第四インター 国際青年キャンプ2026
濃密な交流 国際的連帯万歳!
希望とモチベーション新たに
エミル・シュナイダーエイレム
第四インターナショナルは、例年と同じく7月末に国際青年キャンプを開催した。今年の青年キャンプは、スイスMPS(社会主義のための運動)の同志たちが組織化を担当し、ドイツでおこなわれた。
変化する情勢とキャンプの発展
長い1週間が終わりを迎えている。ほとんどの同志たちが疲れ果てていたが、多くの人々がすでに出発しようとしている代表団のバスをさえぎっている。他の同志たちは、残ったキャンプ資金を出し合い、バーに残っていたすべての飲み物を買い占めて全員に無料開放したため、今週最大のパーティーを楽しんでいる。同時に、翌日空港に行くにはどういう手段があるか考えている同志たちもいる。
キャンプはゆっくりと終わりのときを迎え、多くのさまざまな国々から集まった若い同志たちと連帯して1週間生活してきたあと、300人以上の同志がそれぞれの日常に戻らなければならない。キャンプの外のずっと冷たい世界に戻るのは時として辛く、少し悲しいことだが、同時にフランスで開催される来年の青年キャンプへの期待を高めてくれる。
第四インターナショナル青年キャンプは、過去3年間でコロナ禍から着実に回復してきた。今年は23カ国以上から320人を超える同志たちが参加した。これは昨年よりも約20人多い数字である。参加者の着実な増加は、資本主義、ファシズム、そしてあらゆる種類の抑圧的システムとの闘いに対する私たちの共通の献身を改めて示している。
ドイツでキャンプがおこわれたのは、1984年が最初で最後だった。当時はもちろん、全く異なる政治的状況の中にあった。当時は冷戦が続いており、東西ドイツの分断が存在していた。ニカラグア革命は、多くの左翼にとってスターリニズム的モデルに代わる希望の源であり続けていた。1984年当時、ニカラグアからの同志は当初ビザの発行を拒否されたが、なんとかキャンプにたどり着くことができた。今日のドイツにおける課題は異なっている。AfD(ドイツのための選択肢)が世論調査で首位に立ち、連立政権はすでにAfDの綱領を反映した政策を実施している。
今年のキャンプのプログラム
キャンプのプログラムでは、多様なアクティビティ、ワークショップ、学習会、集会、その他のイベントが用意され、多様な形式で政治的討論が促がされた。私たちは深い理論的分析について話し合っただけでなく、デモを指揮する方法を学ぶワークショップにも参加した。各日には特定のテーマが設定されていた。すなわち、反帝国主義、反ファシズム、フェミニズム、クィア解放、エコ社会主義、反レイシズム、労働/組合主義、そして戦略/党である。
熱気あふれる議論から離れて息抜きが必要な時には、くつろぐためのテントが設けられていた。同じような抑圧システムに直面している人々同士でつながる必要があった時には、そのためのスペースが用意されていた。障害者やニューロダイバージェント(脳や認知のはたらき方が多数派とは少し違う人々)のスペース、トランス、フェミニスト、LGBTQI+、人種差別を受けている人々のためのスペースである。これらのエリアを包摂的なものにするよう懸命に努力したにもかかわらず、差別的システム、不平等なリソースへのアクセス、根強く残るヒエラルキーがキャンプ内でも再生され続けるため、こうしたスペースが必要とされた。
集会は、キャンプの中で人を奮い立たせ、動員を促す重要な部分であったが、残念ながらフェミニスト集会は中止せざるをえなかった。私たちはフェミニスト集会を計画し、優先するという点でいくつかの失敗を犯した。これは性差別に関して、私たちの組織において構造的な問題があることを示す一つの例である。多くの発言者でオープニング集会を組織するのには多大な思考を費やした一方で、フェミニスト集会を組織するためのスペースが準備されていなかった、つまり事前の準備がされていなかったことにすら気づかなかったのは、その点を物語るものである。その他の集会では、G7に対する闘い、西パプアの解放、そして世界中で致命的な広がりを見せるトランスジェンダー否定との闘いなど、現在進行中の多岐にわたる闘争が示された。
常設委員会は十分に準備されていて、そのことが、閉会集会での非常に好評だった演劇や第四インターナショナルの『エコ社会主義宣言』をめぐる興味深い討論、そして青年組織をどのように構築し、その課題にどのように対処するかについての交流へとつながった。
