米国 広がるトランプ批判
支持率低下につれ共和党からも
ダン・ラボッツ
トランプ大統領は、彼の2期目の1年目の間、彼の共和党を事実上絶対的に支配してきた。誰も彼を批判しなかった。彼の権威主義かつ極右の諸政策に同意したからか、あるいはもし声を上げればかれらのキャリアが終わりになるのを見ることになると恐れたからか、そのどちらかが理由だ。
ものごとは
今や変化へ
今やものごとは変化している。何人かの共和党議員が彼の移民国外退去政策、彼のレイシスト的投稿、また選挙プロセス接収という彼の脅しを批判するにいたった。同時に、トランプへの支持は世論調査が示すように今下落中だ。トランプと共和党は、かれらが今年11月3日の次期中間選挙で負ける可能性もある、と怖れ、多くの民主党員はそれを確信している。
転換点はICEによるミネアポリスでの看護士、アレックス・プレッティの殺害だった。それは、居合わせた人々により映像化されたできごとのビデオによって、国民全体に見えるものになった。プレッティの殺害はトランプに、ミネアポリスでのICEによる国外追放作戦を担当してきたもったいぶりサディスティックなグレゴリー・ボヴィノを解任しティム・ホーマンで彼を置き換えさせ、またそこでの連邦要員3千人の内7百人を引き上げさせた。それでもICEは、ミネアポリスや国中の他の都市でその作戦を継続し、あらゆるところで抵抗に直面している。
米国の公衆は、ICEと移民および米国市民両者に対するその攻撃に恐怖を覚え、また怒らされてきた。今日世論調査によれば、米国人の65%はICEはやり過ぎと語っている。これは、民主党支持者の95%、無党派の71%、共和党支持者の27%が共有する見方だ。
そして問われた者の50%は、ICEはかれらをより安全にしていると信じる者が22%にすぎない一方、それはかれらの安全をより減じている、と語っている。有権者のひとつの決定的な部分である女性の57%が、安全ははるかに低下していると感じている、ということに注目しよう。トランプ支持は今も39%のままでこれは通常の結果だが、しかし今、強い不支持が51%になり、これは新しいことだ。
暴挙の度は
一層高まり
トランプはつい先頃、「ライオン・キング」を元にしたビデオをオンラインに投稿した。それは、トランプをジャングルの王として示し、しかし元大統領のバラク・オバマと元ファーストレディのミシェル・オバマを類人猿と描くものだった。類人猿としての黒人描写は、昔からのレイシスト的比喩用法であり、奴隷制の日々と公民権剥奪、分離、さらにリンチ行為に遡り、アフリカ系米国人を非人間化することに役立ってきたものだ。
この投稿は、民主党と共和党両者から強く非難された。いつもはトランプの忠実な追随者であるただひとりの共和党黒人上院議員であるティム・スコットは、「それは、これまでに私がこのホワイトハウスから出るのを見た中でもっともレイシスト的なものなのだから」、この投稿はフェイクだったと期待する、と語った。
しかしそれはフェイクではなかった。トランプか彼の補佐役のひとりが実際にそれを投稿していた。批判を受けて彼はその削除を強いられた――しかし彼は謝罪を拒否した――。
トランプは最近、批判をもっとつくり出しつつ、「われわれ〔共和党〕は、少なくとも多く――15のところ――で選挙を接収しなければならない。共和党は選挙を国営化するのが適当だ」と語った。トランプは、フィラデルフィア、アトランタ、またデトロイトといった民主党の州や都市では選挙が腐敗している、と主張する。また他に対してもトランプは、民主党に助けられて市民ではない移民が投票している、と不平を言っている。
事実を言えば、米国に不正投票者はほとんどいず、非市民の投票行為も問題にはなっていない。米憲法下では、州が選挙を管理し、米大統領には何であれ何の役割もない。何人かの共和党議員もまた、連邦が選挙を運営すべきだとの発言に対し、トランプを批判した。
いかなる「部隊あるいは武装した人間」も投票所に現れてはならない、と法は語っているが、選挙の時に合わせトランプが全国非常事態を宣言するかもしれない、との怖れがある。
トランプは圧力をかけ続け、われわれもそうだ。人々は国中で今、かれらのコミュニティでICEに反対の組織化を行い、彼らの選挙を守る計画を立てている。そして、3月28日に再びデモに決起し、「ストップICE! そしてノー・キング」と宣言するだろう。(2026年2月7日)(「インターナショナルビューポイント」2026年2月8日)
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