フィリピン:セメント労働者の闘いへの共同アピール
ロックアウトを止めろ
労働者の公正な要求支持!
われわれ、ミンダナオのさまざまな人権組織と農業労働者組織、また諸層は、ホルシム・フィリピン株式会社ルガイトの、ミサミス・オリエンタル・ミンダナオ・プラントの貧困な搾取された労働者と連帯し決然と立ち上がる。われわれは、ホルシム・フィリピン株式会社(HPI)に労働者とかれらの家族の公正な要求をよく聞くよう訴える。
2025年1月6日、フランスの企業グループメンバーであるHPIルガイトは、北ミンダナオにある前記のセメント工場の貧しい正規労働者、および職制労組メンバー(63人)と現場労働者労組メンバー(79人)にロックアウトを発動した。HPIはこの国で、ダバオ市、ラ・ウニオン、ブラカン、ルガイトの4つの現役プラントを所有している。上述のロックアウトは明らかに、現場労働者のホルシム・フィリピン労働者組合(HPWU)および職制労組のホルシム・ルガイト職制労組(HLSU)とHPI間の現行労働協約の満期後(前者の場合は2年、後者の場合は5年)、会社の条件に従うよう労働者を脅すためだった。なお両労組とも、民主的労働者組織連合(FDLO)のメンバーだ。
このロックアウトは、全国調停仲裁委員会(NCMB)地域X事務所を通した労働雇用局(DOLE)により進められた交渉の場で、かれらの要求をまとめ、主張するよう強いた。交渉の中で、HPIの代表は、2労組の要求、賃上げと手当よりもはるかに低い提示で、「無条件受け入れか辞めるか決めろ」の立場を強要した。これは、HPWUとHLSUに取っては存続可能なNCMBの勧告を聞き入れて紛争を解決するという、両労組の開かれた姿勢にもかかわらず示された姿勢だった。
HPIはその強硬な立場を、「資金的ショート/純利益のがた落ち」に基づいて正当化した。しかしその主張は、労組を通して労働者によって、実際のセメント発送や2024年およびそれ以前まで含めたホルシム・ルガイト工場の実績に基づき、激しく論駁された。こうしてロックアウトは、その論理と一致していない。
しかし、これが実際本当であれば、この試練に立ち向かう最良の方法は、かれらの労働者が働くことを認めることなのだ。紛争を解決する最良の方法は、民主的で相互が了解する条件を備えた交渉の場にある。
この闘いはなぜ支持する価値があるのだろうか? 経営者の条件に屈服することは、あらゆる工業地域や部門の全労働者と労組に、一定の波及効果を及ぼすだろう。ロックアウトに込められたメッセージは、完全に鮮明で、それは労働者運動と労組を絞め殺し弱めることなのだ。
最後にわれわれはフィリピンと世界のあらゆる労働者、組織、さらに運動に、団結し、労働者と労組の叫びを支持するよう訴える!
人権を主唱するラナオ連合(LAHRA)
人権を求める市民連合(AMKP)
地方貧者運動(KILOSKA)
2025年1月12日
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