ウクライナ 子ども、患者、労働者をロシアは意図的に攻撃
声明
KVPU
国際労組連合(ITUC)と欧州労組連合(ETUC)の一員であるウクライナ自由労組連合(KVPU)は、国際社会、ITUC、ETUC、またそれらの加盟組織、並びに民主国家の諸政府に、ウクライナへのその支援を強化するよう訴える。
本日、2024年7月8日、ロシア軍部隊が、キーウ、ドニプロ、クリヴィー・リフ、スロビャスク、クラマトルスク、ポクロウスクを含むウクライナの数都市で、夜、朝、日中全部で大規模な複合攻撃を始めた。
これらの攻撃の中で、ロシアはさまざまなタイプのミサイル40発を発射し、できるだけ多くの市民の殺害、および自由と民主主義を求めて今闘争中のウクライナ民衆への恫喝を狙った。ロシア軍は、労働者がかれらの職場に通勤中だった、かれらが職場ミーティングにいた、また患者が医療施設で診断を受けるか治療を受けていた、そうした月曜日朝の攻撃を狙った。
7月8日の攻撃の結果として、キーウの中だけでも、17人の人々が殺され、少なくとも41人が負傷した。
本日、キーウでのロシアの複合攻撃では、この市のもっとも古く主な子ども病院であるオフマディトが攻撃にさらされた。この病院では、ウクライナ中から来た深刻な病状の子どもたちが治療を受けていた。この病院への攻撃の結果として、複数の死傷者が存在し、現在片付けが進んでいる瓦礫の下で今も動けなくなっている子ども、患者、医療スタッフがいるかもしれない。
この病院は、2024年5月16日にITUC使節団の訪問を受け、その時世界の労組指導者たちは、病院の管理者、労組メンバー、またロシアの攻撃の中で負傷した子どもの患者と会う機会があった。
同日さらに加えて、午後のミサイル攻撃の中で、キーウ地区ドニプロのもうひとつの医療施設が損害を受けた。4人が殺害され、瓦礫の片付けと捜索活動が今も続いている。
7月8日、ロシアはクリヴィー・リフとドニプロに対し大規模なミサイル攻撃を始めた。特に、ロシアのミサイルはクリヴィー・リフの「北鉱業・精錬プラント」の管理ビルを直撃した。午後12時30分現在、10人の人々が殺害され、30人以上が負傷した。
7月8日、ドネツク地域のポクロウスク市に対するロシア軍によるロケット攻撃によって3人以上が殺害された。この攻撃の結果として、ミルノグラド市とポクロウスク地域のウクライナ独立鉱山労組の支部組織事務所が損害を受けた。
本日、ウクライナへのミサイル攻撃の結果として、職場、病院に加えて、居住用建物と交通施設も損害を受けた。
われわれは、ロシア軍は毎日ウクライナの都市へのドローンとミサイルの攻撃を実行している、と強調する。
ロシアは、ウクライナ市民から電力、通信、医療サービスを奪うために、またウクライナ経済を止めようと、意図的にエネルギー施設を目標にし続けている。現在ウクライナでは、火力発電所すべてがすでに破壊され、水力発電所もロシア軍による損害を受けている。結果として、ウクライナは永続的な停電を経験中だ。
本日ロシアは、国際人権法を再度シニカルに侵犯し、ウクライナとその勇敢な民衆を破壊するというその目標をさらに確証させた。
本日、ウクライナの労働者、労組活動家、またウクライナ住民の全体はロシアの侵略者に抵抗し、テロが支配し人権が保障されていない被占領領土の解放のために闘っている。本日われわれは、次の呼びかけで民主的な国際社会に訴える。
・ウクライナへの経済援助と人道援助を提供し続けよう。
・住民、エネルギーインフラ、職場、そして国を守るため、ウクライナへの軍事支援提供に支持を。
・ロシアのテロリスト政権とそれを支援し資金を融通している政府への制裁の強化を。これが、血塗られた戦争の継続に不可欠な財源と技術輸出を相当程度制限する可能性があるからだ。
・凍結されたロシア資産をウクライナを助ける者に向けて利用する可能性を確かなものに。
・主権をもち独立したウクライナとその市民に対しテロ活動を実行している国の代表者として、また民主的な国際労組運動の団結を掘り崩そうとしている代表として、ロシアの政治家、公人、労組の人物を国際組織の地位から外し、かれらの孤立化を。(2024年7月8日)(「インターナショナルビューポイント」2024年7月9日)
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