パレスチナ:記憶の抹殺含む民族浄化

浄化戦略とソマリランド

サラ・ラスカ

 3月1日から、37のNGOが、それらが住民にとっては不可欠な資源にもかかわらず、ガザ回廊内の活動を禁じられることになっている。この決定は、人道援助を私有化し、また軍事化するより幅広い計画の一部だ。それには2つの目的がある。それは、物語を支配すること、およびガザの人びとをソマリランドに追い出す計画を明白な目的にする民族浄化を実行することだ。
 テロとの戦闘という見せかけの下に、それらの許可の継続を希望する諸組織は、今やそれらの従業者の個人情報を提供しなければならない。この要件は、イスラエル軍がイスラエルの拡大計画を批判する者すべてを標的にし暴力的に攻撃し続けているその時に出てきている。

 いかさまNGO
 偽装人道援助

 人道活動は、自身を抑圧された人々の保護者と提示する「国際社会」の主張では中心的な支柱だ。そのようなものとして、この活動は、怒りを巻き起こさずに消し去るのは困難だ。それでもそれは、巧みに回避されたままだ。
 独立し認められた諸組織はこうして、ガザ人道財団(GHF)と調和するように、植民地当局によって選別された組織によって置き換えられている。しかし、この財団が設定した集合地点は、ガザの人びと1400人の暗殺に導いたのだ。
 イスラエルの基準を満たすいわゆる「人道的」組織の中には、「ソマリアの富」の名前をもつ福音派キリスト教組織が目立っている。このNGOは2001年にエルサルバドルで、その「人道活動」と並んで宗教転換作戦を実行した。そして2018年にはいくつかのムスリム多数諸国で、贈り物の見せかけの下で聖書を配布した。こうしてそれは、明白な反ムスリム改宗推進主義とイスラエルの構想に対する遠慮のない支持を組にしている。そしてそれを、この組織は「悪に対する善の戦争」と描く。

 植民地主義と
 歴史書き換え

 「人道活動」に関するこの再形成は、植民地主義の連続的延長の一部だ。それは短期的には、パレスチナ人の排除、あるいは暗殺をを容易にする。そして長期的には、現在の一連のできごとに対する記憶を、イスラエルの物語に調和する形で形成するのを助ける。
 人道活動は、援助の配布に限られない。それはまた、直接の目撃者の存在を通して物語り作成にとっての中心的な場でもある。こうして、脅威の下に置かれているのは、ガザの人びとの肉体と並んで、かれらの殺戮――またかれらの抵抗――の記憶でもあるのだ。したがって物語の植民地化は、情報をよく聞き取り、それに注意を払い、そしてそれを伝えるというわれわれの義務を、われわれに気づかせる、そうした基本的な問題であると思われる。

 ソマリランド
 承認の背後で

 イスラエルは、国際的に確立された人道主義諸組織の正統性に異議を唱える一方、国際社会では認知されていない国家、つまりソマリランドを認知する点で素早かった。イスラエルの諜報機関のモサドは、何人かの研究者によれば、イエメンのフーシ派に近い安定した基地の獲得という目的をもって、ソマリランドの独立活動家と直接の話し合いをもった。この認知は、この住民移送の受け入れが国家認知のひとつの条件になっていたように見えるからには、地域秩序の大変動の先で、パレスチナ人の排除を可能にする裂け目を開く。
 イスラエルと米国の指導者たちはかれらの帝国主義的共生の中で何カ月もの間、パレスチナ問題を最終的に終わりにする目的で、パレスチナ人のかなりの比率を収用できる領域を探し続けてきた。資金移送の約束と組になったソマリランド認知は、この植民地主義の構想を受け容れるよう独立活動家たちを促す可能性もある。とはいえ、アル・シャバブの民兵はかれらに、民族的統一保持、およびパレスチナのコミュニティに対する忠誠という義務の重要性を注意し続けている。(2026年1月8日、「ランティカピタリスト」よりIVが訳出)(「インターナショナルビューポイント」2026年1月7日) 

THE YOUTH FRONT(青年戦線)

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