ウクライナ:連帯求める労組の訴え

標的にされるエネルギー、インフラ、市民

ミカイロ・ヴォリネッツ

 親愛なる姉妹兄弟たち。
 ロシア連邦はウクライナに対する残酷な全面戦争を続けている。ロシアは毎日、ウクライナの都市に向けミサイルとドローンを発射し、職場、家々、そしてコミュニティ全体を破壊している。また他方で、一時的に占領した領土にはその犯罪的な体制を押しつけている。
 本日10月22日、キーウ地域でのロシアの攻撃が、ふたりの成人、12歳の少女、そして6ヵ月の幼児を殺害した。午後には、ハルキウの保育園が標的にされ、子ども7人が負傷した。
 ロシアはたまたまその恐怖をエスカレートさせたのではない。それは、寒い季節が始まる中で、市民から暖房やお湯や暖かい食事を奪うことによって、かれらにさらなる苦しみをもたらすことを狙っているのだ。
 ウクライナは今日、エネルギー、市民インフラを標的にしたロシアによる最大規模の複合的攻撃のひとつに再度耐えてきた。特に挙げれば以下になる。
 キーウでは、数十のミサイルとドローンが火力発電所を攻撃した。 ポルタヴァ地域では、敵が石油と天然ガス施設、さらにクレメンチュク水力発電所を狙った。
 ザポリージャとその周辺地域では、数千人が電力がないままにされた。
 ドニプロ地域では、カミアンスクで報告された大規模破壊を伴って、エネルギー施設が攻撃を受けた。
 コノトプでは、ロシアの数十のドローンが住居とインフラを攻撃した。
 オデッサ地域、特にイズマイルでは、港とエネルギー施設が攻撃された。
 チェルカシ地域では、ロシアのテロリストがカニフ水力発電所に損害を与えようともくろんだ。
 その上、数本の列車に遅れを出すような、鉄道インフラの損害も報じられている。ほとんどの地域では緊急停電が導入された。その中でエネルギー労働者は、供給の回復と損害修復のためすでに疲れを見せずに奮闘中だ。
 今年10月20日夜、チェルニヒウ市と地域の周辺部分が完全な停電の中にとどめられた、すなわち、電力も水も、稼動可能な企業も病院もゼロ、ということを想像してみて欲しい。ロシア軍は、ウクライナの決定的なエネルギーインフラに対する意図的な攻撃を実行し、数十万人を電力、暖房、水、あるいは通信のない暗闇の中に投げ込んでいる。規模で見れば、完全停電の影響を受けたチェルニヒウの人口はボン(ドイツ)やコルドバ(スペイン)に匹敵する。
 ウクライナ国家労働局によれば、今年はじめからの8ヵ月だけで、交戦が引き起こした労働関連の事故で766人が負傷し、154人が殺された。これは、あらゆる労働者の権利と人権に対するぎょっとするような侵害だ。
 われわれは、すべての労組活動家、および人間の尊厳と民主主義の擁護者に以下のことを訴える。
◦ウクライナの都市に対するロシアの攻撃と戦争への明確で断固とした糾弾。
◦ロシア連邦に対する制裁強化への圧力。
◦戦争犯罪の責任者すべての訴追の強調。
◦すべてのウクライナ人戦争囚人と市民の人質――労組活動家を含む――の解放、および拉致されたウクライナの子どもたちすべての即時帰還の要求。

 ウクライナの労働者と労組メンバーは抵抗と戦闘を継続し、ウクライナの、欧州の、また世界の平和のために自身のいのちと健康を差し出している。
 われわれは、生きる権利と働く権利のために公然と闘っている。
 われわれは自由と平和への基本的な権利のために抵抗し戦っている。
 われわれはみなさんにわれわれと共にあることを訴える。(2025年10月22日、「KVPU」より)

▼筆者はKVPU(ウクライナ自由労働組合連盟)の議長。(「インターナショナルビューポイント」2025年10月28日)

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