キューバ/米国 トランプ―ルビオのキューバ攻撃
サディスティックな残忍行為の誇示
デイヴィッド・フィンケル
米国こそ
被告席に
人が問題を覆う環境と全体的流れを見れば、キューバに対するトランプ政権の飢餓―体制変革攻撃というサディスティックな残忍行為が浮き彫りになる。キューバの政府と国家の性格を巡る左翼内部の論争は、米国が実行中のこの残虐さに対しては意味をなさない。審判にかけられるべきなのは米国という帝国主義国家にほかならない。
「薬物を運搬」中との偽りの口実に基づいて、カリブ海と東太平洋で艦船を50隻以上に膨らまし、司法プロセスはおろかほんの少しの証拠もないまま、「2段階爆撃」の犠牲者を含む2百人に近い人々を殺したと自慢しているのが、この国家とトランプ政権なのだ。その同じ政権が今、30年前の亡命キューバ人の航空機「ブラザーズ・トゥー・ザ・レスキュー」の撃墜で、キューバの元大統領で国防相だったラウル・カストロを起訴している。
それは、正義ともあるいは何らかの国家安全保障の脅威とも全く無関係で、もがき回る米国大統領の「ドンロー主義」の下でのむき出しの帝国主義的権力行使だ。そしてそれは、「共産主義からのキューバ救出」に関する、マルコ・ルビオの屈折した救済者気取りの強迫観念という熱に浮かされたような行動と組みになっている。
その傲慢さは、ベネズエラの前支配者のマドゥロ拉致という形で完全に露わになった。トランプは――テヘランがもっていた反攻能力の詳細を見落としつつ――、イランでの勝利でそれを複写することを期待した(確かに、われわれは世界経済全体を破壊するような彼の潜在的可能性を過小評価していた)。
この先の狙いは
半球規模の荒廃
もっと広く見れば、米国の対キューバ攻撃は、ラテンアメリカのあらゆる現在と未来の進歩的運動やその政権に対する意図された警告だ。今日、電力と医薬品供給の不足から死に近づいているキューバの子ども、妊婦、また医療ケアが必要な人々の命は、帝国主義の強奪とイデオロギーという祭壇に捧げられた人間の供物になっている。
革命後のキューバが米国の覇権に対する何らかの種類の挑戦を、少なくともその先進的な教育的成果と公衆衛生の成果に基づいて、キューバの「好例による脅威」と呼ばれたものを提示した一時代があった。全く正直に言って、そうした「脅威」は、1980年代の中米革命の敗北、次いで1991年のソ連邦解体をもってはるか前に終わった。
1990年代始めの緊縮と困苦の「特別期」で始まるその後に続く35年は、変わることのない脅しと国外移住の波という条件の下で、キューバの独立と経済的生存力を保とうとするひとつの闘いとなってきた。1996年の亡命キューバ人が飛ばした航空機の撃墜という事件は、こうした脈絡の中で起きた。
その飛行は、1990年代始めにかれらが難民船に提供したことがあるかもしれない人道援助が何であれ、同時にキューバの主権に対する故意の挑発でもあった。かれらには、CIAとFBIとの間に秘密の接触があり、そのいくつかは同グループに浸透したキューバ政府の工作員によって暴露された。
1996年までかれらは、キューバ領空に進入し、ハバナにリーフレットをばらまき、最後は悲劇的に終わったチキンゲームに従事し続けていた。それは、出し抜けに市民の小さな飛行機を吹き飛ばしたキューバ空軍を正当化しただろうか?
私自身の見解では、はっきりとそうはならない。彼らが意図していたかもしれない悪意のこもった悪さあるいは見せびらかし的嘲りがどうあれ、そうした飛行は安全保障の、あるいは軍事的な差し迫った脅威では全くなかった。
キューバは確かに、そうしたことを妨害する命に関わらない手段をもっていた。その上、政治的影響は破壊的であり、クリントン政権と共和党議会指導部の「超党派」合意による、もっと厳しいとさえ言える反キューバ制裁という結果を生んだ。
果たしてこの撃墜は独立した調査の価値があっただろうか? おそらくそうだ――それを行う実行力がある機関を供える異なった世界では――。現実の世界では、米国の政府と司法システムはそのような実体では全くなく、これや他のあらゆる事案を理由にキューバやその公人を起訴する権限も全くない。米帝国主義こそが被告人でなければならないのだ。
トランプとリビオが島を「解放する」だろうと考えているキューバ人亡命者がいる。極右派には限らない。かれらは、ベネズエラを注視すべきであり、そこでは、マドゥロのポスト・チャベスの警察国家体制が、新たなワシントン依存指導部の下で定位置にとどまり、悲惨な生活条件がずっと続いている。
キューバ攻撃の意図は、多国籍企業の、および特に米国企業の支配と私有化に、地獄に落とされるような民主主義に、ラテンアメリカすべてを従わせようとする努力の重要部分になっている。それは半球規模の荒廃に向かう高速道路であり、それこそが賭けられているものを特別に高くしている。(2026年5月28日)
▼筆者は米国の社会主義組織であるソリダリティが発行する「アゲンスト・ザ・カレント」誌編集者。(「インターナショナルビューポイント」2026年6月15日)
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