爆撃再開とイラン内部の危機
体制内からの進歩に期待は皆無
ババク・キア
米国、イラン間の休戦が、ホルムズ海峡の支配という問題をめぐって壊れた。米国が爆撃を再開する中で、イランの民衆にとっては出口がないまま、イスラム共和国の頂点で割れ目が広がりつつある。
イラン内の
危機と展開
大統領のペゼシュキアンと外相のアラグチは、制裁を和らげ、石油輸出を増やし、凍結された資産のいくつかを取り戻すために、ワシントンとの合意に達したがっている。
しかし革命防衛隊は、相当な富裕化のひとつの源になっている制裁迂回のための回路を支配している。かれらは、米国とのあらゆる正常化を、あるいは核計画や弾道弾計画のどんな放棄も拒否している。
ハメネイの葬儀中にアラグチ排除行動を示す光景は多くを語っている。これらの式典は、交渉に敵対的な諸潮流が、その参加者がアラグチとペゼシュキアンを祖国に対する裏切り者と扱う諸々の集会を組織するひとつの機会だった。
体制は、何らかの気晴らしを与えつつ、より伝統的な軍・治安による独裁に進化する可能性もある。
人民の未来は
人民がつくる
しかしながらこれらの発展も、イラン人民と体制間の溝を埋めるものにはならないだろう。その上に抑圧は、体制の残忍さを日々思い起こさせるものになっている。独裁、民族的マイノリティへの抑圧、下がり続ける実質賃金、インフレ、失業、貧困、住宅危機、さらに環境破壊が悪化し続けている。
2026年1月の蜂起は、住民の広大な層がイランイスラム共和国の終わりを切望している、と確証した。流血の弾圧と、それに続いた米国とイスラエルの軍事介入によって、この勢いは一時的に遮断されたが、消滅したわけではない。民衆の不満は早くも再表面化中だ。
労働者、女性、若者、また民族的マイノリティには、現在進行中の交渉にも米国やイスラエルの軍にも期待するものは何もない。体制の内部的な進展が自由、平等、そして社会的進歩に至るなどとは、イランの誰も当てにしていない。
イラン人民の未来は、ワシントンやテルアビブやイランイスラム共和国の支配的サークルの中で決定されることはなく、組織化、社会的で民主的な闘争、さらに中東民衆内部の帝国主義、植民地主義、また専制政治に反対する闘いにおける連帯を通して決定されるだろう。(2026年7月16日、「ランティカピタリスト」より)
▼筆者は、「イラン労働者との社会主義者の連帯」の活動家で第4インターナショナルメンバー。(「インターナショナルビューポイント」2026年8月17日)
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