ウクライナ あなたはわれわれに腐敗を与えるがわれわれはあなたに革命で答える

ソツィアルニー・ルフ

 ウクライナ議会は7月、汚職捜査を権力から独立して行ってきたNABU(国家反汚職局)を大統領が人事権を持つ検事総長の指揮下に置く法を採択したが、これに対し国中で民衆の抗議が巻き起こった。この大きな民衆的決起、またウクライナの汚職体質からの脱却に向けた動きの後退に対するEUの懸念を受け、ウクライナ議会があらためて同法無効化の法案を採択、ゼレンスキー大統領の署名をもってその法が成立(7月31日)、というある種混乱した事態が起きた。以下はこの状況の中でソツィアルニー・ルフが出した声明。(「かけはし」編集部)

 戦争にもかかわらず、危険にもかかわらず、人々は今街頭に繰り出している。かれらがもう十分に経験してきたからだ。7月22日、キーウの諸々の街頭に、またウクライナ中のほとんどの都市で、何百人もの人びとが法12414号の採択に反対する抗議として街頭に繰り出した。
 その独立性をNABUからはぎ取り、それを検事総長の指揮下に置くこの法は、単純な「改革」ではない。それはひとつの合図だ。つまり、政府は反腐敗部門全体をその支配下に移し、説明責任の最後の痕跡をも取り除きたがっている、と。
 周知のようにNABUは完全ではない。それは、世論と国際社会からの圧力の下に行動しなければならなかった。しかし、限定的な自律性であってもそれがなければ、それは権力に近い高位の公職者を捜査することはできなかったと思われる。
 そして、今取り除かれようとしているものこそ、まさにこの責任なのだ。同時に、「刷新」のスローガンの下で、次のように新政府は上からの反革命に乗り出そうとしている。

◦企業監査の停止(すでに2022年以来施行されているものの延長)。
◦あらゆる労働力市場統制と社会基準の廃止。

 これは、「発展する起業家精神」ではなく、規制のない搾取の合法化だ。このすべては変革を求める要求への対応ではなく、それに対する冷笑的な対応だ。あなたが街頭で聞くのは次のような声だ!

◦寄生的な議員どもは人民を生きさせない!
◦腐敗が前線でも後衛でも双方で殺す!
 われわれは、権力に近い者たちが前線と本拠両者で責任を問われずに盗むことを可能にしているようなあらゆることの廃止を要求する。われわれは次のことを求める

◦独立した反汚職捜査。
◦実体のある労働監察。
◦富裕層課税により資金を充てられる包括的な社会的保護。
◦戦時における金融の透明性。
◦「企業のための国家」ではなく公正な国家。

 戦争は譲歩にも言い訳にもならない。
 人民が、かれらの税、かれらの命、またかれらの奪われた未来で支払っている間はずっと、権力は統制されなければならない。そして、権力を握る者たちが恐れているならば、それはかれらが隠すべきものをもっているからだ。(2025年7月23日)

▼ソツィアルニー・ルフ(ウクライナ社会運動)は2015年に創立された。(「インターナショナルビューポイント」2025年7月26日)

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