パレスチナ これこそジェノサイド

イスラエル、子どもを標的に

エヂュアール・スーリエ

 ふたつのぞっとするような報告が、イスレエルがガザと西岸双方でパレスチナの子どもを意図的に標的にしていることを示している。
 6月末、国連人権理事会事務所(注1)とイスラエルのNGOのイスラエル人権情報センター(注2)は各々、ひとつの報告を公表した。ひとつはガザでの子どもに関するもの、他は西岸での子どもに関するものだ。これらふたつの報告――長く詳細だが、それらが記述する暴力のため読むのは苦しい――は、パレスチナの子どもを標的にし殺害するイスラエルの目的意識的意図を文書で証明している。

子どもは本来
保護対象範疇


 国際法は子どもに、軍事紛争下での特別な保護を与えている。人道援助への優先的な権利、避難に関する保証、また家族再会、などだ。
 したがってイスラエルは、パレスチナの子どもを特別な保護の資格があるグループとして扱うことを期待される。かれらの拘留は、極めて明白で切迫した安全の理由がある場合にのみ正当化可能な、例外的にすぎない手段でなければならない。そしてそれは、支配や脅迫や集団的処罰の道具にされてはならない。「安全保障の懸念」や怪しいと思うふるまい、あるいは家族的つながりといった曖昧な基準は、先の範疇には入らないのだ。
 明らかに国際法には、数百メートル離れた位置の狙撃者が子どもの頭を撃ち抜いて殺害することを認めるものなどはまったくない。

ガザの殺害は
子どもに集中


 国連の報告は、2023年10月7日から2025年10月7日の間にガザで少なくとも2万179人の子どもが殺され、4万4143人が負傷した、と認めている。それらは、この期間に殺された者の30%、負傷者の26%を占めている。比較として挙げれば、2008―2009年、および2014年の爆撃の中では、死者に占めた子どもは24%だった。
 2023年10月7日以来、5歳以下の子どもが5031人殺され、内1029人はⅠ歳以下、およそ420人は新生児だった。これらの数字は過小評価になりそうだ。犠牲者のかなりの数は瓦礫の下に埋められたままになっているからだ。
 この報告は、子どもに対する取り扱いの残酷さ、そして負傷した子どもに示された考慮のなさ、を詳細に記述していた。そこには、イスラエル軍が子どもたちの目の前で家族全員を殺害し、残された子どもたちをそのまま見捨てた事例が数多く記録されている。 現場の一医師によれば、「傷の集中と的にされた体の部分を前提とした私の確信では、イスラエルの兵士はそれが射撃場の見せ物であるかのように――毎日体の異なった部分を狙って――、ティーンエジャーを意図的に撃った。……これは(子どもの)体の異なった部分を意図的に的にしていることを意味する、と暗示する極めてはっきりしたパターンがある」。遊びでの子ども銃撃……。
 この報告は、以下のページに加えて引用されてもよいだろう。それは、いくつもの旅団が関与した各事例毎に特定される、先の見方を支持する数十もの証言を集めている。

子ども殺害は
意図的な行為


 西岸に関しては、イスラエル人権情報センターが、2023年10月7日から2026年7月7日の2年8ヵ月を通じて、イスラエル軍は235人のパレスチナの子どもとティーンエジャーを殺害した、と報告している。他に5人が入植者に殺された。2025年だけでも、イスラエル軍は西岸で54人の子どもを殺した。
 2023年以前に、すでに子どもの殺害数は増加していた。早くも2022年、西岸で殺された子どもの数は、年平均13人から同36人に上昇した。2021年、交戦規則が緩和された。投石は今や発砲を正当化するに十分で、部隊が危険にさらされているというような要件は何もない。ガザでの戦争という全体の流れが、子どもを標的にして殺害する機会を増大させることになった。しかしこの行為は西岸で、これまで長い間文書で証明され、また今起きているのだ。
 子どもの標的化は、ジェノサイドの意図を確定する点では鍵になる要素だ。イスラエルは現に今、ガザと西岸双方で全体としてのパレスチナの人々の破壊をめざしている。イスラエルは意図的に子どもを殺害中だ。これはジェノサイドにほかならない。(2026年7月8日、「ランティカピタリスト」より)

(注1)UNHRC、2026年6月23日:「イスラエルは、パレスチナの子どもを意図的に標的にすることで、ジェノサイドと他の悪逆な犯罪を犯し続けている」。
(注2)イスラエル人権情報センター、2026年6月29日:「保護されない子どもたち:2025年に西岸でイスラエルにより殺されたパレスチナの子どもとティーンエジャー」(「インターナショナルビューポイント」2026年7月10日) 

THE YOUTH FRONT(青年戦線)

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