今回の青年キャンプも、代表団間の会議、歌を楽しむ夜のつどい、パーティーなど、多様な形式で構成されていた。これらの企画すべてが青年キャンプの成功にとって何らかの形で非常に重要なものだった。
全体として、プログラムはいつものように非常に濃密で感動的なものだった。しかし、とりわけニューロダイバージェントの同志にとっては非常に疲れるものでもあった。この課題に対処するため、私たちはすべての同志にとってキャンプをより包摂的な場所にできるような方法を今なお模索し続けている。
リソース不足により、このキャンプが依然としてヨーロッパ主導の取り組みにとどまっていることを同志たちが残念に思うのはもっともなことだが、アルゼンチン、ブラジル、メキシコ、香港、インドネシア、ラトビア、フィリピン、トルコ、ウクライナなど、世界各地から同志たちが参加してくれたことで、プログラムはより豊かなものとなった。私たちは永続的なつながりを築くことができたのは、国際的連帯が私たちを結びつける主要なものであることを知っているからである。
同志の協力でキャンプを運営
当然ながら、これほど大きなキャンプの組織化にはさまざまな課題がともなう。さまざまな国から集まった30人以上のボランティアに加え、キャンプ自体が自主管理的な性格を持っていることが、いろんなことをできる限り円滑に進行させる保証となっていた。ボランティアたちは、多くの同志を鉄道駅まで送迎し、朝6時に朝食を用意し、医療ケア、セキュリティ、設営・撤去、通訳、音響技術、清掃の調整などを手伝ってくれた。もちろん問題は発生し、すべてがスムーズにいったわけではなかったが、私たちの能力の限りを尽くして対処され、問題の多くは非常に良好に解決された。
また、私たちにはコントロールできない事態もあった。たとえば、冷え込みがひどい天候は夜になると冬のよう感じられ、キャンプ序盤には雨にも見舞われた。しかし、その週が進むにつれ、日を追うごとに夏らしい気候へと変わっていった。
私たちは、これまでこのような青年キャンプを組織した経験がなかったため、組織チームとして、ときには任務の多さに圧倒されることもあった。私たちは何とかこのキャンプを組織することができたのは、さまざまな代表団の同志たちの助けがあったからこそである。多くの同志がキャンプ中に疲れ果てて、ストレスを抱えていた。しかし、同志たちは革命家にとって「お互いのためにそこにいること」がいかに重要であり、「お互いを気遣い合うこと」が同志愛の根幹をなす部分であることを示してくれた。
社会主義のための運動(BFS/MPS)代表団にとって、このキャンプは驚くべき学習の場となった。私たちの多くが初めて第四インターナショナル青年キャンプに参加したために、感動的な感覚は非常に強烈なものだった。私たちが参加し始めたのがたった2年前だったことを振り返ると、それは驚くべきことである。初めて参加したときには参加者は3人だけで、2回以上キャンプに参加したことがあるメンバーはごくわずかだった。世界が炎上しているように見えても、進歩が停滞しているように感じられる国に暮らす私たちにとって、世界中から集まったこれほど多くの同志とつながることは大きな励ましとなった。自分たちがすべて同じ伝統のもとで闘っていること、特にずっと厳しい政治状況から来ている同志たちの姿を見ることは、深い勇気を与えてくれた。
全体を通して見ると、それは私たち全員が楽しみ、希望とモチベーションを与えてくれたキャンプであり、さまざまな代表団の同志とだけでなく、自らの組織内にいる同志としても、互いをより近づけてくれたキャンプだった。
国際的連帯万歳!
2026年9月1日
▼エミル・シュナイダーとエイレムは、「社会主義のための運動」(BFS/MPS)のメンバー。BFS/MPSはスイスで活動する社会主義者の組織であり、第四インターナショナルのパーマネント・オブザーバーである。

全体集会で
週刊かけはし
《開封》1部:3ヶ月5,064円、6ヶ月 10,128円 ※3部以上は送料当社負担
《密封》1部:3ヶ月6,088円
《手渡》1部:1ヶ月 1,520円、3ヶ月 4,560円
《購読料・新時代社直送》
振替口座 00860-4-156009 新時代社


