第4インター　青年キャンプ声明　

パレスチナの解放と自己決定を

２０２４年７月26日

帝国主義者の
虐殺共謀糾弾

　２０２４年10月７日からのパレスチナにおけるジェノサイドの激化はすでに３万９１７５人にのぼる殺害された者、１万人以上の行方不明者、そして９万４０３人以上の負傷者を生み出している。この大虐殺のひどさを前に、第４インターナショナルと連帯する急進的青年のキャンプの参加者は、パレスチナ民衆と連帯する国際主義的な行動を訴える。
　シオニストの宣伝は、ガザにおける殺戮と西岸での数を増す入植を自衛行為と正当化する目的で、この攻勢は10月７日に始まったとの話を広めようと骨を折っている。しかしながら、パレスチナ領土の植民地的占領、およびその民衆の大量追い出しと無差別殺害は、１９４８年のイスラエル国創出のまさにその時以前から、シオニスト構想の一部だった。
　そしてイスラエル国創出後には、アパルトヘイトのシステムが、入植者の植民地主義的ジェノサイド国家の永久不変さを確実にしようと実行に移された。したがって、パレスチナ民衆を敵視する抑圧の行使に対するかれらによるあらゆる抵抗には正統性がある。
　西側の帝国主義ブロック内部にいるわれわれは、諸政府の中に異なった立場があることに気づいている。一方では、米国、フランス、ドイツその他のような国の立場は、それらの国の内部における民衆的な親パレスチナ決起のあらゆる表れに対する厳しい抑圧を伴って、そのジェノサイドという企ての点でイスラエルへの全面支援を示している。
　他方で、スペイン、アイルランド、あるいはベルギーの場合のように、他の欧州諸国は、かれらの有権者からの圧力のおかげで、「親パレスチナ」のレトリックを採用するよう強いられている。かれらはそうして、帝国主義の西側ブロックへの忠誠とかれらの経済的利害を無傷に保持しつつ、パレスチナ支持という空虚なみせかけをつくる、というその間でごまかしているのだ。
　これらの政府は、領土が不完全なままの、またその民衆の自己決定とは逆向きに進んでいるパレスチナ国家を認めたが、かれらを大殺戮している国家なるものと関係を維持し、武器取引を続けている。
　現在の情勢は、国際司法裁判所のようなリベラルな国際機関がパレスチナ領土に対する不法な占領の進行を認めている場合であっても、資本主義センター諸国家がシオニズムとの関係を維持し続けている、というような情勢だ。こうしてわれわれは、資本の利害が、国際レベルとそれらを維持する帝国主義システムでは、必要ならかれら自身の諸制度をどれほどまで無視できるか、を理解する。
　反資本主義者の闘争は、パレスチナで止まることはない。パレスチナでの入植植民地主義は先の闘争に特別な性格を与えているものの、帝国主義センターのブルジョアジーが多くの場合現地ブルジョアジーと連携して、白人至上主義のシステムを通して世界の周辺の民衆を鉄拳で支配するという、他の事例は多数あるのだ。われわれは、世界の被抑圧民衆に、われわれのあらゆる連帯を送りたい。われわれは、抵抗中のかれらを支持し、かれらの自己決定を求める。

国際的連携の
民衆的抵抗を

　上記の理由すべてによって、第４インターナショナルと連帯する青年キャンプは、イスラエルの植民地主義体制とそのアパルトヘイトシステムの解体を訴える。パレスチナ民衆の解放と植民地にされた領土全域の返還を。国外に四散させられたパレスチナ人全員の帰還権とその民衆の自己決定を。
　これらの目標に向かう手段として、われわれは以下を要求する。
　ガザでの即時停戦。
われわれの政府には、シオニスト・イスラエル・「国家」との外交的、経済的関係の完全切断。
イスラエル国とその内部に経済的利益を抱えている諸企業に対する、制裁と全面的な武器禁輸。
イスラエルの刑務所と収容キャンプにいるパレスチナ人人質全員の解放。
世界的なレベルで、親パレスチナ運動に対するあらゆる形態の抑圧の停止、および弾圧された人々全員の釈放。

　われわれはこれらの目標を追求するために、イスラエルを国際的に孤立させるようかれらのエリートと政府に圧力をかけるような、資本主義センターの領域すべてにおける大衆的な決起を訴える。それこそが、第４インターナショナルと連帯する青年キャンプがＢＤＳ運動へのわれわれの支持を示す理由だ。
　国際的に協調された民衆的運動のみが、パレスチナ民衆に対してであろうが、他の被抑圧民衆に対してであろうが、今日活動している帝国主義を最後に打ち負かすことができる。
パレスチナ民衆の抵抗万歳！
川から海まで、パレスチナは解放されるだろう！（「インターナショナルビューポイント」２０２４年９月７日）