ブラジル マリアナ・リスカリへのインタビュー
反ファシスト闘争でのPSOL
PTからの自立の重要性再確認
米帝と極右への対決に向け新たな挑戦へ
今年3月の国際反ファシスト民衆主権会議は、ブラジルの反極右闘争、また社会的闘争とオルタナティブ建設におけるPSOLの役割を討論する好機を与えた。『インプレコール』誌のアントニー・ララーシュがマリアナ・リスカリにインタビューした。
反極右運動強める新しい力
――反ボルソナロ運動後の情勢はどうか?
抗議は大規模だった。ボルソナロは有罪宣告され、今は獄中だ。しかしわれわれは今も、高度に政治的に2極化した情勢の中にいる。世界的な極右運動に依拠することでトランプが彼の設定課題を進めているような世界の他のところとまさに同じように、ここブラジルでも、極右は今も強力で論争を2極化している。
一方ルーラ政権は、この極右の前進に対する防波堤を表現しているが、他方でそれは、数多くの困難に直面している。労働者階級に有利な政策を十分実行してこなかったためであり、それがまた不満を生み出しているためだ。したがって政治情勢は非常にデリケートであり、それゆえ反極右の統一をはっきり示すことがわれわれにとっての必要だ。
――この運動における労働者階級の役割をあなたはどう見ていますか?
伝統的な労組に発する運動がかなり欠けているとはいえ、労働者階級は労働時間短縮のような特定の課題に対応し続けている。これは、労働運動を活性化する点で具体的に助けになってきたひとつの要素だ。その目標はこの国で、休日1日の週6日労働に終止符を打ち週労働時間を短縮することだ。
しかし私はまた、他の諸層がこのところ決起の前線に出てきたと言いたいと思う。たとえば先住民運動であり、それはアマゾン川の私有化に反対する重要な運動を体現してきた。
これは、ブラジル内で非常な影響力をもつ部門、つまりアグリビジネスに影響を及ぼす環境問題だ。こうして、われわれはこのような具体的な闘いに取りかかる時、われわれはまたこの国のモデル――アグリビジネス部門によって、ブルジョアジー……によって適用されたモデル――をも討論しているのだ。私は、これが全体としての意識を引き上げ、極右に反対して闘うことを助ける、と信じている。
米国の行動は反帝意識を活性化
――住民は国際情勢とこの地域での帝国主義的攻撃をどう受け止めていますか? かれらは国内情勢との間につながりをつけていますか?
ラテンアメリカに対する米国の攻撃は今、国民主権を求める叫びに再び火を着けている。それはまた、今日世界および極右の台頭で帝国主義が果たしている役割をわれわれが討論する場をも開いている。それはまた、全体としての社会に対する政治的論争を促進することも助ける。そしてその論争は全体として、ラテンアメリカと世界のすべてを通じて米国による帝国主義の前進がある、と認識している。
したがってこれは、この対話を広げ、かつて非常に重要だった問題、たとえばFTAA(アメリカ自由貿易圏)反対闘争を前線に戻すことを可能にしている。これらは、20、30年前多くの人々を決起させた問題であり、そこに向けわれわれは今や、あらめてひとつの場を確保している。
今日世論調査は、イランに対し米国が発動した戦争に住民の70%が反対している、と示している。イスラエルのジェノサイドと対決するパレスチナの防衛もまた、グローバル・スムード船隊の重要な影響と共に、相当な支持を得ている。その船隊では、MES(第4インターナショナルブラジル支部を構成するひとつの潮流:訳者)の同志も含むブラジルの戦闘的活動家が最新の使命を共に携えている。
ブラジル内の帝国主義の問題はまた、環境問題にも強く結びつけられている。それは、わが森林と他の天然資源の搾取に反対するアマゾン防衛であり、、たとえばレアアースに関する現在の議論もその一部だ。われわれは、この脈絡の中で反帝国主義路線を前に進めることができる。
PSOLには独自の役割がある
――PSOLとその指導部内の論争について話せますか?
