ベルギー すべての者は若者と共に街頭へ
緊縮と抑圧に対決し未来守るため
ゴーシュ・アンティカピタリスト/SAPアンティカピタリステン
灼熱の死を招くような夏が過ぎて、6月に始まったまともで無料の民主的な教育を求める決起が力一杯戻っている。
6月、ワロン―ブリュッセル連邦(WBF、別称、フランス語圏共同体)政府は、教育を解体するような改革を押し通した。高校教員の労働時間引き上げ、高等教育授業料の引き上げ、さらに学校インフラ向け予算の切り下げだ(教室をまったくのオーブンに変えた熱波の僅か2、3週間後)。
運動の中心かつ
抑圧の的の若者
デグリーズ(WBF首相)政府は、この夏が今回の決起を鎮めるだろうと期待した。しかしここまでの数日間、諸行動は数を増し続け、ワロニア(ベルギー南部のフランス語圏:訳者)とブリュッセル中で強まり続けてきた。この運動の心臓部にいるのは、自らの未来が盗み取られるのを拒否している、犠牲にされ、忘れられ、突っぱねられている若者だ。
教育制度がぞっとするほどの財源不足に陥り、より一層エリート主義的になっていても、またかつて以上に広がる不平等を前にしても、政府は緊縮方策にしがみついている。高校生は、この闘いの最前線に立ち、今われわれに道を指し示している! かれらは、十分な設備とまともな条件のもとでの学習を求めるだけでなく、もっと良好な教員の労働条件、もっと多くのスタッフの配置をも要求している。
かれらはまた、特に若者内部ですでに広まっている不安定性に直面して、物価の上昇、特に公共交通のパスや授業料の上昇をも糾弾している。
6月の抗議行動の中では、弾圧のレベルが特に非白人の人々や労働者階級居住域の者たちに対し極度に高まっていた。しかしこの数日におけるそのエスカレーションは、一層残忍かつ警戒を呼ぶものになっている。先週半ばまでで、ワロン地域全域ですでに数十人が逮捕された。その中には司法逮捕数件や、少年鑑別所に収監された若者1人が含まれていた。
10月6日、ディナン市の市長は、学生が組織する集会を禁止した。そして同8日には、リエージュ市の市長はさらに先まで進み、3人以上の集会すべてを禁じた。まさに深刻な反民主主義的な攻撃だ!
10月9日のデモでは、弾圧は一層加速した。つまり、百人以上の逮捕、驚くような催涙ガスと放水銃の使用だ! これは、ブリュッセル市長のフィリップ・クローズによる暗黙の承認に基づく犯罪的な警察力行使だ。
その間右翼の政府は、バーナード・クインティン(内相:訳者)とジョルジュ・ルイ・ブーシェ(改革運動党首:訳者)が前線に立つ形で、「暴徒」に関する強迫観念を使って、運動を沈黙させ、その信用を傷つけようともくろみ続けている。こうした物語は、決起の底にある原因をぼかし、しばしば未成年者の抗議参加者に対する激しい弾圧よりも、物質的な損害にはるかに多く焦点を当てるものだ。
これに関しわれわれは、主流メディアがしばしば先のようなレンズを通してこの運動を扱い、学生の要求を後景に下げていることを残念に思う。運動が頼っているかもしれない暴力は、右翼政府の徹底した攻撃に対する単なるひとつの応答に過ぎないのだ。真の暴徒は、不安定性と抑圧を強要して、社会に不可欠な諸部門を解体している者たちにほかならない。
持続化と強化へ
運動の組織化を
右翼政府は、強引に突き進もうと、弾圧と運動の消耗化を今当てにしている。若者の運動は、自身を維持しもっと強くなるために、討論と決定策定に向けた、既存の組織(諸労組、左翼諸政党、またCEFやFEFのような学生組織)(訳注)から完全に独立したそれ自身のツールを開発しなければならない。
そのような場は、要求定式化のための、また戦略的討論(運動における暴力の役割、他の社会的・政治的勢力との結合の建設などに関する)のためのフォーラムとして役立つと思われる。この構造は、このところの社会的不穏がたとえば学校の休みの期間に早々に静まることがないようにすると思われる。この草の根の自己組織は、この運動を生き続けさせ民主的に保つ上で鍵になるだろう。
この運動はまた、労組の支援も必要とするだろう。10月9日のデモは、そうした連携が内包する潜在力、およびなお前途に控える距離を象徴するものだった。若者たちは一方で、デモに大挙して姿を見せ、それを近年におけるもっとも若い人たちの団結した決起のひとつにした。他方で、労組と若者ブロックの行進はふたつの別々の形をつくり、諸労組はガレ・ドゥ・ミディ鉄道駅(ブリュッセル南駅:訳者)に急ぎ、若者たちを警察の弾圧のなすがままに残した。若者たちの闘いは、労働者階級全体の闘いであり、決定的なことは、労組指導部が運動全体に支援と連帯を提供することだ!
民主的社会守る
公正平等の要求
・教育改革の完全な撤回。
・若者の全拘留者の釈放と起訴の取り下げ。
・権力のあらゆるレベルの、責任ある政治的人物の辞任。
・警察の非武装化とそこからの資金取り上げ、および真の市民統制の確立。
・教育と医療ケアに対する大規模な資金の再投入。
(2026年10月12日、「ゴーシュ・アンティカピタリスト」より訳出)
▼ゴーシュ・アンティカピタリスト/SAPアンティカピタリステンは、第4インターナショナル・ベルギー支部
(訳注)CEF(フランス語圏学生委員会)は主に中高生のための組織、FEFはフランス語圏学生連盟。
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