クルディスタン 希望のネウロッツ

しかし休戦交渉は依然困難

ミレイル・コート

 この間なかった
 ネウロッツ光景

 ディヤルバクルでの今年のネウロッツ・フェスティバル(春の到来を祝う祭り:訳者)はひとつの希望、つまりクルディスタン地域における数十年の長さになる紛争に最終的に政治的な解決を見つけるという希望、によって巨大な群集を引き寄せた。クルド労働者党(PKK)の投獄中の指導者、アブドラ・オジャランからのネウロッツ・メッセージが、ラウドスピーカーを通じて放送されたが、それは、オジャランが完全な孤立下に置かれていたため、数年間起きたことがなかったことだった。カリスマ的なPKKトップの肖像がいたるところにあり、それは以前許されていなかった。また、HDP(人民民主党、現在のDEM)の前議長、セラハッティン・デミルタスの肖像も同様だった。
 しかし、休戦を交渉することは単純な問題ではまったくない。

 トルコ政府と
 PKKの交渉
 トルコ政府は、PKKの武装部門、HKGがその武器を引き渡すこと、またPKKが解散することを求め続けている。武装部門の歴史的指導者二人であるムラート・カラライランとロゥラン・カルカンは今、オジャランのアピールを支持しつつも、条件を設定している。ひとつは、イラクへのトルコの攻撃は止まらなければならず、そうでなければHKGは自らを守り続ける、ということだ。他は、代議員団の自由かつ安全を保障された参加に基づき、PKKが党解散のための代議員大会を開催すること、だ。
 MHP(民族主義者行動党)――エルドアンのAKP(公正発展党)と連立政権を組んでいる極右政党――指導者のバフチェリは、ひとつの開催地としてトルコのクルド地域にある町のマザルジットを提案したばかりだ。その考えは、トルコ国家が選んだ開催地にPKKの活動家と指導者たちを結集させることだと思われ、それは、責任を課された行為というよりも信義の行為と思われる。交渉の問題に関しバフチェリは極度に多弁だが、エルドアンとAKPが沈黙を守っている以上、先のことはなおのことそう言える。

 次期大統領選
 をめぐる策動

 エルドアンは、心中にもうひとつの計画を抱いている。つまり、2028年予定の、しかしおそらく前倒しされる次期大統領選で大統領として再選されることだ。しかし彼は、彼の2期目の任期が何らかの理由で短縮されなければ、3期目に立候補できない。そして前者のために彼は、議会で4分の3の同意を必要とするだろう。噂は、オジャランと他の政治犯釈放に関する交渉はエルドアン支持の決定的な票に関係するものがあるのかもしれない、と示している。しかし、HDP/DEMの被選出代表がエルドアンの3期目就任に向け赤絨毯を広げる、ということはありそうにない。
 エルドアンは彼の勝利を確実にするため、「選挙管理委員会メンバー侮辱」を理由に彼を裁判にかけることで、前回大統領選立候補をすでに妨げていたように、非常に人気のあるイスタンブール市長のエクレム・イマモールを3月24日に投獄している。今回彼はイマモールを、立候補要件の大学卒業資格を30年前から得ていない、またテロ組織(PKK)と関係をもっていると告発している。
 イマモールは、他の在監者と一切接触の可能性がな巨大な2万人収容施設である悪名高いシリヴリ刑務所に収監されている。この逮捕はこれまで、トルコ住民の大きな部分に全く受け容れられていない。イマモールは、何十年もの間トルコ国家の大黒柱となってきたケマル主義政党のCHP(共和人民党)の代表なのだ。3月22日以来、大小双方の町で巨大なデモが起き続けてきた。この民衆的運動は、あらゆる権力――警察、軍、司法――を保持しているエルドアンを押し戻せるだろうか? 確かなことは何もない。(「ランティカピタリスト」2025年3月27日)

▼筆者はフランスNPA(反資本主義新党)メンバー。(「インターナショナルビューポイント」2025年4月13日) 

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