英国 危機深化示す地方選
改革党勝利、緑躍進、労働党大敗
強力なエコ社会主義潮流必須に
デイブ・ケラウェイ
キーア・ハーディやナイ・ビーヴァンが活躍したこの国で、労働党の得票率は11%にとどまった。わずか数ヶ月前まではスコットランド国民党から議席を奪還できると自信を持っていたスコットランドでは、3議席を失った。スコットランド緑の党は、わずか2議席差まで迫っている。労働党にとって、これは史上最悪の地方選挙結果の一つだ。人々が「1500議席を失う大惨事」と定義した水準まで、あと100議席に迫る結果となった。緑の党は労働党から2人の市長を奪い、テムズ川を挟んだロンドン北東部と南東部の自治体議会でも勝利を収めた。
人々は怒りを政治的に表した
BBCの全国得票率予測によると、労働党17%、保守党17%、自由民主党16%、緑の党18%、改革党26%となっている。スカイニュースの別の予測では、改革党27%、保守党20%、労働党15%、緑の党14%、自由民主党14%、その他10%となっている。議会選挙の議席数に換算すると、改革党284、労働党110、保守党96、自由民主党80、緑の党13となる可能性がある。
これらの数字は、極右主導の連立政権、あるいはファラージを首相とする政権が成立するという現実的かつ差し迫った危険性を示している。改革党が政権を発足させるには、わずか42票の棄権で十分だ。これは労働者階級の福祉と利益に対する重大な脅威である。社会主義者は、これを阻止するために、可能な限り広範な統一闘争を構築しなければならない。
今回の投票結果は、生活費高騰の危機に直面しながらも有意義な変化をもたらせなかった二大伝統政党への広範な怒りと、状況が悪化しているという一般的な認識を反映している。私たちの子どもたちは、親世代の多くが享受していたような、家や安定した仕事といったささやかな恩恵さえ得られていない。投票率は全体的に上昇し、約43%を記録した。これは地方選挙としては高い水準である。例えばコルチェスターでは、投票率が11ポイント上昇した。つまり、人々の怒りは政治的な形で表れていると言える。残念ながら、この感情を主に受け止めているのは極右の改革党である。
改革党は地域社会での定着へ
「改革党」は、ロンドン都心部やその他の大都市圏を除き、ほぼ全域で好成績を収めた。ウェールズでは第2位、スコットランドでは同率第2位となった。これらの選挙区では過去の選挙で候補者をほとんど擁立していなかったため、ゼロからのスタートながら1400議席近くを獲得した。現在、2300人以上の議員を擁し、今回13の地方議会での支配権を獲得し、すでに主導していた10の議会に加わった。
こうした地方議会での基盤は、改革党が地域社会に定着し、根を下ろす助けとなるだろう。1年ほど前までは、この基盤が欠けていた。これらは小規模な議会ではない。保守党の影の内閣の半数が議席を持つエセックス州も、現在は改革党が主導している。他の地域では、改革党の急伸により、バーミンガムのように労働党の主導権が失われ、「過半数政党なし(No Overall Control)」の状態となっている。ブレグジット支持地域で最多得票を獲得していることから、ブレグジットという長期的な潮流が、依然として改革党に恩恵をもたらしている。ブレグジットが「左派にとっての好機」になると考えていた社会主義者たちは、完全に見当違いだった。
こうした選挙での成功にもかかわらず、改革党は支持率30%の壁を越えるのに苦戦している。最近の世論調査で27~28%前後で停滞している状況が、これらの結果にも反映されている。彼らは多数派の意見を代表しておらず、先日の50万人規模の「トゥギャザー」デモに見られるように、彼らの政治に対する声高な反対が大勢を占めている。しかし、労働党が2024年に記録した「空虚な大勝」が示したように、今日の分断された多党制と非民主的な小選挙区制の下では、30%前後の得票率でも最多議席を獲得し、さらには過半数を占めることさえ可能だ。
すでに一部の企業は「改革」を支持しているが、資本家階級の主流派は……まだそうではない。イタリアのメローニ率いる連立政権の例が示すように、経営者や支配階級が主流政党から極右勢力へと支持を移すことは十分にあり得る。前回の総選挙前に大企業がこぞって労働党と「提携」したのと同様に、こうした動きが変化し始めるかどうか、注目される。大企業は、情勢の不安定さや、大衆闘争を引き起こしかねない政権を嫌う。
