ペルー 大統領選
マフィア反対の民衆票の防衛へ
ホルゲ・エスカランテ
国家乗っ取り
図る極右勢力
極右マフィアが大統領選決選投票(6月7日:訳者)に届いた。かれらはこの達成のために、かれらと議会内でのマフィア全体の協定で、2021年に起きたような敗北の再現を避けるための戦略を固めた。用いられた戦略は、一連の方策から構成され、それは、われわれが知っているようなブルジョア民主主義の腐食を表現し、同時に反民衆的権威主義を映し出している。
この戦略の一部は、鍵になる諸機関(憲法裁判所、オンブズマン事務所、監察官事務所、司法全国理事会、その他)の乗っ取り、選挙法の諸変更、憲法改悪、二院制、再選を含んでいた。
それは、新自由主義モデルとその提携者、CONFIEP(私企業諸機関全国連合)のビジネス部門に役立つはるかにもっと反民主的な体制に向け体制を変えるだけではなく、彼らの主な目標に有利な諸条件を生み出すことにも役立つ計画だった。そしてその目標とは、この貧困化を進める経済モデルを適用し、もっと多くの危機、貧困、汚染、腐敗を生み出し続けるために、国家をつかみ取ることだ。
加えて、大衆メディアの共謀、存在しないにもかかわらずひとつの傾向を追求する歪曲された世論調査、そしてもっと問題を悪化させるONPE(ペルーで選挙の組織化に責任を負う機関である選挙プロセス全国事務所)があった。最後のものは、非能率、実行能力欠落、さらに疑問のある諸行為に関しそれ自身の部分に責任があった。
この困難な戦闘は、民衆部門内部のマイナスに働く断片化によってさらに複雑化されている。この情勢を自覚しているベンセレモス連合(注1)はマフィアもどきの協定とそれが代表するすべてに反対して闘う者内部の統一を求める強力な呼びかけを行った。残念ながら断片化は、いくつかの例では統一の必要の前に個人的な野心や利害を置く形で、左翼の側にも定着していた。
決選投票へ
闘いは続く
ベンセレモスとしてわれわれは、反民主的で完全に不公正な選挙法に直面し、この議会が強いた選挙の最低ラインを越えることができなかった。
ベンセレモスはわれわれの大統領候補者のロナルド・アテンシオと共に、構造的変革を求める闘い、危機へのひとつの回答としての憲法制定会議の提案に焦点を絞った左翼綱領を掲げた。これは中道派の提案からは全く取り除かれていた。それは、単なるアスピリンでガンを治療しようとすることに似た、継ぎ当てとボロ隠しの八百長で腐った体制に模様替えを施そうとしただけだった。
われわれは、われわれが受け取った票を、民衆的で民主的な憲法に合致する政府の必要を映し出す、勇気があり反乱的で意識的なものだと考えている。われわれの指導部とメンバーは現在、外部的な要素、および獲得した成功とわれわれが犯した失敗を映し出すことになる評価を討論中だ。この評価は客観的なものになり、あらゆるものをもっともらしくこじつけるものにはならないだろう。
しかし今、決選投票に向けひとつのシナリオがあり、それは、マフィア協定のトップであるケイコ・フジモリとJP(ペルーのために共に)の同志ロベルト・サンチェス間の争いになると思われるものだ。先ずわれわれは、統一への呼び掛けがその後彼が実行を拒絶するような民衆を消耗させる呼びかけであってはならない、と先の同志が認識していると期待している。われわれの場合、われわれが1回ならず公然と述べたように、それがひとつの必要条件だ。
しかしながらベンセレモスのわれわれは、このあり得るシナリオにおいてJPを支持することによって反フジモリ主義(注2)の民衆票を守る用意がある。したがってわれわれは、6点か7点の綱領的な項目を基礎にした支援を提案しなければならない。たとえば、犯罪に甘い諸法の廃棄、農産物輸出業者に対する免税の廃止、許認可の見直し、憲法制定会議、などだ。
われわれは、中心的な任務がフジモリ主義を阻止することだと理解している。その潮流はペルーブルジョアジーのもっともゴロツキ的で権威主義的な部分なのだ。
われわれは、ヌエボ・ペルー(NP)内のSUMATE(われわれと共に)運動部分として、決起と闘いが依然としてわれわれのもっとも力あるツールだ、と確信している。さらに、われわれに必要な変革は、われわれがペルーのあらゆるところで統一して組織化する時、そしてわれわれの要求のためにまた政治的権力を求めて闘うために街頭に出る時実現するだろう、とも確信している。
JP支持は、われわれがJP政府を信頼していると意味するものではない。その諸限界と体制への順応は、特にさまざまな右翼部分と交渉する傾向はその主な障害のひとつになるだろう。
それゆえわれわれは、誰が勝利しようと、まさに次の日から決起するつもりだ。われわれのもっとも急を要する要求のために、またもっとよい未来を築くために闘争は続くからだ。(2026年4月20日)
▼筆者は、NPの一部であるSUMATEの指導者。
(注1)ベンセレモス(われわれは勝つ)は、「人民の声(VP)」、「健全な暮らしのための新党(NP)」からなる連合。
(注2)フジモリ主義は、元ペルー大統領のアルベルト・フジモリ、および彼の長女であるケイコ・フジモリがもつ、権威主義的な、新自由主義かつ社会的に保守的な政治イデオロギーと政策。(「インターナショナルビューポイント」2026年)
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