した集会は、反トランプ感情の深さを反映している。ニューヨーク市の民主党予備選挙でマムダニが最近勝利したことも、民主党の体制に対する挑戦であり、彼の進歩的な社会的アジェンダは、進歩的で反資本主義的な首長を選出するという可能性を示している。街頭での大規模な反トランプ運動は、ここ数カ月の間に生じた。全米の何千もの市や町で、何百万人もの人々が何千もの反トランプデモに参加した。移民労働者がこの抵抗の先頭に立っている。これらのデモは、世界中の極右政権に抵抗する人々を勇気づけている。
第四インターナショナル・ビューローは高揚する反トランプ運動と連帯する。
トランプ政権を倒せ!
他国と他民族に対する米国の脅威をすべて取り除け!
ロサンゼルスの英雄的な抗議行動に敬意を!
アメリカの化石燃料拡大を止めろ!
移民戦争を止めろ!
ウクライナの自決を!
ガザでのイスラエルによる大量虐殺へのアメリカの支援を止めよう!
2025年7月13日
第四インターナショナル執行ビューロー