今後、労働党が完全に失速したことが明らかになれば、この変化はさらに強まる可能性がある。もっとも、既成勢力の意向としては、より安定した保守党との連立を望んでいるだろう。最終的に改革党と保守党による連立政権が誕生すれば、それは労働者階級にとって重大な敗北となるため、いかなる代償を払ってでも阻止しなければならない。
人々の左への急進化示す緑の党
今回の選挙では右派への急進化が続いた一方で、労働党よりも明らかに左寄りの政策を掲げた緑の党への支持もさらに拡大した。人々は左派へと急進化もしている。緑の党は399議席を増やし、4つの地方議会を制し、議席増数で第2位となった。同党は国内のほとんどの地域で議席を獲得し、現在では1000人をはるかに超える地方議員を擁している。党員数は現在25万人に迫っており、しばらく公式な数字を発表していない労働党よりも多い可能性が高い。
ロンドン東部では、テムズ川の南北に「グリーンベルト」が形成されつつある。緑の党は28年間続いた労働党の支配を破ってハックニーを掌握し、ウォルサム・フォレストでも僅差で過半数を確保した。ハリンゲイでは最大政党となり、カムデンでは10議席を増やして主要野党となり、ニューハムでは13議席を獲得した。ニューハムでは、「ガザ」を掲げる無所属議員と緑の党が合わせて40議席を占めており、労働党は過半数を確保できていない。タワー・ハムレッツも労働党の支配圏外にあり、ルーサー・ラーマン率いる「アスパイア」が市長職を掌握している。緑の党は市長選挙で20%の得票率を記録した。ハックニーとルウィシャムでは、緑の党が市長選で勝利を収めた。
ハックニーの新たな「グリーン・リパブリック」の誕生は、派閥対立が激しい労働党右派の指導部が、ダイアン・アボット議員の党員資格停止に加担し、パレスチナへの支援を一切阻止し、左派候補の公認を取り消し、有意義な会議を骨抜きにしてきたことを考えれば、驚くべきことではない。地区支部や総会の運営会議は極めて短時間で、政治的な議論はほとんど許されなかった。選挙運動は主に議員とごく一部の者によって行われた。活動家の大半は手をこまねいていた。多くの人が緑の党に投票した。ハックニー・ノースで支配的な勢力であったコービン派の左派を右派が粉砕した結果、ハックニーにおける労働党は歴史的な敗北を喫した。現在、同党の議員はわずか9名に過ぎない。投票所で、自分と友人たちが緑の党に投票すると誇らしげに語る若い黒人女性に出会った時、私は何か大きなことが起きているのだと感じた。
課題は緑の党・社会主義者連携
緑の党、とりわけハックニーの新市長であるゾーイ・ガーバットは、パレスチナ支援において顕著な役割を果たしてきた。この問題に関するあらゆる議論を拒否し、残酷なまでに阻止してきた労働党によって妨げられていた投資撤退キャンペーンは、今後実行に移され、ハイファとの姉妹都市提携も終了することになる。
ここの緑の党は、単に選挙のためだけのものではない。彼らはリドリー・ロード・マーケットの露店商人たちの占拠を支持し、ハックニー独立社会主義者と連立を結んだ。残念ながら、社会主義系の候補者たちは全員落選したが、1000票弱から1000票強という立派な得票数を獲得した。明らかに問題は、一般有権者が緑の党とこれらの候補者との連立関係を理解していなかった点にある―投票用紙にはその関係が明記されていなかったからだ。「ユア・パーティー」の失敗により、労働党の左側に位置する社会主義者たちは、緑の党の台頭によって締め出される形となった。この状況は、全国の左派系無所属候補者にとって、全国的な影響を及ぼすものである。
地方自治体の運営において、政府が地方自治体の支出に十分な資金を提供していないため、緊縮財政による予算削減に関して緑の党には新たな課題が生じるだろう。ブライトンやブリストルの緑の党主導の自治体におけるこの問題に関する経験は、決して良いものではなかった。政府の資金不足によって課される予算削減に対し、労働組合や各自治体の会合を巻き込んだ、緑の党主導の全国的なキャンペーンを展開すべきか否かについて議論が行われている。社会主義者たちは、この問題について新たに急進化した緑の党員たちと連携を図ることが重要である。
