コモロ 保健労働者の闘い

不平等賃金是正求めストライキ

ポール・マーシャル

 前例のない規模のストライキが今コモロの主な病院を揺るがせている。問題は、労働者の地位に関わりのない等しい賃金の支払いだ。
 コモロ諸島首都のモロニにあるエル―マアルニ病院が1ヵ月以上契約保健労働者――総計5百人近く――によるストライキで麻痺させられてきた。運動は賃金と労働条件改善をめぐるものだ。

 同一労働
 同一賃金

 ストライキが提示したふたつの要求は、待機に関わる割増賃金の大幅な、6ユーロから10ユーロへの再評価、およびかれらの市職員の同僚の賃金とそろえた俸給だと見られている。契約労働者の俸給は現在5万7500コモロフラン(約116ユーロ)だが、それに比べ市職員の場合は10万コモロフラン(201ユーロ)。
 この不平等は長い間続いてきたが、特に当局がすでに以前の紛争の中で状況を正すと約束した以上、もはや大目に見ることはできないのだ。これらの約束はこの間、待機義務に関連する俸給遅配分の支払い同様、全く守られてこなかった。ここでふれた遅配では、8ヵ月の遅配のうちこれまでに正規化されたのは3ヵ月分でしかない。
 ストライキ労働者は、運動を指導し交渉を実行する責任を負う「スタッフ委員会」を形成してきた。この国のふたつの主要労組センターはそれらの支持を表明している。かれらは、不平等な処遇は同一賃金に関する国際労働機構(ILO)条約100条、および雇用における差別に関する同111条に違反する、と確信している。

 強硬な経営陣
 と民衆の不満

 3月10日、ストライキ開始日の翌日、病院の経営陣は、ストライキ労働者全員に手紙を送り、通知がなかったとして運動の合法性を争い、懲戒と行政的制裁でスタッフを脅迫した。「スタッフ委員会」代表のザイヌディン・アハマダにとってこの決起は2024年の紛争の継続だ。その中で当局は、賃金の同一化に関する交渉開始を約束していたのだ。
 逆説的だが、病院の修復と拡張に向け5500万ユーロの投資が計画されている一方、契約労働者と期限に定めのないスタッフ間の同一賃金制定のためにはいかなる予算も用意されなかった。
 この争議は、この病院がコモロでは今も参照的な施設であり続けているため、住民に相当な影響を及ぼしてきた。市民社会の数組織が当局に圧力をかけるための決起を訴えてきた。
 コモロ大統領のアザリ・アスマニは国民の状態に関する演説の中で、「われわれの目的はわが国の公衆衛生の主権を強化することだ。確かに、子どもをケアせず教育しない国民は未来のない国民だ」と言明した。人はそれに、その労働者を軽蔑するような国民も同じようになる、と付け加えてほしいと思うだろう。(2026年4月16日、「ランティカピタリスト」より)
▼筆者はIVの通信員。フランスの第4インターナショナルメンバー。(「インターナショナルビューポイント」2026年4月30日)
(訳注)コモロはアフリカ東沖合のインド洋にある島国。

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