パレスチナ 植民地主義国家の帰結

暴虐な刑務所政策、国際的に拡大

モニラ・ムーン

 パレスチナにおける植民地化と抑圧が激化する中で、イスラエルの刑務所政策は前例のないレベルに達しつつある。大量逮捕、拷問、恣意的な拘留、そして抑圧策の国際的な拡大は世界化された植民地主義システムの一部になっている。
 被占領パレスチナにおけるジェノサイドが継続している。フェイズ2の設定は単なるもうひとつの――見せつけの程度がより少ない――ガザの植民地化の方法にすぎない。ラファの通過口の開放――4日間だけでしかも少しずつ――は、休戦協定の中に規定されたにもかかわらず、植民地化を見せつけるような事例だ。民族浄化もまた西岸で増大中であり、そこではイスラエルの植民地主義国家が、オスロ協定で分断化され、普通はパレスチナ自治政府による文民支配の下にあるA地域とB地域で、さらなる軍事権力の行使をも自身に認めると決定した。これは「不安全」との根拠で軍がパレスチナ人を逮捕することを可能にしている。

途方もない
刑務所政策


 この新たな植民地主義の前進は、イスラエルのすでに途方もなくなっている刑務所政策を加速するだろう。実際、イスラエルの植民地主義国家は日々パレスチア人を逮捕している。かれらの1万人以上が今日拘留されていて、不法に閉じ込められ、暴力行為を受け、さらにケアやその他を奪われている。
 イスラエル刑務所内でのパレスチナ人収監者への拷問は、アダミア組織(公称が「アダミア囚人支援人権協会」の、ラマラを基盤とするパレスチナのNGO:訳者)や国連を含む国際的な観察者によるものを含め、長い間記録に残されてきた。しかし特に耐え難い記事が、もっとも残忍な行為の全般化を伴って、この2年われわれに届いている。
 食糧の剥奪、苦痛を与える鎖、何も聞こえなくするような大音量の音楽、動物を使ったレイプ、その他だ。イスラエルはパレスチナ人囚人を殺害し、かれらの遺体を人質にするところまで進んでいる。軍によりガザで拉致された人々は、登録されることさえなく消える可能性がある。

国境を越え
広がる恫喝


 欧州の中でイスラエルが享受している責任免除は、イスラエルがパレスチナ人を閉じ込め、殺害することを、しかしまた活動への国際的な参加者を逮捕することまで許している。これらの逮捕が狙っているものは、活動家の恫喝、およびパレスチナ人の農場を奪い取るフリーハンドを入植者に与えることだ。先週、カミレとモモが犠牲になった。このふたりのフランス人は西岸に滞在中に2月1日、イスラエルの植民地主義国家に逮捕された。
 人権活動家のカミレは、西岸のラマラに近いムガイエル村で、非暴力介入としての存在を形にする国際連帯運動の代表団と共に活動中逮捕された。パレスチナ人への入植者の暴力は、パレスチナ人の強靱さが感激を呼ぶにつれそれだけ暴力的になっている。ふたりはその後、イスラエルの場合なお一層普通のことにされている行為として、フランスに追放された。そしてイスラエルは、大きな数になる西側諸国の共謀に不安なく助けられている。

支配層の共謀が
いたるところで


 この共謀は、パレスチナ人への抑圧をあらゆるところで下請けさせることを可能にしている。米国では、パレスチナ人がグアンタナモ式の扱いを受けている。パレスチナ人をレイシストのICEが逮捕し拘留しているのだ。ICEはまた自身に、かれらの個人文書を没収し、かれらをプライベート・ジェットで秘密裏に西岸に追放することも許している。これまでに約20人のパレスチナ人が、家族に何の情報もないまま時には1年以上の拘留後西岸に送られている。
 フランスでは、ひとりのパレスチナ人難民が追跡され、彼の妻と子供の前で逮捕され、今もなおイスラエルを代理する形で閉じ込められたままだ。
 イスラエル財務相のベザレル・スモトリッチは、彼の西側の同盟者から支持を失うこともなく、彼は今パレスチナ国家という理念を埋めている最中だ、と公然と告げた。今日、地中海とヨルダン川の間にあるのはひとつの国家のみだ。それは、民族浄化、アパルトヘイト、ジェノサイドを通して自身を維持している植民地主義国家だ。刑務所での拷問は、たまたまの漂流ではない。それは、植民地主義、反パレスチナレイシズム、そしてその帰結である非人間化の結果にほかならない。(2026年2月19日、「ランティカピタリスト」よりIVが訳出)
▼筆者は、フランスの脱植民地主義の反レイシストかつパレスチナ連帯の活動家。(「インターナショナルビューポイント」2月26日)

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