ウクライナ 攻勢のウクライナ民衆
社会的決起を生き生きと
NPA―Aウクライナ連帯活動グループ
ロシアはウクライナ民衆に対する自らの消耗戦を続けているが、しかし地上での意味のある前進を行おうと苦闘中だ。対抗してキーウは、ロシアの軍事インフラに対する攻撃を強化中だが、その中で市民社会は民主的で社会的な決起を生き生きと保ち続けている。
6月3日、ウクライナのミサイルがサンクト・ペテルブルグ国際経済フ―ラムの開会に合わせてエネルギーと軍事施設に打撃を与えた。このフォーラムでは、ロシアの政治エリートと経済エリートが立ちのぼる黒い雲の下でかれらの外国の賓客を迎え入れた。キーウは、前日の死を招いた攻撃への応酬として、ロシアの対空防衛を突破する能力増大をを見せつけつつ、プーチンの傲慢さの鼻を明かした。
6月2日と同3日、キーウ、ドニプロ、ハルキウ、ザポリージャの住宅地区に数百のドローンと数十のミサイルが降り注いだ(死者40人と230人の負傷者)。4月と5月における数百人の死者と数千人の負傷者に続いて、先の攻撃も家々、市民のインフラ、公共サービスを攻撃している。プーチンは今もウクライナ民衆の士気をくじこうとし続けているが、無駄に終わっている。
ロシアの後方
で高まる圧力
ウクライナの大地では、軍がロシアの春期攻勢を打ち破ることに成功し、人員や装備を再編しようとするもくろみを無力化している。ロシアの占領部隊は、攻撃作戦を増大させたにもかかわらず、ほとんど前進していない。ウクライナ軍最高司令官のオレクサンドラ・シルスキーは「今年はじめ以来6百平方㎞のウクライナ領土が解放されている」と語った。
ウクライナ軍は数ヵ月間、ロシア領土で攻撃作戦を行い続け、ロシアの兵站経路と戦争能力を崩壊させる目的で、精油所、工業施設、兵器工場、さらに軍事基地を破壊してきた。占領地域の後方のロシア領土の奥深くに入るこれらの攻撃は、インフレと戦争経済ですでに弱っている民需を揺さぶっている。キーウは、中距離ミサイルとロシアの後方2百㎞まで届く戦闘ドローンを組み合わせた攻撃システムの使用を増やしてきた。ウクライナ人は、恒常的な砲火の下で重要な供給ルートを保持し続けている。
一方クリミアは特に影響を受けている。そこは南部の戦闘圏に対する供給にとって重要なところだ。セヴァストポリの当局は、燃料購入を1車両当たり20リットルに制限した。食糧とサービスの価格は早くも上昇中だ。
世界的な力関係の状態は現在、地上戦での勝利的な攻勢という展望に道を開いてはいない。ウクライナの指導部は破壊的な空からの進入の拡大によってモスクワを強要し、もっとバランスの取れた立場から交渉のテーブルに着かせようとしている。
引き下がらず
戦闘的な社会
国の防衛に大いに関与しているウクライナの市民社会は、活動的であると同時に用心を怠っていない(汚職とオリガルヒに反対して闘い、生活条件と労働条件を守って)。新たな民法草案(性的マイノリティの権利を侵害し、共有財の略奪に余地を与える)に反対する5月のデモに続く闘いのふたつの事例は、戦争の状態や市民の状態にもかかわらず、永続的な決起を例示している。
キーウでは、公共交通に関する民衆的討論の中で、経路に関する質的チェックを組織し、車両の選択をも討論するキーウ乗客協会が、料金4倍化に反対するほぼ1500人の意見を集めた。
ウクライナ北西部のリヴネでは、教員と生徒の親たちが数校の閉鎖に反対中だ。その町出身の前線の兵士たちは、支援のビデオ映像を送った。そして、市当局は閉鎖を撤回した。
戦争にもかかわらず、悲嘆や疲れにもかかわらず、国の未来を心配し引き下がるわけにいかない市民社会は、法の支配や社会的かつ民主的な達成成果にとって危険な経済的、政治的、さらに法的な諸路線について今公然と声を大に発言している。それは、一度でも民主的主権を取り戻したことのある国の再建にとっては不可欠な戦闘だ。(「ランティカピタリスト」よりIVが訳出)(「インターナショナルビューポイント」6月23日)
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