PSOLはPTに対する平衡力として役立つひとつの政党として、20年前に創建された。それは、PTがその反資本主義の構想を放棄し、統治に向け姿勢を調整しつつ、諸制度に順応しつつあった時だった。こうしてPSOLは、左翼の綱領を再生し、労働者階級の要求を守るため創建された。
近年この脈絡の中で、多くの諸部分がPSOLに加わってきた。そこには、長期にわたるホームレス運動の活動家、また指導者であるギレルモ・ボウロスが含まれる。近頃彼はPTとの相当な政治的友好関係更新を主導してきた。彼は、PSOLは入閣はしないだろうと言明する党決議にもかかわらず、政府の閣僚事務総長になった。
われわれの分析によれば、彼はこれまで社会的闘争や運動に関連する建設的な役割を果たしてこなかった。さらに、PSOLとPTの間でひとつの連合を作り上げることをめざした政策を追求してきたのはボウロスと彼のグループだ。こうして事実上、PSOL、PT、さらにPTとの連合を構成する他の諸政党は、PTの指導性の下に単一の政党として機能すると思われる。そしてPTはこの連合内では最大の政党になるだろう。したがってこれは、PSOLの場合独立性の喪失、それが今日果たしている役割、つまり政府の左に位置する独立した批判的立場を持ち込む役割、の喪失を意味するだろう。
ボウロスはこの問題を討論と党内の票決にかけたが、彼の派は大きな票差で票決に敗北した。つまり、党の75%がPTとの連合に反対した。
その後彼は、PSOLを離党し、彼と共に他の著名な人物をPTに連れ出す主導的な動きに乗りだした。彼はその後後退したが、彼のグループは、選挙後彼は依然離党しPTに加わるつもりだ、と言明した。彼がそのためにPSOLが公然と闘っている利害関係や政策――私の観点で――と一致していないということが、党の指導者としてボウロスを当てにし続けた者たちにもっと明確になっている中で、私は党内でひとつの移行が進行中、と確信している。したがって私は、この新局面は今や、PSOLの独立、およびこの時期に左翼オルタナティブとしてPSOLが果たしてきた役割の重要性を再確認し始めようとしている、と確信している。
草の根と社会運動でも連携追求
――社会運動を通じてPSOLと左翼を再活性化する可能性をあなたはどう見ていますか? また統一しかつ急進的な展望を構築する点における今回の会議の役割はどういうものですか?
会議は非常に重要な役割を果たしたと私は考える。極右とファシズムの道を妨げる戦線を建設する客観的な必要をわれわれが抱えているからだ。
われわれは、ボルソナロ一家を公然と支持しているトランプと共に、AIとビッグ・テックからの相当な影響力という脈絡の中で、極度に2極化した選挙プロセスを通過しつつある。われわれは、選挙のまた政党の連携だけではなく、草の根と社会運動に根を下ろしたそれをも必要としている。われわれは、この過程――同時に社会的な闘争を推進する中で、われわれの戦闘的な議員の再選を下院と州議会におけるわれわれの議席を伸ばすことと組み合わせる――にはPSOLが基礎になる、と確信している。
今回の会議は、この抵抗を参加した諸政党と運動の統一を通して国内的かつ国際的な双方で広げる点でその役割を果たした。それは、百以上の呼びかけ組織、および全大陸中の40ヵ国近くから4千人の登録参加者を結集した。そして、第4インターナショナルとCADTMも指導的な役割を果たし、それを実現させる点で基礎になった。この点で今回の会議がはっきり示した多様性は、疑いなくわれわれを極右と対決する点で新しいレベルに到達させている。(2026年3月30日)
▼マリアナ・リスカリは、PSOL全国執行委員会の一員、ラウロ・カンポスとメリエレ・フランコ財団の世話人、さらにMES全国執行委員会の一員。(「インターナショナルビューポイント」2026年5月10日)
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