労働党は改革党を止められない
国政の政策やスターマーと地方選挙運動を完全に切り離そうとした労働党の選挙戦略は、明らかに失敗に終わった。選挙宣伝物の中でスターマーの写真を見つけるのは困難だった。さらに恥ずべきことに、反ユダヤ主義をめぐる緑の党への卑劣な中傷や、規制薬物政策の歪曲も完全に失敗に終わった。緑の党が不法投棄や道路の穴ぼこなど、地域住民の懸念に対処するという日常的な業務への対応に熱心でないという主張も、裏目に出た。緑の党の活動家たちが数多くの基本的な地域キャンペーンに関わってきたことは、誰もが知っていることだ。
予想通り、この惨憺たる結果を受けて、スターマー党首の立場は直接的な攻撃にさらされている。「社会主義キャンペーン」グループに属さない多くの一般議員が、首相に対し、退任のスケジュールを示すよう求めている。これは、彼らがバーナムを推していることを示唆しているようだ。というのも、直ちに党首選が行われれば、バーナムは立候補できないからだ。彼には、当選の見込みがある選挙区を見つけるための時間が必要なのである。ジョン・マクドネルは「クーデターは望まない」と述べているが、これも同様の考え方を示唆している。ダイアン・アボットもまた、車が同じ道を走っているなら運転手を替えても意味がないと正しく指摘している。政策は根本的に異なるものでなければならない。社会主義者たちはバーナムに幻想を抱くべきではないが、彼が党首になれば、労働党内に残る社会主義者たちにとっては状況が楽になるだろう。彼がその方針を貫くならば、彼の提案する比例代表制は、緑の党や社会主義左派にとって利益となる民主的な前進となるはずだ。彼は、ウェス・ストリーティングが党首になるという最悪の事態を阻止するだろう。
今回の選挙はまた、労働党を支持することが「改革党」を阻止する最善の道だという主張を、再び完全に打ち砕いた。数字は嘘をつかない。2024年7月以来、この政府の行動は「改革党」の台頭を助長してきた。移民や難民に対する人種差別的な政策を真似ることは、「改革党」の政策にさらなる信憑性を与えるだけだった。すべての選挙分析家が説明しているように、労働党は「改革」よりも左派勢力に多くの票を奪われている。実際、緑の党への票の流出により、改革党が特定の選挙区で勝利を収めることさえ可能になっている。
極右政権誕生の危険との対決へ
スターマーによるさらなる「リセット」が、いかにしてこの戦略的なジレンマを解決できるのか、見当がつかない。労働党は、反移民派の「改革党」支持者と進歩的な「緑の党」支持者の両方を同時に満足させるような政策を打ち出すことはできない。また、スターマーとリーブスは、経済に対する支配力を損なうような急進的な再分配策を阻む、大企業資本との従属的な提携関係を断ち切るつもりもない。不確実な国際危機の中でわれわれ全員を守ってくれる偉大な政治家としてスターマーを売り込む試みも、効果を上げていない。彼の外交手腕は、イランとの戦争によって予想される生活費の高騰を食い止めるのにほとんど役立っていない。いずれにせよ、彼の「リセット」は、彼の退陣によって先取りされるかもしれない。労働党議員の大多数は、次の総選挙でスターマーに付き従えば自身の議席が危うくなることを知っている。
社会主義者にとって、今回の選挙結果は、ファラージ率いる政権が誕生するリスクが依然として存在することを示す警告である。一方で、少なくとも一部の地域においては、左派の急進化が進んでいるという希望も、ある程度は与えてくれる。われわれは、ファラージに対する抵抗だけでなく、生活水準や民主的権利に対するあらゆる攻撃に対しても、引き続き抵抗の勢力を築き上げていかなければならない。
これまで以上に、緑の党や労働組合、さらには労働党内に残る左派の人々と連携できる、強力なエコ社会主義の潮流が必要とされている。私たちの弱点の一つは、改革党が強い地域での存在感が薄いことだ。これをどう克服すべきか議論する必要がある。
(2026年4月9日)
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