トルコ 民主主義への死刑宣告

人民は受け容れない!!

            トルコ労働者党(TIP、訳注)

 親愛なる友人たち、および盟友たち、私たちと共に立ち上がって欲しい! みなさんの当地の国会議員、自治体首長、労組、政党、また友人たちにこの呼びかけを広げて欲しい。トルコに対しみなさんの声を上げて欲しい。TIPはこの国際連帯アピールを、わが国が独裁の瀬戸際にある中で作成している。
 AKP(公正発展党、トルコの現政権党:訳者)が22年後に数多くの重要な自治体、および指導政党としてのその地位を失った昨年3月31日の地方選から1年が過ぎた。この時期の間、大きな経済的危機と進行中の統治能力危機という二重の圧力は、トルコ社会の大きな諸部分にとってはさらにと言えるほど破壊的になっている。支配体制はその社会的正統性を失い、現在は大規模な抑圧に頼って生き延びている。
 この空気の中で、イスタンブールの2期目として選出された市長のエクレル・イマモールが人気のある政治的人物となり、次期大統領選のエルドアンに対する主要な競争相手になった。
 3月18日、支配体制はエクレル・イマモールに対する統合的な政治的攻撃を始めた。先ず、彼の大学卒業証書が一夜で取り消された。目的は、次期大統領選への彼の立候補を阻止することだ。翌朝彼は、政治的に仕組まれたインチキな取り調べで証言するために家から連れ出された。彼は、汚職とテロの容疑で3月19日以来拘留され続けた。そして同23日、彼は裁判所の命令により正式に逮捕された。
 何人かの他のイスタンブール地区首長や彼の同僚たちも、法的に根拠の薄い容疑で逮捕された。トルコ中で数十万人が、イマモールを支持し、彼の不法な拘留に反対して街頭に繰り出した。政府は、平和的な抗議の人々に警察を向け、ソーシャルメディア・ネットワークを検閲し、集会参加を理由に人々を拘留することで対応した。わが党メンバーも含む数百人の学生と市民が現在拘留されている。
 この事実上の文民クーデターは、トルコの未来に対し極めて暗鬱な転換を刻んでいる。しかしながら、政府の抑圧と権威主義をものともせずに、あらゆる年代と人生のあらゆる途上にいる市民からの抵抗が成長し続けている。トルコ人民はかれらの民主主義に対する死刑宣告を受け容れないだろう。われわれは、これが存在に関わる闘いであると、またわれわれは最後までわれわれの尊厳を守るだろうと実感している。われわれは、われわれの自由、われわれの民主主義、また公正を求めて闘い続けるつもりだ。
 われわれは、われわれが選出した首長たちと拘留中のあらゆる抗議行動参加者の即時釈放を要求する。われわれは国際社会とわが友人たちに、トルコの民主勢力、およびかれらの投票権を非妥協的に守っている何百万人というトルコ市民と連帯して立ち上がるよう願う。
トルコに対しあなた方の声を上げてほしい!
2025年3月24日
(「インターナショナルビューポイント」2025年3月24日)

(訳注)トルコ労働者党はトルコの急進的な左翼政党で、トルコの第4インターナショナルメンバーは現在この中で活動。

THE YOUTH FRONT(青年戦線)

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